ネイビーブルーに恋をして

バーキン片手に靖國神社

平成30年、東京のお正月

2018-01-02 | お出かけ

みなさま、初詣は元旦に行く派?午後に出かける派?
それとも大晦日の夜から出かけて年が変わると同時派ですか?

我が家は今年息子の受験もあってどこにもいかないことになったので、
王道の元旦参りを決行しました。

遡って2017年クリスマスの夜。
我々は工事が完成した(やっとだよ)東京駅近くでこの夜を過ごしました。

丸の内のイルミネーションにはまるで誘蛾灯に引き寄せられるかのように
カップルや家族連れ、観光客が押しかけていましたが、それらは
走る車から見ただけです。

駅前は樹々も軒並みライトアップされて大変華やか。

いつもの駅前ホテルでクリスマスのディナーをいただきました。
これがなかなか斬新だったのでご紹介します。

メニューは何々のナントカ添え何々風、といったよくある名前ではなく
「ユリ根」「ホタテ」「鹿肉」とだけ書かれていて、それがどんなものかは
出てきてからのお楽しみ。

これは、帆立貝に何か挟んだものをきっちり海苔で包み、二つに割ったもの。
手でつまんでいただきます。

枯れ枝と石の上に乗っていますが、ジオラマではありませんので念のため。
色々出てきましたが、ユリ根とこのホタテが抜群でした。

この日メインの鹿肉。
運ばれてくるときにもモミの木(あ、クリスマスだからか)に乗せてあり、
香ばしい香りが肉に纏わり付いてなかなかこれがよろしい。

お皿にセットされた状態。
左上はビーツ、白い球体はホワイトチョコではなく・・・あれ、なんだっけ(笑)

いろんな食材やソースと一緒にお召し上がりください的なコンセプトです。

デザートの後、最後に出てきたトリュフ。

「姫林檎は食べられますか」

「姫林檎は飾りでございます」

このディナーをいただいたのと同じ駅前ホテルで、元旦のおせちをいただいてみました。
今やコンビニでもお節は買えますが、基本的におせち料理の定番、
数の子に昆布煮しめ、伊達巻にごまめというようなものが実はかなり苦手なので、
(その心は辛いから)気に入ったダイニングを持つホテルで
ちょっと洋風入ったおせちを楽しむのが最近のお正月となっています。

カモがネギ背負って、じゃなくてネギ(リーク)がカモを背負ったもの、
ローストビーフにガランティーヌが入ってくるのがホテルのおせち。

泊り客はほとんどが外国人で、おせちはまず出ないらしく、今年から
予約制で元旦のみ20食限定になりました。

お雑煮は鴨肉でおすまし仕立てでした。

 

おせちをいただき、早速初詣に出かけました。
実は息子は昨晩鎌倉の友人宅に泊まって皆でお詣りに行こうとするも
あまりの人の多さに途中で諦めたそうです。

まあ鶴岡八幡宮ではねえ・・・。

ナビを入れると銀座を避けて案内が出たのですが、あえてそれに逆らい
中央通りを突っ切って行くことにしました。

今年はデパート始めお店も元日は休業することになったので、
銀座に来ているのは何も知らない中国人だけ。

三越とニッサンのビルの間の横断歩道の人待ちがこんなに少ない。

お店が開いていないガラガラの銀座はある意味珍しくて見る価値ありです。

和光の前もこの通り。
誰もいない銀座をバックに自撮りしている人多数。
こんなときにも虚無僧が辻立ちしていました。

行き先は虎ノ門なので、和光の角を左折。

今日の最初の参詣はここ!
え?高層ビルじゃないかって?

この虎ノ門琴平タワーはですね・・。

こんな具合に、昔からここにある金刀比羅宮と融合した作りになっているのです。

参道がビルのエントランスを兼ねているという斬新な作り。
日本に神社は数多くあれど、こんなのが見られるのは東京だけでしょう。

そのせいか、外国人の観光客の姿がいつも見える神社です。

参道沿いにはこのような立派な神楽殿も新築されているわけですが・・、

ビルの駐車場からの出口スロープの上に建っていたりします。

参詣のために列に並びました。
鳥居は青銅製で、文久4年(1864)の建造だと裏側に彫ってあります。

金毘羅宮といえば琴平というくらいで、当然四国のあの金毘羅のことですが、
こちらの金毘羅宮は、讃岐丸亀藩主だった京極さんという人が、
1660(万治3)年に邸内神社として金比羅山を勧請(かんじょう・
神仏の分霊を請じ迎えること)して創建したものが始まりだそうです。

いわば四国の金比羅山の支店みたいな感じでしょうか。

大東亜戦争時、社殿は消失したそうですが、鳥居もお百度石も
昔のものがそのまま残されています。

今回はお酒も奉納いたしました。

稲荷神社と結(むすび)神社もあります。

結神社は縁結びの神ということで、赤の結び紐を買い、
ここに結びつけて良縁を願うんだそうです。

その昔、良縁祈願に訪れた女性たちは、この結神社の前で自らの黒髪を一部切り取り、
或いは折り紙を持参し、社殿の格子や周りの木々にそれらを結んだのだとか。

受験を控えたMKに「学校に入るのも縁結びだから」という理由でやらせようとしたら、
800円也の「良縁セット」は女性にしか売ってもらえないとのこと。

参道から鳥居越しに見た神社外側。
シュールです。

神社の横にあったカップ、メダル製造会社のショーウィンドに錨のマーク発見。
隣は「日本傷痍軍人妻の会」の50周年記念メダル。

神社の向かいに旭日旗が!

と思ったら「ちょい飲み福ちゃん」の看板でした。

MKは鎌倉の友達の家に荷物を置いて来たというので東京駅まで送ることに。
お堀端のいつも車が混雑しているところもガラガラです。
第一生命ビルのまえを走っているのは黄色いはとバスのみ。


東京駅前広場の改修が終わり、駅から皇居まで、まっすぐ道が繋がりました。

つまり新任の外国大使が天皇陛下に自国からの信任状を捧呈する
「信任状捧呈(ほうてい)式」に向かう際の
丸の内駅舎から皇居までの馬車ルートが復活したのです。

捧呈式に参内する際の交通には車か馬車を選ぶことができますが、
大半の大使は(いわゆる反日とされる国大使も)馬車を選ぶそうです。

これは・・・乗ってみたいよね。(リハーサル画像)

大使が乗る「二頭引き座ぎょ式」の儀装馬車は、駅前広場の工事のため、
2007年から出発地点が東京・丸の内の明治生命館前に変わっていました。

ずっと工事中の駅前ばかり見ていたので、完成後にこんな
すっきりとした広場になるとは想像していませんでした。

「音楽大進軍」という戦時映画でここを走り回るロッパの写真をご紹介しましたが、
ほとんどその頃のままという感じで、感激です。

なんでも壊してゼロから新しい駅舎を作るのの10倍くらいの費用がかかっていて、
それというのも駅舎を「高層ビル」にしないために「空中権」も買ったためだとか。

「あの銅像、だれ?」

「東京駅に関係あるとしたら・・・後藤象二郎?」

後藤象二郎にしてはスマートすぎるような・・・。

「東京駅を見てるね」

日本鉄道の父と言われた、井上勝先生の銅像でした。

と言われてもピンと来ない方、「長州ファイブ」の一人で、井上馨、
伊藤博文とともに留学したといえば思い出されるでしょうか。

銅像は昔皇居を向いていたそうですが、駅前広場の工事完成に伴い
東京駅を向いて立つように設置されたということです。

広場ではありますが、車が人や荷を降ろすために一時停車する車道があります。

そして毎年恒例の靖国神社参詣へ。
昇殿参拝して来ました。

驚いたのですが、参集殿から本殿へと渡る廊下と本殿の床になんと

床暖房が設置されていました!

毎年冬の昇殿参拝はストッキング履きの足には辛く、
相当な覚悟をしていったのですが、ありがたかったです。
本殿の奥にはエレベーターも設置(違和感のないデザイン)
されていましたし、この一年で改修工事は完成したようです。

参詣客の多さは、首相が参拝した時には遠く及びませんが、
元日ということで今年もなかなかの賑わいです。

昇殿参拝をする参集殿で、陸自の制服を着た男性とその恋人らしい
カップルが人目を引いていたのと、あとは境内を歩いている
「NHKから国民を守る党」の人もお見かけしました。

お獅子舞と山門脇の写真屋さんも健在です。

ご祈祷料に応じて神社からはお返しがいただけますが、
「ご神菓」はご覧のような可愛らしい犬があしらわれた月餅でした。

 

しかし帰って年賀状を見ていたら、地本勤務の自衛官からの賀状に気になる一文が・・。

「海自の採用が危機的状況です」

これは現在の国際情勢が影響していると考えるべきでしょうか。
おかげで今年の初夢は、海自の採用を増やすべく奔走するわたしを題材にした
混沌とした壮大なドラマ仕立てになってしまいました(笑)

とにかく今年も粛々と、ここから発信することによって
微力ながらそれが自衛隊、特に海上自衛隊の応援になればという気持ちで
真摯にやっていきたいと思っておりますので、どうかよろしくお願いします。

 

 

 

 



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3 Comments

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海自の採用が危機的状況です (Unknown)
2018-01-03 06:49:07
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。

東京駅を八重洲南口から見下ろすホテルは「シンゴジラ」で爆薬を仕掛け、輪切りに倒されたビルではないでしょうか。お写真の左側(有楽町側)から在来線爆弾が突入し、元中央郵便局(現Kitte)側から特殊建機小隊がアプローチします。

「海自の採用が危機的状況です」だそうですが、自衛隊の募集は世間一般の就職状況と明確な関連があります。世間の就職状況がよくなると、必ず自衛隊の募集は厳しくなります。いわゆる「3K」(きつい。きたない。危険)の最たる職業である自衛隊。世間の人が敬遠するのは当たり前だと自衛官は知っています。

自衛隊に取っては危機的状況ですが、安倍政権の大きな成果です。募集協力よろしくお願い致します。
返信する
平成30年! (鉄火お嬢)
2018-01-03 11:57:03
あけましておめでとうございます。

おせち
>その心は辛いから
というか甘辛いものが多いですよね。昔は保存性のため、しかし今となっても基本酒を呑むための酒肴だから、どうしても味付が飲まない方には濃いですね。
ホテルのお料理も旨そうですが、数年前からこういう皿もシンプルな抽象画風盛りつけが流行してますが、西洋風庭園より竜安寺は、実はより構図のセンスが無いとただの貧相になる、難しい(笑)「あんたはミシェル・ブランじゃねー」と何度つぶやいたことかww昔帝国ホテルの故ムッシュ村上や志摩観の高橋シェフの講座などにも行きましたが「先にしっかりイメージ、一度置いたら動かさない」「寝てはだめ、モンテ、モンテ(高さ出す)」と鋭い目で言われたことは忘れません。

明日から伊勢神宮でたぶん最高司令官ともバッティングですが(笑)初詣はとりあえず近所の神明社で、御神籤も大吉を頂き、境内の金比羅さんにも四方の海の平安と、海上自衛隊の皆さんの1年の御安航をお願いしました。◯交会の新年会で上京ついでに築地にも顔を出し、波除神社の授与品も貰って来ます。

海上に限らず自衛隊皆募集が厳しいようで、狭い所で集団生活は海上だけじゃないのですが、特に艦に乗りっぱ、フネで生活するというのがピンとこないんじゃないでしょうか。男の子のかなりが幼児のうちにクルマや電車に夢中になり、飛行機好きも相当いますが、どんな経済レベルの家庭でも新幹線も旅客機も乗ったことはないのは少ないでしょう。しかし何年か聞き込みして、護衛艦どころか客船ボート遊覧船フェリー、どれにも乗った経験もなければ見たことすらない、という子がほとんどです。これでは海で生活することにイメージ湧かないし不安でしょう。「われは海の子」浜辺で育ち、海を愛し、船に乗るのが大好きな子供をたくさん育てないと。国策として遠足や修学旅行で客船やフェリーに乗せたり、船酔いで苦しむ子も出るでしょうが、そこまでやらないと、海洋国家の将来が危ういです。とりあえず築地のマグロ卸の自衛隊大好きな息子ちゃんたちに、某艦長から頂いたカレンダーを届けに行きます。私の野望はこの子供たちをマニアなどにせず入隊希望者にして、10数年後に識別帽被る姿を見ることです。地本さんの手先にも頑張ります。
返信する
みなさま (エリス中尉)
2018-01-05 13:39:25
unknownさん
>輪切りにされたホテル
そのようですね(笑)
ずしずしと東京駅を横切っていくシーンにホテルの建物が見えていますが、
その時は確かに無事だったものの、ヤシオリ作戦で破壊されました・・・。
当時、近隣のビルでは「うちはやられた」「うちは無事だった」という会話が
そこここで行われたと想像(笑)

首都圏本部長がわざわざ年賀状に書いてこられたお言葉なので・・・。
陸空に比べて、という意味だと解釈しました。
景気が良くなり求人有効倍率が上がる+半島情勢が不穏、
ということでしわ寄せが海自に来るということでしょうか。

鉄火お嬢さん

ある将官に自衛官になったきっかけをお聞きしたところ、小学生の時に
体験航海に参加した時に親切にしてくれた自衛官と仲良くなり、
文通を続けていたことだったとここでもお話したことがあります。
わたしも息子のクラスメートが自衛官になりたいと言ってきたので、
手続きについて地本の方に相談してあげたことがあるのですが、
とにかく親に大反対されて「普通大学を出てその時になりたかったら自分で勝手にしろ」
と言われてしまったとか。
地本の方は「防大に入れる学力があるならそうした方がいいんですが・・。
普通大学から一般で自衛隊に入隊するのはなかなか難しく、
地元国立レベルでも通るとは限らないんです」
と言われたのですが、やはり親の反対は押し切ることはできなかったようです。
側がどんなに押し付けても最後に決めるのは本人ですし、
親が反対すれば難しいんですよね。
後、首都圏の学校は、自衛隊に進みたいという生徒がいても進路指導で
「お前の成績なら自衛隊に行かなくてもここに入れる」と普通大学を誘導したりして
意思を握りつぶそうとする先生も結構いるという話です。


お食事した駅前ホテルのアドバイザーシェフは何年か前に変わったのですが、
北海道で三ッ星ホテルを経営し、洞爺湖サミットのシェフも務めています。
そのため北海道の食材にこだわっていますね。この日のメインも蝦夷鹿でした。

ミッシェル・ブランはウィンザーホテル洞爺湖で体験しました。
まずまずだったとは思いますが、ホテルの普通のレストランで出てきた
「朝とれたての野菜」のシンプルな美味しさには叶わないと思いました。
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