
今年の入間航空祭でのブルーインパルスです。
ちょっと待て、今年の入間には行かなかったんじゃないのか、
と思った方、あなたは正しい。
わたしは確かにその直前の(つっても約1週間前ですが)航空観閲式で
空自的イベント参加に必要な気力とエネルギーをごっそり消耗してしまい、
その日は朝からぼーっと空を眺めて、
「お天気がよくて航空祭日和だな~」
などと他人事モードで一日を過ごしたのですが、後から
読者の佳太郎さんが参戦していたことが分かりました。
コメント欄で写真を見せて下さいとお願いしたところ、
2~3枚くらいという予想に反して大量の写真が送られてきました。
これはぜひ皆様と共に見せて戴こうとお許しを得て、
今回のエントリ作成と相成ったわけです。
最初にこういう写真をタイトル的にくれるなんて嬉しいですね。
このマークは自衛隊60周年記念のために製作されたのでしょうか。
やはり空自のシンボルはブルーインパルスです。
通路で隊員がずらりと並んでお出迎え。
子供を中心に、皆とハイタッチしています。
しかしこれを見ても思うのですが、今年は通路に余裕があるなあ・・。
去年はね、この3倍くらいの人口密度だったんですよ。
格納庫の間の通路を、お弁当等を買う人たちが行き来するときには
隣の人とびったり身体を密着させ、満員電車の中のような状態で
すり足をしながら自分の行きたい方向に進むしかなかったのです。
”テレビ番組「空飛ぶ広報室」の影響で初めて来てみました!”
な人が多くて、ブルーインパルスの演技中は興奮した女子が
「あぎゃあああすごーーい」
「むきゃああああ」
と叫びまくって周りの失笑を誘っていたり、人大杉で
これから先どうなってしまうのかと不安になった去年の入間。
こんなだったから、今年はあまり行く気になれなかったんですよ実は。
しかし、空自も対策を講じてシート禁止にしたりしていたようですし、
渦中だった去年とは違いブームが沈静化していたようで何よりです。
テイクオフ前のアプローチ。
ぎゅいーんと空を切る一機。
少し観客の頭が写っているのがいいですね。
スモークの陰影がきれいです。
この写真のスモークを見て上空は風が強かったのかな、
とふと思いました。
コークスクリュー。
これを見てあらためて気づいたのですが、コークスクリューのとき
直線に飛ぶ飛行機は背面飛行するものだったんですね。
青空の一日だと思っていましたが、こうして写真に撮ると
けっこう雲も多かったようです。
6番機は5番機を中心に三回の「バレルロール」を行います。
この写真はバックが真っ青でとても綺麗。
ローリング・コンバット・ピッチかな。
F-86F・T-2時代から継続されている課目で、1番機から4番機までが
会場左側からエシュロン隊形で進入、緩やかに上昇した後に、
1番機から順に250度の右ロールを行う技です。
バーティカル・クライム・ロールで垂直上昇し
その後頂上で折り返したところかと思われます。
最大高度に達するときには飛行機は失速寸前になっているとか。
わたしはこういうときどうしても機体にズームしてしまうのですが、
こういう風に引いてスモークを主役にした構図はいいですね。
ファインダーのフレームから外れる失敗もなさそうだし。
次からの参考にさせていただきます。"φ(・ェ・o)
ワイド・トゥ・デルタループ。
1番機から4番機と6番機が会場の右からデルタ隊形で進入し、
そのままループに入っていきます。
写真は上昇しながらにデルタの間隔を縮めていっているところ。
進入時にはデルタの1辺は230mくらいですが、
ループの頂点では40mにまで縮めていくそうです。
頂いた写真の中でわたしが一番好きなのがこれ。
単機の演技ですね。
逆タカ落とし?(そんなのないって)
このあいだ航空祭で最初にF−15がやった慰霊のための
ミッシングマン・フォーメーションに似ていますが・・。
行かれた方、ミッシングマンという説明はされていました?
この後6番機が移動してバックトゥバックになるのかな?
トレール・トゥ・ダイヤモンド・ロール。
この構図もいいですね。
青空に雲一つないし、壁紙になりそうです。
そういえば、ニコンのカメラ教室「航空祭を撮る」というのがあって、
先生にレクチャーを受けてから皆で入間に行く企画だったのですが、
実は参加することをわたし真剣に検討しましたよ。
いつまでも自己流なので一度こういうので習っておくのもいいかもと思って。
でも、どうも一眼レフ持ちが対象ではないかと思われたので諦めました。
これに申し込んでいたら航空祭の後でも行っていたと思います。
会場の様子。
去年より余裕があるように見えます。
やっぱり行けば良かったな・・。
さてここからは・・、
皆さんお待ちかね、「キューピッド」が始まりました。
「キューピッド」と一口に行っても、垂直にハートを描く
「ヴァーティカル・キューピッド」
斜め旋回する
「スラント・キューピッド」
水平にハートを描く
「オリジナルレベル・キューピッド」
と、ハートの角度によって三種類あるのです。
わたしが入間で前回見たのはヴァーティカルだと思うのですが、
今回はどうも「スラント」ではないかと思われます。
ハートの角度が斜めですから。
ハートの角度は、おそらく当日の風によって決められるのでしょう。
水平に描かれる場合、4番機の「矢」は参加しません。
この日、ヴァーティカルではなくスラントになった理由は、
おそらく風が強かったからではないかと思います。
角度が直立しているほど、ハートが早く見えなくなってしまうからです。
この写真を見ても分かるように、まだ最後まで描ききっていないのに、
ハートの始まり部分がもう消えてしまっています。
4番機の矢が飛んできましたが、すでにシェイプが怪しい・・。
ヴァーティカルよりハートが大きいんですね。
これでは、一旦スモークを切ってからハートを射抜いたように
再びスモークを吐くという演出はなかったのではないでしょうか。
(目撃者の情報求む)
それでも佳太郎さんの報告によれば、この日ブルーは
全てのプログラムを無事に行ったということです。
50周年記念のために開発された、全機が小さい円を描く
「サクラ」という課目があったと思いますが、
今年60周年記念に特別に行われた演技はあったのかな。
これは皆が座っているので始まる前かな。
写っている飛行機はここの所属のフライトチェッカー、
飛行点検隊のYS−11。
「点検」→「チェック」→「チェッカー」ヾ( ̄∇ ̄ )ノ バンザーイ
という流れで尾翼にチェッカーの模様を配しています。
このチェッカーフラッグはもともとFIAの決めた自動車競技用の旗。
検索して過去の自分のブログから拾ってきた(笑)写真。
左側の部隊章はチェスの駒のナイトを中心にしたモチーフで、
これもチェスの「王様を取ること」のチェックをかけています。
入間の航空祭は基本的に皆同じ入り口から同じように入場し、
ごくわずかの関係者が建物の二階などで見学することが出来ます。
先日の航空観閲式もそうでしたが、航空祭の場合は
「観覧場所に見え方の上下なし」
なので、無理して自衛隊のつてを頼る必要はないんですが、
まあこういうところに通されれば椅子に座ったまま鑑賞できる、
というのがお得な点でしょうか。
で、佳太郎さんがなぜこの写真を送って下さったかと言うと、
わたしがここにいるかもしれないと思ったから、だそうで。
というわけでわたしはいませんが、実はここには雷蔵さんがいたのです。
どっとはらい。
おまけ:
模型ショーのときに作っていただくことをお約束したブラックバードの
たまごヒコーキバージョン、なんとお父さんを連れてきました!
この写真もうちに来る前に製作した方が撮って下さったものです。
資材納入の模型メーカーハセガワ様共々、この場をお借りして
厚く御礼申し上げる次第です。
ところで、ブラックバードがうちに来たその夜、「ファントム無頼」の
続きを読んだら、その最初が、
”本土上空に現れたSR−71を、主人公の「神・栗コンビ」が
ちょっとずつ右と左の翼を撃って百里に誘導する”
『黒いクリスマスツリー』というエピソードでした(笑)
こんな偶然もあるのかとちょっとびっくりしたのでご報告。
佳太郎さん、黒鳥関係者の皆さん、ありがとうございました。
パイロットはすごいですね。護衛艦にも艦載ヘリコプターがあるので、複数の機体が近距離でブンブン飛び回ることがあります。
船だとレーダーで周囲を監視出来るし、目玉の数(=頭数)も多いので、見張り能力は高いですが、ヘリコプターで頼りになるのは機長とコ(子?)パイロットの目玉だけです。よくぶつからないもんだと思います。
ブルーはもっとすごい。近距離でのフォーメーションではおそらく二番機以降は一番機を何度方向に見て、というので間合いを取っていると思うのですが、キューピッドは僚機が遠いので、間合いが掴みにくく、かえって危険だと思います。
船でも「はつゆき」型のように着艦位置と格納庫がギリギリだと、見た目はローターが格納庫にぶつかりそうで怖いのですが、パイロット曰く、狭い方が間合いが掴めて着艦しやすいそうで、かえって「しらね」型のように飛行甲板が広いと間合いがわからず、着艦位置を間違えて尻餅事故を起こしたりしています。
着艦位置は、甲板で見ている人から指示もありますが、ブルーは地上から指示出来るものではないと思います。キューピッドを決めるのは難しそうですね!
こんにちは。
私は川越に住んでいるため、自宅バルコニーから見えました(^ ^)
訓練や行き帰りの機も見ることができて特をした気分でした!
エリス中尉は今月末の零戦公開は見に行かれますか??
先日仕事で自衛隊の方々とお話する機会があり、その場にいた海自、空自のみなさんは行くと仰っていました。
チケット端末で予約状況をみると、どの日もどの回も空きばかりでした。
去年参加した所沢でのタキシングが盛況だったので売り切れかな?と思ったのですが。
資金的に難しいと聞いているので、1日も早く飛行姿が見られるようにたくさん集客があればいいなと思っています。
佳太郎さん「いまいちですが」などと謙遜しておられましたが、
もうこれから航空祭の写真代わりに撮って欲しいくらいです(笑)
ブルーインパルスの色々(事故も含め)については武田頼政氏の
「ブルーインパルス 大空を駈けるサムライたち」に詳しいです。
本当に自分の目と耳と感覚がたよりで、職人技の部分が大きいように思いました。
ブルーを「戦技班」ともいうそうですが、彼らは任期を終えて原隊に帰ると、
全員が例外無く飛躍的に技術が向上しているそうですね。
それから、最後の黒鳥について勘違いして書いてしまったのですが、
資材納入は「ハセガワさん」じゃなかったそうで・・・orz
資材製作は「ハセガワ」なんですけどね。
ための公開という段階だったんですね。
ページを見てきましたが、1時間見るのに2500円、なんと撮影セッションは10000円!
連休なのに空きばかりというのはやはりちょっと高いと思われているのかもしれません。
零戦を飛ばすことについては色んな意見もありますね。
実はあの企画に関しては「もう休ませて上げたほうがいいのではないか」
という裏コメントを頂いたこともあります。
空を飛ぶ姿を見てみたい、という人も勿論少なくはないとは思いますが、
『休ませてあげたい」という気持ちも確かにわからないではありません。
ただ、二式などの顛末を見ても思うのですが、日本ではこういうことには
どこもお金を出しませんからね。
アメリカのように、スポンサーを募って、展示の際に広告を許すという風にならない限りは
展示の継続すら危ぶまれるところです。
「機体を腐らせない」ということを前提におそらく企画会社は零戦を獲得したのでしょうから、
飛ばし「続ける」のが企画会社の悲願であるのは良ーく分かりますが。
海自、空自の自衛官たちは「海軍は自分たちの先輩」という意識が強くあるので、
やはり海軍機である零戦の保存に関心も強いのでしょうか。
わたしも時間を見つけて行ってみるつもりです。
教えていただいてありがとうございます。
背景が真っ青できれいなのは画像編集の賜物であったりします。Canonのデジイチについてくる画像編集ソフトは扱いやすく、高性能なんですね。(ステマ)
シンボルマークは某アニメのシンボルマークに似てるなーと思いつつ撮影した感じです。この日のためだけに作ったんでしょうかね?あと最初の写真テイクオフ前のアプローチではなく着陸した時の奴だったりします…着陸後急いで駆け寄り、人垣の間からレンズを突き出し、撮影後トリミングし、余計なものを消すということを行った作品でもあります。
私の拙い作品を紹介いただきありがとうございます。
ちゃんと自分でポイントを見つけて漫然とならないように工夫されているんですね。
ニコンのソフト、ちゃんと使いこなせればいいのでしょうが、わたしの場合数多く処理するので
簡単にできるアパチュアを買いました。
どちらも一長一短のような気がします。
今回は人の写真でエントリーを製作、という暴挙に及んでしまいましたが、
快く使用を許可して下さってこちらこそありがとうございました。
ニコンの「航空写真を撮る」教室より多分わたしにとっては勉強になったと思います