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産業としての原子力発電

2012年09月12日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

今回の原発事故での東電や政府への不信感、原発への反対を叫びたくなるのはご尤もなのですが、日本だけ原発に背を向けても、世界は原発に向かって進んでいて2030年までには世界の原発発電量は現在の2倍になると予測されています。

その原発産業をリードしているのは日本の東芝、日立、三菱なのです。家電製品、情報機器などは、韓国や中国に簡単に真似されリードされてしまいましたが、日本の最後の切り札は重工業です。これらは、一朝一夕には真似のできないノウハウがぎっしりと詰まっています。それは、日露戦争では、英国から輸入した軍艦で戦っていたのが、約30年後には自前で世界一の戦艦大和を作り上げた実績さえ脈打つ日本の伝統に支えられています。この3社が、廃炉処理だけの仕事になってしまえば、世界中の原子炉は中国製だらけになってしまいます。そして、この3社の下には22000社の下請けがあり、その命運は3社の状況が大きく影響します。

国内で原子炉を廃止したと得意になっても、黄砂にまじって隣国からさえ放射性物質は流れててきます。日本が事故を起こしてもそれにどう対処するかで、マイナスにはなりません。今回の事故で更に安全性を高めたとして、プラスに転じて世界をリードすべきなのです。福島第一が事故を起こしたからと言って、同様の地震/津波に合いながらも避難所としてさえ機能した女川発電所まで止めたままにして何の意味があるのでしょう? 女川では、地震があっても津波が来ても原子力を制御できたではないですか。原子炉はみな同じではありません。福島第一の事故だけで全ての原子炉を停止するなど馬鹿げています。原発を計画している国々は、廉価なエネルギーを必要としています。それを安全な形で提供できるのは日本しかありません。

ただ、廃棄物については問題がありますが、これも半減期を半減するような研究も進んでいるのです。自然エネルギーか原子力かと二者択一する問題ではないのです。両方とも進めてエネルギー源は多様化すべきです。家電産業、半導体産業がダメになり日本の将来を世界の国から差別化できる産業に何がありますか?産業の力は仕事がなくなれば消滅してしまいます。一度消滅した産業を復活させることはほぼ不可能です。日本が原子力技術をより安全な方向にリードし、世界に安全で安定したエネルギーを提供していくことは事故を起こした日本の責務です。節電して間に合ったから原発は不要というようなケチな話では産業は元気になれません。産業が元気になれなけらば日本も元気にはなれないし、原発は日本だけの国内問題ではないのです。世界への貢献として日本の役割です。

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