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LME49600 ヘッドホン専用アンプ その7 抵抗換装 アルファFLCX アムトランスAMRG

2022年03月30日 | オーディオ

LME49600イッパツ仕様(使用?)ヘッドホン専用アンプが完成し、数日間は感動を含めて じっくりと試聴を重ねましたが、、、

完成直後から感じていた”サウンドステージの狭さ”というか、各楽器に立体感がなく平面的な感じが捨てきれない様子です。なので手っ取り早い音質改善の方策として考えたのが抵抗の換装です

で、今回は かなり思い切って高級な抵抗を入手いたしましたわ~

ご興味の無い方には理解しづらいでしょうが、左側の小さな青い2本足の四角いモノはメタルフォイル抵抗という超高精度な高級抵抗『 アルファ  FLCXで1個が600円程もします。一般的な抵抗ならば1個数10円以下でも購入できますし、これまでウチのオーディオ機器に常用しているお気に入りの高音質抵抗『Linkman LMFQだと30円程なのでナント 約20倍の高価格ですわ~ 

右側の黒い円筒状の抵抗は『アムトランス  AMRG 』という 最高級オーディオ用炭素被膜(カーボン)抵抗でありまして1個が260円と少しはお手頃価格となっております。これまでコチラは試した事がなく今回初めての試聴となります。 

但し上記の抵抗の多くは、この後にプリアンプMcIntosh  C34Vにて換装する予定にしておりますのでヘッドホン専用アンプでは4個だけ使用します。

ヘッドホンアンプのメイン部分である青い基板です。この黄矢印のように、入力部を超高精度のアルファFLCX に、出力部を アムトランス AMRG に換装いたします。

この青い基板は国産の高級基板でもあり、まだ新しいですから極めてスムーズに作業できますが、これが中華製の安~い粗悪な基板だとパターンが外れたり、ちっともハンダが吸い取れなかったりと やたら手間がかかる事も多いのです。

そそくさと出力部の交換が仕上がり入力部の交換なんですが、アルファ FLCXは小さいが故に そのまま交換するのがムツカシイのです。小さいうえに、足が短い(恐らくは高精度を保つために足を長く出来ないと予想)ので普通の方法では足が届きません!! それで無理矢理な方法として、基板の裏側にパターン直に半田付けしました。

            てなわけで無事に抵抗の換装が終了

では早速 再びの音出しです

 い や ~

    この抵抗は良いですわ~

さらに一段とクリアーさが増した感じ 

サウンドステージの拡がりはそれ程の変化は感じられないものの、各楽器の定位が よりクッキリした感じがあります。

実に  クッキリ  ハッキリ  したサウンドに仕上がっております

ここまでくれば今回のヘッドホンアンプは これで一応の完成だと思います

 

アルファFLCXの音質改善は既に経験済みなのですが、今回 初めて使用した アムトランス AMRG も なかなか良好な音質改善だと感じます。

いやはや、こうなると、プリアンプC34Vでの抵抗換装が余計に楽しみになってきましたわ~

どうやら、このまま オーディオのドロ沼にはまり込んでゆくのかも・・・


ご近所に湧き水あり その2 須磨霊泉

2022年03月27日 | まち歩き

前回に紹介した柿本神社前の湧き水はウチから徒歩20分位だったのですが、今回の『須磨霊泉』は電車で4駅ほど先ですので徒歩圏内ではないです。ですが、交通時間としては30分程で到着できそうなので ご近所 とさせていただきます。 

ここら辺はJRと山陽電鉄がほぼ平行に並走しており、所々で乗り継ぎ出来るようになっております。

山陽電鉄は料金がJRより割高になるので滅多に利用しませんが、場所によりJRよりも車窓の眺めが良い場所があったりと魅力も秘めた路線になってます。

そのうえ、山陽電鉄の鉄橋の柱には歴史の趣きを感じられる風情もあります

この様な”魔界への入口”みたいなトンネルもあり、興味を惹かれますなぁ・・・

目指す『須磨霊泉』は、須磨寺の参道にあるらしいのでマズは須磨寺に向かいました。コチラの参道には露天商も立ち並び昔ながらの趣きたっぷりです、曖昧な記憶ながら  映画「男はつらいよ」の寅さん の帝釈天への参道もこんな雰囲気だったような?気もします。

  ありがたや~ 須磨 智慧の道で ご ざ い

 

昭和にタイムスリップしたような雰囲気に浸っていたところ、、、

    途中の道路で  スゴイ自動車を見掛けましたわ

いっや~ 信じられませんネェ~ 

 かつて小学校の頃に、たまに見かけた記憶なんですが、、

  まさか現役で走っているとは、驚きでしたネ

見るからに不安定そう  なんですが、、 荷物を積んでも大丈夫なんでしょうか

 

そんな楽しい参道を進むと、いよいよ山門に近付いたところの交差点

周りを見渡すと、何やら 独特の気配を発している建物を発見

   近寄って確かめてみると、、、

  案の定、お目当ての『須磨霊泉』でした!!

今回も迷う事なくイッパツで発見できました。

しかし、大きな交差点のスグ脇なので、いささか興覚めという気分ではありますが、、、

   道路から数段の階段を下り、建物の内部に入るのです

建物の中に入ると、半地下になっているせいか交差点の喧噪が全く気にならないです。

地域の商店会やらの清掃活動が行き届いておりキレイに整備されておりました。

ココまでキチンと整備されていると、今一つ 湧き水 のありがたみが薄いような気もしましたが、気にすることなくペットボトルに汲ませて頂きました。帰りも電車に乗るわけですから大量に持って帰るわけにはいかず1ℓボトルを2本だけにしました。 

コチラの湧水は検査で飲用不可となっているらしいので直接ゴクゴク飲むのは控え、いったん沸騰させてから冷まして飲んでみました。

 いや~ まったくクセがない

    実に飲みやすいお水でしたわ~

まったくの曖昧な記憶ですが、先の柿本神社前の亀の水は”まろやかさ”を感じましたが、コチラの須磨霊泉は一切のクセを無くしてスーッと身体・内臓に染み入るような感覚がしました。実に上等なお水という感じです。勝手な推測ですが、この辺りは六甲山の端っこ?部分であり、世界的にも有名な神戸の湧水に通じているのでしょうネェ きっと

ここまで来ると もうチョット足を延ばして、アノ有名な『灘の名水』を試してみたくなりました~ 

 


LME49600 ヘッドホン専用アンプ その6 音出し、SiC-SBD、NS-2B

2022年03月17日 | オーディオ

いや~ とうとう完成しました!!

当初はメーカー製のヘッドホン専用アンプを購入しようと、各機種の価格や性能ならびに音質レビューを比較検討したのですが 、、 コレだ! という機種が見当たらず自作に踏み切ったわけです。 が、いざ自作するにしても意外に多数の基板キットが販売されておりコチラでも悩まされましたねぇ~  そして自作となると、マニアの『こだわり』が抑えきれなくなりパーツの調達にもさんざん苦労いたしました。

その内の一つに SiC-SBD というパーツがあります。電源回路に使用するダイオードですが 一般的なダイオードならば数十円で購入できるのですが、過去の改造経験から どうしてもコノSiC-SBD に強~い こだわり がありまして  翻訳すると、シリコンカーバイトーショットキーバリアダイオード となり、一般品の10倍程の価格にもなりますわ~

左が一般的なダイオードで、右がSiC-SBDとなりますので 見た目も全然違うでしょ

電源回路はオーディオ機器にとって非常に重要な部分ですので、特に こだわり が必要なのです。なのでヘッドホンアンプ基板と共に超低雑音安定電源基板も購入しました。

左側基板が自作の整流回路で、右側が安定化電源基板(青色)キットです。

実は今回のアンプ回路では+プラス と -マイナス の2電源が必要となっており、それ用に配線したつもりだったのですが、いざ電源を入れると、、 

ナント + プラス  +プラス の2電源になってました!!  

  アッチャ~  大慌てで手直して大惨事を回避できましたわ~

 

もう一つの こだわり として 抵抗 なんですが、、、

今回のアンプ回路は設計者の こだわり から、音声信号を通す抵抗が たった2本(片ch)しかありません スゴイ!! なので左右ステレオで合計4本を こだわり の抵抗にしたい  と選んだのがコチラ

あまり見栄えが良くないのですが、音質レビューはかなり良好です!!  その名をVISHAY-DALE(ビシェイ・デール)無誘導巻線抵抗  DALE NS-2B と云います。コチラの抵抗は耐圧が3Wあるのでリード線が太く、基板のスルーホールが通りません  仕方なくヤスリで細めてようやく貫通

そんな数々の苦労を重ねながら、ようやく完成しました。

電源回路も正常となり、恐る恐るアンプ基板に+プラス、-マイナスの電源をつなぎ 発熱も白煙もなく無事にリレーがカチリと小さな音を出してくれました

 ナント!!本器にはボリューム調整がありません

電源回路には十分な余裕がありますから 後付けで 電子ボリューム を追加接続しようと考えてましたが、お手頃価格帯の電子ボリュームには満足のできる性能のモノが見当たらず一切排除することにしました。

そこで かつての最高峰D/Aコンバーター ES9018 の内部に含まれている電子ボリュームを使用することにしたわけです。

左側が 内部回路を改造しまくった 中華製 DAC ES9018 であり、その上にBeyerdynamic DT1770AKG K712 があります。そのDACの下にPIONEER N-50 がありましてUSBメモリーからWAVデータをCOAX同軸ケーブルでDACに送り込んでおります。

さて、音出しのインプレッションです

見事にC34Vの (おまけ?)モニターアンプ で感じてた不満が全て解消されました!!

  ス ゴ イ で す

◎ 気になっていたアンプの残留ノイズは皆無となりました

◎ サウンドの細さは一気に解消 かなり力強いサウンド

◎ 周波数レンジも最低域から超高域まで スムーズに伸びきっている感じ

 

× 但し、ステージが狭い!! う~む 

全体が新品パーツですから、もうしばらくエージングをしなければ本来のサウンドは得られないものの、このステージの狭さは困ったものですわ

で、ふと考えると、 随分と前の事ですが、LUXMAN LV-103 のヘッドホン回路の抵抗をアレコレ換装していた際に今回使用したNS-2B も試していて イマイチ好みでは無かった を思い出しました。物は試しと思い、本来のキットに含まれていた 抵抗に換装したところ

  よっしゃー! コレならOKじゃ!!  

サウンドステージが広がり、安心して聴けるようになりました

しかし、こうなると、、抵抗1本(2本?)で こんなにも音質が替わるのなら 更に他の抵抗を試したくなるのが  マニアの性分(サガ)ですわ    

次なる音質改善は如何に??  

    続 く か も ・・・


LME49600 ヘッドホン専用アンプ その5 銀メッキ線 クライオ処理フォンジャック

2022年03月15日 | オーディオ

ゆっ~くり、じっ~くりと進行してきたヘッドホン専用アンプの製作ですが そろそろ大詰めです。

今回も選択肢が多かったり、欲しいモノが見つからなかったりと、さんざん 悩まされた『こだわり』のパーツの紹介です。

マズは内部配線に使用する線材なんですが、、、

  コレはまた非常に頭を悩ますモノの一つです。

以前に改造したPioneerのネットワークプレーヤN-50のD/Aコンバーター部の交換ではアムトランス(アキバにあるオーディオパーツ専門会社)の金メッキ線を使用し、かなり満足のいく音質がえられたわけで、今回も その線を使いたかったのですが、、、 いかんせん高価なのですわ~  ましてや今回のヘッドホン専用アンプでは必要な長さが中途半端なので余計に選択が悩ましかったわけです。

左の一般的なメッキ銅線ならば10mが300円程なんですが、オーディオマニアのコダワリが、それでは ”良 し” とはいきません。そこで今回選んだのが右側のシルバーに輝く細~い線です。

コチラは千石電商で見つけた線材です。昔は銀メッキ線には独特の”クセ”があるとし一部の愛好者だけのモノだった気がしますが、この頃は ヘッドホンブームとか携帯音楽プレーヤの普及につれて 銀メッキ線を見かける事が増えてきました。細い銀メッキ線をより合わせた交換用の高額なヘッドホンケーブルも見かけますね  コチラは1mが600円位でした。

もう一つ、さんざん探していたのがアンプにヘッドホンを差し込むフォンジャックなんです。

ヘッドホンそのものやケーブルおよびフォンプラグ(アンプに差し込む側)は多くのバリエーションがあるものの、アンプ側のフォンジャックには通常パーツ(特にオーディオ用では無い)しか見当たりませんでした。仕方なく一旦は米国製SwitchCraft社のステレオフォンジャックを入手しました。

なんですが、それでも諦めきれずネット検索を続けると、たまたまオーディオパーツではなく楽器用パーツ  (恐らくはギター?)に使用するフォンジャックに オーディオマニアが大好きな『クライオ処理』を施したモノがあるのを発見しました!!

コチラは楽器の世界でも高音質を求める方々に向けて、特別な? クライオ処理=エクセレント・クライオ処理が施されているらしいのです

さらにウレシイことに、そのような特別な処理をしているにも関わらず 一般品と比べ数百円しか違わないわけです(一般品が750円コチラが990円)    オーディオパーツですと、クライオ処理品ならば一般品の2~3倍になるのが普通なんですが、楽器業界は極めて健全なのですネ~

 

あとRCA入力ピンジャックには手持ちの米国Cardas製のロジウムメッキを使っております(コチラは20年程前に元々のセレクタを作る時に海外パーツ屋から購入)

小さいながらズッシリしておりますぞ  WBT社の超高級品になると銅の塊から削り出しピンジャックなんてのも有りますネ~(超高額で手が出ません)

というわけで、それらの銀メッキ線やらプラグ・ジャックを含めて入力から出力までが完成いたしました。

こうして見ると どうも細~い銀メッキ線だと、いかにも頼りない印象がありますネ~ 果たして どんなサウンドが聴けるのでしょ~

 

ついでながら、あと二点の『コダワリパーツがあります

一般的なオーディオ機器は  内部回路の保護の為にヒューズを取付けてあります。しかし、そのヒューズが音質を低下させる要因の一つとも云われます。そこでヒューズを使わないで 回路を保護する方策として「サーキットプロテクタ」なる装置があります。

以前から販売されているモノで  いつかは使用してみたいと考えていたので、今回は思い切って使ってみることに   ちょうど今回のヘッドホンアンプには電源スイッチを付けるアイデアが無かったので、コチラをスイッチ代わりすればいいわけで一石二鳥でした。

 

 ◎ さらに、もう一点がコチラ

コレも何時頃入手したかも忘れましたが、、、 

パーツケースにちょうど3個だけ残っていたスパイクです。 今回のアンプはスパイクを付けるほどの重量がなく  却って安定を悪くするような気もしますが、やはりココは『コダワリ』としてアンプの底板に付けないわけにはいきません!!

         というわけで、ほぼ完成です。

 

次回は遂に音出しですが、、

果たしてイッパツでOKとなりますことやら・・・?


LME49600 ヘッドホン専用アンプ その4 ACプラグ クライオ トロイダルトランス

2022年03月13日 | オーディオ

極めてゆっくりした進行ながらも 着実に完成に向かっているアンプ製作ですが、、、

オーディオマニアにとっては選択肢が多く悩ましいのが 電源関係部分です

一般的な電源ならば  ACプラグ付の電源ケーブルが百円もしない位で入手できるでしょうけれど、マニアの世界ではプラグ付の電源ケーブルが数十万円もする化け物(バカモノ?)もあります!!

また高級オーディオ機器では、アンプ本体にインレットという差し込み口だけを取付け、電源ケーブルを自由に交換できるようにするのが一般的です。しかしながら個人的なポリシーとして『接続箇所は出来るだけ少なくしたい』がありますので、今回のアンプは直接ケーブルを取付けてしまう方法にしました。

 ◎ さんざん迷った挙句に選んだACプラグがコチラ

一昔前には余り見かけなかったのですが近頃はこういったアルミで作られたプラグも増えてきた感じですネ  当然ながら国内で調達すると高いですから ebay のなかから最安値の中華製ACプラグを選択したわけです。これまでのポリカーボネイト製に比べズッシリと重量感もあります。また、どういう意味か判りませんがクライオー156の記載があるので、ひょっとしたらクライオ処理が施されている?かも知れません。本当は更に差し込み部分にロジウムメッキが欲しかったのですが見当たらなかったのでメッキ無しで妥協。

コレと本体をつなぐ電源ケーブルは当初  取扱いが容易な細めのケーブルにしようと考えておりました。それがコチラ

マニアならば御存知な方も多いでしょうが、大阪の日本橋近くにある『逸品館』というオーディオショップがオリジナルで製作・販売してる AIR-BOW エアーボウ のHCR ACF EVO という安価ながら高音質を謳ったケーブルです

なんですが、、、

中国から郵送されてきたACプラグのケーブルを通す穴が馬鹿でかい!!

  なので急遽 もっと太いケーブルにしました。

そこで登場するのが、コレまでウチのACケーブルに多用してきた aetPRIMARY SP-400 です

しかし、この太いケーブルをしても まだまだ 余裕が有り過ぎなので鉛テープを巻いたり熱収縮線を重ねたりと工夫しまくり  でも、まだ足りなかった~  ガバガバですわ

 

電源ケーブルが機器まで届きましたのでついでに電源トランスも紹介

普通の機器ならば左側のトランスでOKなんですが、オーディオマニアは右側のトロイダルトランスが大好きです!! 価格も2倍以上かなぁ・・・  

何が魅力かと云いますと、、、  私自身は比較しガテンしたことも無いのですが、雑音が少ないそうです。トランスは磁束というか磁界?が影響し雑音源になり易いらしいのですが、トロイダルだと磁束が漏れにくい?ので雑音が少ない らしいです。

更には、効果のほどは判りませんが  電源部とアナログ音声部の境に隔壁トランスに銅板カバーも取り付けました

もっとも完成後にアレコレ試して、これらに効果が見られなければ取外しますわ~ (全体に貼ってある銅板の影響・効果も検証が必要です)

   ここまでくれば、アトもう一息ですかね~

実はこれ以外にも『コダワリパーツ』を選んでおりますので次回も紹介してゆきま~す


LME49600 ヘッドホン専用アンプ その3 LME49720 から OPA627

2022年03月11日 | オーディオ

ヘッドホン専用アンプですが、、 遅々としながらも 少しづつ進展しております

今回は 製作にあたって一番の悩みどころでもありましたオペアンプの選択に関しての話題です。

キットはパーツ込みでしたから、付属にはオペアンプ=LME49720が含まれておりました。

コチラも十分に良好なオペアンプだと思われます。

私がオペアンプの換装を始めた頃の曖昧な記憶ですが、恐らくは元々 当時 超一般的なオペアンプ=4558 が付いておりましたところにコチラの LME49720 に換装したところ 『ヘェ~ 良くなるなぁ・・・』という感じの印象だった気がします。 それからはオペアンプに関してネット検索を重ね、多くの方々のインプレッションを参考にし 次から次へ オペアンプ を入手し換装を繰り返してきたわけです。

 

LME49720 のあとは、多分いったん LME49860 に進み 音質の改善が決定的になってきて、その後に出会った LME49990 にて ようやく頂点に行き着いたかな?  という感じでした。

それまでには、かなりの種類のオペアンプを海外(主に中国)から取り寄せて(国内で購入するより安い)試してきたのですが LME49990 ほどワイドレンジで伸び伸びした表現は他には見当たりませんでした(あくまで個人的な印象です)のでウチの機器の殆どのオペアンプをコチラに換装しました。それゆえパーツケースには沢山のLME49990が保存されているわけです

というわけで、今回のヘッドホン専用アンプにはコチラのLME49990を使おうと考えておりました。 が、しかしながらコチラのオペアンプは1回路なので、2個を詰め込まなければならずスペース的にムリでした。

ならば、いきなり最高峰でいっちゃえ! という事で OPA627 の登場です

 

と、ここで これまでのオペアンプ変遷に戻りまして OPA627 との出会いを紹介しますと、、

LME49990 で満足しサウンドを楽しんでいると、、 そうこうする内に伝説的なオペアンプである、バーブラウン社の OPA627 の値段が下がってきました!! それ以前は OPA627は一個が安くても3千円以上もしていた(普通のオペアンプは数百円程度)のですが、SOPタイプOPA627 ならば10個で3千円くらいになってきたわけです。しかしながら、果たして中国発の SOPタイプ OPA627 が本来の伝説的な超音質なのか? ホンモノなのか?まったく判らない状況でしたが、、、 物は試しで思い切って購入してみました。

 

  いや~  これには驚きでしたネ~

あくまで個人的な印象ですが、、、

LME49990では 音楽に記録されている微細部分までもクッキリ浮かび上がる=ハーモニーとかアンサンブルの各パートの一音一音までも聴き取れる、更にはエコーとか残響の最後の消え入るまで聴き取れる 感じがあり、かなりの満足度だったのですが、、

ところが  OPA627 に換装したら、それまではオーディオ機器から聴こえるサウンド(特にヘッドホンで聴く場合)というのは矢張り電気信号を音波に変換したモノという印象が拭い去れなかったのが、OPA627に差し替えると  より一層  本来の楽器の音  に近付いた感じで  ビックリ しましたわ~ (もしかすると多分にプラセーボ効果が働いているのかも知れませんがね)

たまたま というか、パーツケースの中に 未使用の OPA627 が4個 残っておりました  ラッキー! OPA627も1回路ですので両面基板の裏表に1個ずつ半田付けし無理矢理2回路にするわけです。SOPタイプのICですから、かなり小さく老眼の進んだ状態でちゃんと半田付けできるか物凄く不安でしたが、マアマア上手に出来上がりましたわ

 

そんなかんなで、ようやくキットの基板が完成したところです(黄色文字が間違ってました  OPA621は間違いで正しくはOPA627です)

この他にも、電解コンデンサーとか抵抗の一部にも こだわりのパーツに換装しております!!

基板は完成したものの、それ以外の部分に手間取っており 全体の完成にはまだまだ難関が控えておりまして、、、 

   ま だ ま だ   続 き ま ~す


LME49600 ヘッドホン専用アンプ その2 Panasonic ECHU

2022年03月08日 | オーディオ

いよいよ本格的に製作を始めたヘッドホンアンプですが、マズは基板の細かいところからスタート

これまでの数々の失敗から得られた経験として、特にコンデンサーに対する”こだわり”がありまして、、 なかでもパスコンと云われるフィルムコンデンサーには超こだわっております

   ★  そ れ が コ レ !!

オーディオ工作に興味の無い方には『なんのコッチャ?』てな感じでしょうが、、、

青い基板の上に、ところどころに四角い小さな物体が見えるでしょうか  写真がヘタクソなので黒っぽいですが現物は銀色の金属小片ですわ その名を  Panasonic ECHU というコンデンサーで正式には、チップ形積層メタライズドPPSフィルムコンデンサー といいます。

上写真にて、左側のオレンジや茶色の四角に2本の針金が付いているのが一般的なフィルムコンデンサーです。これでも百円玉と比較すりゃ結構小さなパーツです。 それに対し右側の四角い金属片が”コダワリ”のPanasonic ECHU コンデンサーですわ~  コチラはそもそも基板面に直接自動半田で付けられる様につくられたモノ(針金が無い!)なので、それ故 自作する手作業には全く適していないわけです。

これまでにかなりの種類のコンデンサーを試してきたなかで、コノ ECHU が音質が一番である!と感じており、無理してでも使用したい わけなんです~

いったん普通のコンデンサーを足を長く半田付けしてから、その足の間にECHUを挟み込んで無理矢理半田付けするという細かい作業をしております

さらに今回の基板というか回路では、4箇所が 0.33μ に設計されておりまして、、、 ECHUシリーズは残念ながら 0.22μ までしかありません。そこで無理矢理なんですが 0.22μ に 0.1μ を並列接続し 0.32μ を得るために、ナント  掟破りの「二段重ね」コンデンサー(上写真のフォーカス部分が二段重ね)にしておりまする!! 果たして”吉”とでるか”凶”とでるか??

 

 ◎ あと、もう一つ コンデンサー に関するコダワリ

上写真の左側のゴールドのコンデンサーがキットに付属されたいたニチコンのファインゴールドという音質には定評のあるコンデンサーです。 しかしながら個人的な好み(サウンドそのものとメタリックシルバーの外観が魅力)もあり右側の 東信の UTSJ に交換してゆきます。 

全部組みあがった時の基板の見栄えが、きっと良い感じになると想定しております

 

音だし  までには相当時間がかかりそうですが、今からサウンドが楽しみでありま~す 

    ど  う  な  る  こ  と  や  ら  ・・・


LME49600 ヘッドホン専用アンプ その1

2022年03月05日 | オーディオ

少し前に入手した beyerdynamic DT1770PRO ですが、、、

とにかく微細情報までも正確無比に再生してくれることを報告したわけですが、その際に専用アンプの必要性も感じておりました。

ネット検索し、国内製品から海外製品(主に安価な中華製)に至るまでヘッドホン専用アンプを探してみたのですが、、 残念ながら 性能と価格との兼ね合いからは希望通りの製品が見つかりませんでした~  ならば久々に自作しようかと重い腰を上げてみました!!

しばらく見ない間に、国内にも随分多くのガレージメーカー(小規模のオーディオ機器設計製造業者)が現れてきたのですネェ 驚きました~

で、わざわざ、ヘッドホンの専用アンプを自作するならば当然ながら フルディスクリート(ICを使わない)の回路を選択する ところなんですが、、、 いかんせん老眼も進み細かい作業が難儀ですから、ここは便利なイッパツIC=LME49600で妥協することに しかし今回選んだIC=LME49600は物凄い高性能アンプです

 ◎ スルーレートが2000V/μs 入力に対してどれだけ正確に出力できるかの性能で、この数値が大きいほど正確性が高い! という事でコノ数値は驚異的みたい

 ◎ THD が 0.00003%  ひずみ率が超・超低いということ なんせ真空管アンプなら0.5%なんかが普通なわけです(恐らくは数字だけ単純比較しても無意味かも?) 

 ◎ ノイズ 2.6nV/rtHz コレも驚異的な数値みたいです μVでも10のマイナス6乗です、nVならマイナス12乗でしょ どうやって測定するんだろ~

 

てなわけで御自身でコツコツと回路を設計し、特に音質にこだわりをもって設計されている業者さんから パーツもセットになった基板キットを購入いたしました。

先に紹介したガラクタ放置していたアンプケースを再利用してヘッドホンアンプを作ってゆくことにします 購入した基板は、青い小さい基板が2枚だけ  ケースがデカ過ぎかも 

と、ここで新たな問題が発生!!

購入した基板キットには音量調整が付いておりません。当初は「電子ボリューム・キット」を別に購入し組み込む計画をしておりましたが、どうやら簡単に組める電子ボリュームは性能が”それほど良くないらしい”という情報がネット上に発見されました。かなり上級なオーディオ機器を設計しておられる業者さんが工夫を重ねてトライしたがダメだった  との事。

ならばウチにある、かつて最高峰DACと云われたESS9018を使ったDACならば内蔵デジタルボリュームがある!! を思い出し、そのDACにてボリューム調整してからヘッドホンアンプに入力すりゃ問題なしです。

でも、そうするとアンプ類を設置するオーディオボードが足りない。

 ◎ 現状は重要な機器は天然石オーディオボードにのせております

コレは天然石ボードが、値段の割に音質改善効果が高い と感じているからなのです。

 

たまたま見つけた  超・掘り出し物 なんですが、、 80cmX40cmサイズで厚さ48mm の天然石ボードを入手しました。

コイツは重さも超ド級でありまして、ナント一枚で40kgもあります!! せっかくリフォームした玄関のタイルにもキズ付けちゃいました~ ガックリ

 

 ◎ 早速  ギックリ腰にならぬようコルセットを巻いてラックの天板位置へ設置

 

そして、かつての名機ESS9018DACとヘッドホンアンプのケースだけを並べたところ

いや~ なかなか 良い景色ではないですか!!

外観だけは、ほぼ完成した感じですが、内部はこれから作製です

 

いざ 基板を作り始めると  老眼と指先の細かな動きに 明確な衰えを自覚しますわ~

焦らず、慌てず、着実に、基板製作を進めて参ります!!


明石 と 源氏物語 と

2022年03月04日 | うんちく・小ネタ

源氏物語 と云えば、多くの方が御存知の 古典文学の代表作でしょう

私自身はほとんど馴染みがなく、内容も表現も判らないわけなんですが、、、

コチラで歴史探訪というかアカシゾウに始まり古墳やら史跡を訪ね歩くうちに、何故だか源氏物語に関連する史跡にも出会うこととなったわけです。

ネット検索による  にわか仕立てのインスタント知識によれば、源氏物語  第十三帖  明石  にて、光源氏が都から離れ 須磨で謹慎生活を送っていたが 夢のお告げで  明石入道に迎えられ明石の浜の屋形に住むこととなる のようなストーリーらしいのですが、、

 

   その明石の入道のゆかりの史跡がコチラです

果たして、ここに屋形があったのか?は判りません

と云うのは、そもそも源氏物語は創作されたストーリーなわけですから、現実には実在するものでもないでしょう。 では 何故 こちらの石碑が残されているのか?

  そ の 秘 密 が ハ ッ キ リ と 

            判 っ て お り ま す ! !

江戸時代の明石藩 藩主 松平氏が源氏物語の大ファンであったことから、物語に登場する明石のアチコチを光源氏の由緒ある地として石碑などを建て観光化(今で言う所の観光誘致)に役立てたらしいです。

なので後付けとして、 源氏物語のなかに登場する場所を  現実的な場所に結び付けた わけです。

  この明石入道の碑がある近所には、、

この白壁の小道は『蔦の細道』と云われ、光源氏が明石入道の一人娘を訪問する際に通った道とのことです。 実は、この細道とそのストーリーを「明石市市立文化博物館」で明石の歴史を紹介するビデオ教材にて視聴して以来 ズーッと気になっておりました。そのビデオは実に良く出来ており、光源氏がこの近辺でお月見をしたり、この小道を通って明石の君を訪ねて行ったことを情緒たっぷりに語りと音楽・映像にて紹介してくれてました。

 

で、この細道の脇にあるのが  以前紹介した 左甚五郎作の山門がある無量光寺なのです。

その無量光寺の山門をくぐって中に入ると、、、

ハッキリとは判りませんが・・・ 何となく光源氏が住いとした『浜の屋形』の関連施設ではないか?と思われる建物があります。 もっとも後付けなわけですから、どの様にも出来そうなのですが、、

で、ここまでくると、やはり、、、 入道の一人娘 すなわち 明石の君  のお住まいである『岡の屋形』も探訪しなければ おさまりませんネ

 

が、しかし、、 『岡の屋形』は、かなり遠い!!

丹念にじっくりと地図で場所を確認し  い ざ  探  訪  へ   

  何しろ交通不便な辺鄙な地=明石の街から7kmほどの所

田んぼの脇というか小川のほとりですかね、、 

   如何にも  それらしい一本の大木と風情の漂う場所がありました~

思った通り、イッパツで史跡を見つけることができました。

恐らくは江戸時代に松平藩主が建てたのが  右端の石碑だったのでしょう

       新しい大きな石碑には解説があり

でネット検索による情報ですが、この近所に 『岡の屋形』と呼ぶに相応しい趣きのある寺院もあるとのことなので、さらに探索してみると

すこし離れた場所にある地蔵院という山寺です

人里離れた(すぐ近所には民家は無い程度)山寺なのに、すごく手入れの行き届いた 美しく 趣き深い 建物です。コレならば、明石入道の一人娘がひっそり暮らしている屋形として 正にピッタリだと思いましたわ~

 

  ◎  ついでに明石のお気に入りを  もう一枚

コチラは以前 紹介した 湧き水 = 亀の水 からもほど近いところにある酒屋さんですが、、 

ひょっとしたら江戸時代から続いている酒屋なんじゃなかいと勝手に推測しておりますが、どうなのでしょ~ 

 しかし歴史ある建物というのは実際に住むには厄介な事も多いのでしょ~ネ~

歴史を紐解く探訪は、アレコレ勝手な推測もできるわけで  実に楽しめますネェ~

  て な わ け で 、 

     ま だ ま だ 続 き そ う で す