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本当のがんの話、こころと苦痛の本、進行がんステージ4、肺がん治療、大腸がん、

2019年01月24日 | 健康・病気

前回に引き続いて がん関係本を読み漁っております。

図書館に行くと、どれから読めば良いのか迷うほど数多く「がんの本」が書棚に並んでおります。

今回は以下の5冊を選んでみました。

最初の一冊は、かなり興味の魅かれるタイトルの本です。

どちらかと言えば、マスコミ報道とかTV番組などで見聞したことのある内容を明確に解説してくれている という感じです。 御記憶のある方もいらっしゃるかと思われますが、、2015年にトヨタ自動車の米国人女性役員が滞在中のホテルで麻薬取締法違反容疑で逮捕されました。米国の家族から送られた荷物に麻薬成分を含む錠剤が入っていたとのことでした。その錠剤は日本では医療用麻薬として厳格に管理され、登録された医師が疼痛に苦しむがん患者に処方するものだそうです。しかし同じ薬が米国では医師の処方は必要なものの 急性歯痛や生理痛、慢性的な腰痛などに広く使われている とのことです。

次は、国立がん研究センターの こころと苦痛の本 という、これまた興味を魅かれるタイトルです。

がんは深刻な「心の危機」でもある というように、緩和ケアについて書かれた本でした。

これこそが現状の標準治療に欠けている部分ではないかと思いました。 不安と恐れと心配でいっぱいな患者さんが、安心して相談できる窓口こそが一番大切な"よりどころ"なのに、現状では ほとんど それが見当たらない。「精神腫瘍科」という耳慣れない科が出来始めており、がん患者のみならず その家族からの相談にも応じてくれるみたいです。我が国でも 一日も早く 精神腫瘍科 が充実してくれることを願っております。 この本では二十以上の実例があり、それも参考になると思いました。

次は、現役の臨床医が書かれた ご自身のがん闘病記です。

実際に、血尿から尿管がんが発見され その後 転移もありステージ4まで進行。

しかし 医師ならではの判断と独自の免疫力アップ方法で寛解までたどり着いた 劇的な闘病記です。 お医者さんでも やはり がんは恐ろしい病気に変わりないのですが、ご自身の体の状態と処方される薬の用量に対する疑問であったり、自分自身への激励などメンタルケア、治るための生き方は非常に参考になります。 とかく標準治療とかマニュアルに従った用量など、言われるまま されるままの治療を疑わずに受けることの危険性が よく判りました。

次は、最新 肺がん治療

現状での 肺がん治療 について、広範囲に解説されてます。とても広い内容ゆえ 個々の説明はそれほど深くないですが、全体を知るには持って来いだと感じました。

最後は、最先端治療 大腸がん

これまでは標準治療でスグに腸を切ってしまうものと思っておりましたが、最先端では徐々に様子が替わってきたようです。最新のESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)という内視鏡手術では、直腸の大腸壁にグルッと広がった全周性の早期がん を内壁の筋層を損傷することもなく がん細胞のみを切り取る ことが可能になっている とのことです。これなら開腹したり臓器を切り取ることもないわけですから、かなり安心して治療を受けることができますね。

 

どうやら 我が国のがん治療も段々と安心な治療法と精神面のケアも、徐々に確立してきているようです。

どうか進歩のスピードをさらに加速し 一日も早く低侵襲で安全・安心ながん治療の確立が待ち望まれるところです。


がんをどう考えるか、がんに勝つ、やさしいがん治療

2019年01月14日 | 健康・病気

これまでは、がん治療に関しては近藤誠氏の著書を中心に医療否定系の本を多数読んでおり、「がんの標準治療」の恐ろしさばかりに目を向けておりました。

ところが最近 たまたま手にした一冊の本から 新たな視野が開けた気がしておりますので紹介いたします。

「がんをどう考えるか」というタイトルで放射線腫瘍医の著書です。

治療そのものだけでなく、がん治療に対する心構えなどにも言及されており非常に興味深く読むことができました。

  これによって放射線療法に興味が沸いてきたわけです。

 

そして早速にも図書館で3冊の本を借りてきました!

マズ初めは、そのものズバリ 「放射線治療でがんに勝つ」という本です。

サイバーナイフという言葉は、なんとなく聞いた事があるような気がしますが、トモセラピーは全くの初耳でした。外科医や内科医ではなく放射線医によって書かれた本ですから、その傾向が強いとは思いますが 放射線療法は実はかなり有効性が高いものだと認識させられました。

つぎは、かなり印象的なタイトル「世界一やさしいがん治療」、やはり放射線医により書かれた本です。こちらは、とっても解りやすくがん治療について解説されております。

印象的なところとしては、外科医が活躍する医療もののドラマやアニメを見たりしていると「手術をしないと長く生きられないんだ」と誤解してしまいがちです。というような陥りやすい心理を御指摘されております。

最後の一冊は、肺がん治療について外科医により書かれた本です。

こちらからは まったく知らなかった「光線力学的療法=PDT:フォトダイナミックセラピー」という、がん細胞だけを破壊するレーザー治療を知りました。がんの種類やステージにより適応があるでしょうが、かつての臓器を切り取る手術ではなく、がんだけを消滅させる療法が出現してきたことは ありがたいことです。

 

今回 これらの本は放射線治療医の書かれた本が多く、どちらかと言えば その傾向もあるとは思いますが、世間一般に流布しているがん治療情報には放射線療法に関するものが十分ではない気がいたしました。また、それら療法が想像以上に技術革新が進んでいるという印象でした。

折々に報道される がん治療の新薬についても、とかく副作用などのマイナス面が大きく取り上げられることも多いイメージですが、免疫チェックポイント阻害薬など かつての抗がん剤とは全く異なる作用機序の新薬も増えており、少しづつ がん治療に期待がもてるような気がしてきました。

 がん治療については こだわりや偏見を持つことなく、広い視野で情報収集に努めようと思っております。