長年 愛用しておりますプリアンプ McIntosh C34V の PHONO入力部に超高級抵抗を導入しまして、その真価を問うべく 新たな MMカートリッジを入手しました。
アナログプレーヤに取付けるカートリッジ(いわゆるレコード針の部品です)というのは、とにかく種類が多いのです!! 明確には判りませんが、そこら辺で簡単に手に入るモノだけでも50種類以上でしょうか・・・ 更には価格にしても、ピンは数千円程度から キリでは百万円を超えるものまであり ビックリしますヨ
その中から、今回の狙いとしては1~2万円程のMMカートリッジとしました。近くには直接試聴できるショップもありませんからネット上の評価とかyoutubeの比較動画を参考にして、候補を5機種に絞り込みました。
◎ ortofon 2M red もしくは blue
◎ nagaoka MP-110 もしくは MP-150
◎ Goldring E3
この5機種に絞り込み、アナログにも精通されているオーディオ先輩とアナログ専門のショップ店長(たまたま見積依頼したら親切に相談にのってもらえた)からのアドバイスを参考にして、更にさんざん迷った挙句に ようやく ortofon 2M red に決定
新品ながら他ショップよりも安い通販サイトを見つけ 多少の不安も感じながら そこに注文
届いたモノを見て 納得!! 外箱に当たりキズ(上写真の右上端)のある B品 だったわけですネェ~ だから安かったわけ
保証書も入っているから、万一に不調があってもメーカー保証があるから大丈夫でしょ きっと・・
早速、手持ちのヘッドシェル(以前はshure M97でした)にマズは適当に仮付け
以前はチタン製のネジにこだわったりしましたが今回は付属のネジをそのまま使用
リード線もカートリッジに示されてる色別に差し込むだけ という気軽なセッテイング
赤いカバーは日本製品とは異なり、あまりカッチリしてない感じ
全てに 適当に 手早く 取付けが完成
トーンアームに新しいカートリッジを取付けるなんて何年振りでしょうか? 新鮮な感覚
多分、常用しているAT33PTGよりも軽いのでしょう、簡単に水平バランスがとれました。
いくらか安っぽい印象はあるものの、見た目のデザインも良い感じですわ
これまで使ってきたカートリッジでは、まともなサウンドに仕上がるまでに何度も繰り返し 微妙な取付位置や角度の調整をしなければならない という経験があるので、コチラも最初は『なんじゃ コリャ~』というサウンドだろうなぁ~ と予想
で、初めてかけるレコードは何にしよう とさんざん試案の挙句、選んだ1枚がコチラ
これまで数種類のカートリッジを試してきましたが、カレン・カーペンター の伸びやかな透き通った声を気持ちよく鳴らせるモノはありませんでした。なので、このムツカシイ? レコードを上手く再生してくれるかも という期待を込めて針をおろしたのです。
いや~
こりゃあ
驚きですネェ~
カレンの美声が伸び伸びと響き渡ります!!
ましてや、セッテイングも適当に仮止め程度に取り付けただけで、これほど美しいサウンドを鳴らしてくれるなんて まさに驚きです
◎ ならばコチラは?
と選んだのは、恐らくヤフオクで複数落札でおまけに付けてくれたレコードだったと思うのですが正直なところ何なのか良く判りません。コチラも声楽中心なので、これまで数秒しか聴いたことがなく放置(聴くに堪えないサウンドだった)しておりました。果たしてクラシックの声楽もうまく再生してくれるのかを 確かめるべく針をおろしてみると
い や ~ 良 い で す ネ ェ ~
人の声が気持ちよく聴けるカートリッジは初めてです
◎ じゃあ お次はどうか? と選んだのが
日本のフュージョンの幕開け 今から40年前の1979年に録音された Casiopea のセカンドアルバムです
ウ・・・ム コチラは少し残念な感じですかねぇ・・・
こういったリズム重視、アタック感重視のサウンドには、いささか向かない感じですかねぇ・・
しかし、このortofon 2M red はお手頃価格ながら、相当な実力がある優秀なカートリッジだと思われました。 特にボーカルや声楽の再生はピカイチだと感じました!! 恐らくはストリングスなんかも美しく鳴らしてくれるんじゃないかと考えてます
他の気難しいカートリッジとは裏腹に、全く細かい調整が不要なのも魅力です!!
矢張りアナログは、いったん踏み入れると、、
徐々に深みに引きずり込まれてゆく
恐 ろ し い 世 界 であることを
再認識し始めております・・・