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EV が現実的でないことについて

2021年11月16日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは。 落雷抑制の松本です。

 昨日、EVなど失敗すればよいとの極論に異論をいただきました。 電気モータは、動力源としては低速からの高トルクや静かさなど、内燃機関よりも優れているのですが、これを作る側と使う側にとってインフラが整備されていなければならないのです。 EVで用いられる電池の容量は普通の家庭の1週間分程度の容量です。 現在、日本で登録されている乗用車の台数は約6200万台 このうち、控えめに見て3割(約2000万台)がEVになっただけで一般家庭40万世帯の一年分の電気が必要なのです。 二酸化炭素を排出しない原子力と自然エネルギーの全電力での割合は2割以下ですから、EVが増えれば化石燃料での発電も増加します。 それでなくても真夏の冷房に使う電力は総発電量の90%以上に達し、今年の冬でさえ電力会社の余力はギリギリというなかで、EVに使う電気の余裕などありません。 携帯電話の充電と訳が違うのです。 EVを作る側も出荷前試験として一度充電しそれを放電する試験も行うでしょうから、トンデモナイ量の電気が無駄に使用されることになります。

 携帯の充電器であれば100円ショップでも販売していますが、家庭用の急速充電器などそれだけで車1台分のコストがかかりますし、集合住宅や屋外の電気のない駐車場も多々あります。 そこにまで充電設備を備えるのは無駄なことですし、冬場、積雪により道路が通行が止まってしまった場合、ガソリン車であれば、雪に閉じ込められても燃料を配給できますが、EVに電気を供給するには電源車が1台1台に充電せねばならず、非現実的で積雪地帯でのEV車は危険ですらあります。 ノルウェーのような寒冷地でも使用している例はありますが、ノルウェーは寒冷ですが積雪は少ないのです。 欧州は高い山こそ積雪がありますが、平野部ではそれほどではありません。日本海という巨大な水蒸気源のある日本海側は世界でも珍しい豪雪地帯なのです。

 EVが本当に環境の為だけというなら、水素を使う燃料電池、水素のそのまま燃料にする水素エンジン、またはそれまでのつなぎとしてハイブリッドであっても十分に環境にやさしいいにも関わらず、電池によるEVしか認めないというのは、これが環境問題ではなく、産業政策としての政治問題なのです。 昨日書きました国営放送局による番組では、日本がガラパゴス化するとのことでしたが、とんでもないのは、EVだけでなく、ハイブリッドから水素燃料電池、水素エンジンまで幅広く提供しているのは日本の自動車産業だけで、決してガラパゴスなどではないのですが、どの種類の動力が実用になるかは。社会のインフラ整備が大きく影響し自動車産業だけの問題ではなく、国としてのエネルギー政策と産業政策が底辺にあっての事なのです。 そういうものが欠けたまま、EVと騒ぐのは無責任なマスコミだけで十分です。 EVや水素燃料にするために東京都としてどれだけのインフラ整備をするのかが無いまま、すべて民間任せ、それでいて偉そうにでガソリン車禁止などという重大なことを軽々に言うのは都知事としてはいかがなものでしょう?

 今さらですが、原点に戻り、二酸化炭素悪者論が間違いであることを世界中に発信し、国民も良く理解してこの動きに警戒感を持たねばなりません。

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