院長の趣味 ≪オーディオや音楽≫ を中心に・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・佐野療術院 光線療法で スッキリ さわやかに

西荻窪でスッキリさわやかな毎日を目標に施術しております!首痛、腰痛、膝痛の緩解、生活習慣病、偏頭痛、便秘、慢性疲労の施術

Dual 1219 デュアル1219 その9 PIONEER PC-15、針圧計、中電MG-3605、インシュレーターAT6095、

2024年05月21日 | ターンテーブル

かれこれ二カ月以上も掛けてメンテナンスをしてきたビンテージプレーヤー Dual 1219 ですが、、

ようやく音出し=サウンドチェックが出来るところまできました~

せっかく前オーナーが大切に使用された?であろうカートリッジ=PIONEER PC-15 が取り付けられていたので マズは其方にて音出しする事に、、

上写真の パイオニア PC-15カートリッジは50年以上も前の製品ながら、未だに交換針が新品で入手できる(JICO社製)という事も驚きでした~  

そして期待たっぷりのサウンドチェックですが、、

  ウッ ヒョ~

やっぱり、アイドラードライブ+重量級ターンテーブルの組合せは ”芯のある図太いサウンド” が得られました

 ようやくアナログに求めてきたサウンドに 一歩 二歩 近付いてきた感じですわ!!

せっかく ここまで来たわけですから、ココでもう一歩 さらに前進したくなるのがマニアの性(さが)

  と云うワケで前々から目を付けていたカートリッジを入手

コチラのカートリッジは余り耳馴染みのない国産メーカーの 中電 社の MG-3605 というMMカートリッジです。このカートリッジの最大の特徴は とにかく出力電圧が大きい! 

一般的なMMカートリッジは 大出力モデルとしても5mV程度なのですが、MG-3605では 9.5mV も出ちゃうんですわ  経験不足・知識不足ゆえ、その出力電圧の大きい事が どのようなメリットをもたらすのかは明確ではないのですが、多くの評価としてはパンチの有る迫力のあるサウンドが得られるらしいのです。結局のところレコードを楽しみ始めて以来 ズーッと物足りなさを感じていたのは、『線の細さ』、『パンチの足りなさ』の部分ですから、もしかしたら 願ったり叶ったり が実現できるかもです

 

ココで もう一つの新兵器を紹介しますと、、

   前々から欲しいと思いつつ、、 格安の中華製 針圧計

少し前までは針圧計は小さいモノながら結構高価な品物で、ましてや滅多に使う機会の無いモノですから購入には至りませんでした。ところが近年は中華製オーディオ製品や関連機器が格安で販売されるようになっており、この針圧計も2000円しない格安価格でした 精度や校正機能なんか無視して ダメ元を覚悟で入手!!

   うっひゃ~ 結構キッチリ測れますヨ

果たして本当に正確なのか??? でもありますが、案外 マアマアの精度なんじゃないかと思います。

そして 更に驚かされたのは、 Dual 1219 のダイナミック型トーンアームの針圧が正確でした!!

   50年も経過した機械的な針圧印加がほぼ正確だった

小さくて見づらいですが上写真のトーンアームの付根付近 二重の黒い輪(ジンバル構造)の中に””が見えるでしょうか コチラが針先に掛かる圧力 すなわち 針圧の調整ダイアルです。この数値がいわゆる針圧のグラム数を表してまして現状は2gに設定している状態

  格安の中華製 針圧計でも、ほぼ2gを表示

御覧の通り ほぼ2gとなっており、ダイアル設定が正確に反映されておりました。

いや~ さすが!! ドイツのクラフトマンシップですわ~ お見事です!!

   いよいよ お待ちかね サウンドチェック

この組み合わせは抜群でした!!

繰り返しになりますが、アイドラドライブ+重量級ターンテーブル大出力MMカートリッジ+丸針 が揃いますと、、

とにかく パワフル 芯のある図太いサウンド 

これぞ長年に渡り追い求めてきたサウンド

こうなると次から次にお気に入りのレコードをトッカエひっかえが止まりませんわ~

ふと気付くと、そう云えばプレーヤーの水平バランスがとれていない事を思い出しました

  早速、高さ調整可能なインシュレーター audio-technica AT6095 を入手

  いかにも頑丈・屈強そうな外観になりまして 全体的な迫力も増した感じ

       いやはや、コレは楽しくなって参りましたヨ~

但し、コチラの組合せではリズム重視のサウンドにはバッチリですが、繊細なストリングスや女性ボーカルなどでは丸針特有の歪が目立ってしまっております 

はてさて この先は

  どのような展開にしましょうか? 

    益々お楽しみが拡がり続けてゆきます~ 

  ドロ沼は深まる一方ですわ・・


Dual 1219 デュアル 1219 その8 出力端子付近の小細工

2024年05月11日 | ターンテーブル

数か月にわたり整備を進めてきたビンテージプレーヤー Dual 1219 なんですが、、

ようやく 正常回転するまでに成ってきました~

普通ならばスグにでも”サウンドチェック”をしたい所なのですが、、

根っからの改造マニア精神が  スンナリと このままでは サウンドチェックをさせて貰えないわけでして、、

と云いますのも、出力RCA端子の手前にどうにも気に入らないスイッチ(リレーとも云えるかも?)が在るわけなのです。

   コチラがオリジナル状態の出力端子

オリジナル状態は LとRのRCA端子がかなり接近しているので、たまたま手持ちにあった極細系RCAケーブルを接続しております。

しかしながら 自分のお好み からすると、ワイドレンジ+高S/N がウリの aet ラインケーブル で接続したいわけでして、、

   お好みのaetケーブルを接続しようとすると、、

  残念ながら

 ピンジャックが接近し過ぎており 2本は入りませ~ん 

 

さらに端子台の右脇にある銅板製の金属箱に 特殊なスイッチが付いているのです。それは トーンアームからのフォノケーブルをレコード再生時のみ生かして、それ以外の時にはフォノ信号を切断してしまう という合理的な考えからの工夫だと思われます。

しかしながらフォノ信号は数mVという微小な信号なわけですから、出来る事なら余分な機械的接点は避けたい!! と考えるのはマニアならば必然だと思われます

   フォノ信号の切断スイッチの様子

右側からトーンアームからきている極細のフォノケーブルが銅板製小箱に入っていきます

   青矢印のスイッチ部分を分解すると

ターンテーブルの軸受けに連動する茶色プラスチックギヤに特殊な形状のカムが付いており、そのカム構造により 板バネが閉じたり開いたりして、その接点がフォノ信号を導通させたり切断したりするわけです。実際にタイミング的にも それ程有効に効いている感じでもないし、ましてやレコード再生において 最も重要なフォノ信号を この様な機械的接点を通過させるのは、マニア精神としては納得し難いわけなので この際 直結させることに変更したわけですわ~

   併せて端子間を広げて太いラインケーブルも使用可能に

たまたま手元に2mm厚のアルミ板があったのでチョチョイと切り欠いて端子台を作製

正しいマニアならば こう云った目の届かない工作も手抜きなく美しく仕上げるところでしょうが、年齢と共に段々と面倒臭さが先立つように成ってきました・・

   新たな端子台がコチラ

左側のオリジナルRCA端子と比べると随分と派手でいかつい様子になってしまいましたが、格安の中華製ロジウムメッキRCA端子でございます。

さ て 、 さ て 、 、

 イヨイヨお待ちかねの

  サウンドチェックとなりますが、、

    果たして どうなります事やら~

 


Dual 1219 デュアル1219 プーリー交換完了! 33 1/3rpmわりと正確に回転

2024年05月04日 | ターンテーブル

ビンテージプレーヤーのメンテナンスもいよいよ大詰めになってきました~

多いに待たされた60Hz用モータープーリーも無事に到着し、

  ようやく取り付てみたわけですが、、

入手した時点では木製キャビネットにもキズが多く 如何にも50年以上の年月を深く刻んでいる様子でしたが、室内リフォーム等で蓄積された木工作業ノウハウにより 概ね気にならない程度にまでは修復できた感じです。この時代の製品だとキャビネットも 合板に突板貼りではなく 本物の一枚板で製作されているので表面にヤスリ掛けして塗装し直すと かなり美しく再生することが出来ます。しかし理屈では判っていながら実際には期待する程キレイには仕上げられないのが素人の悲しいところでもありますが、、

パネル、操作ツマミ類も磨き上げたので かなり美しくなっております。

ようやく入手できた60Hz用モータープーリーを取り付け、実際にレコードを再生したところ聴感上では まともに回転している様に思いましたが、、

何か回転数を確かめる方法がないモノか?と考えたところ、一番に思い浮かぶのはストロボスコープによる回転数チェックなのですが、ふと別の方法が頭をよぎってゆきました。そうそう、このところヤフオクのビンテージプレーヤーの出品者がターンテーブルにスマホを載せて回転数を表示させている写真を見ており 気になっておりました。そこでネット検索してみると、レコードプレーヤー用の回転数アプリが無料で提供されている事が判りました!! スマホのアプリなんてのは滅多にダウンロードしないのですが、無料だし 妙な感じがあれば削除すりゃいいだろう って事で恐る恐るダウンロードしてみました

確かにスマホには高性能の三軸ジャイロセンサーが内蔵されている筈なので この程度の事ならチョチョイなのかも知れませんねぇ

と同時に、50年以上も前に作られたプレーヤーながら、意外に正確に回転しているなぁ・・ と云うのが第一印象ですわ

   で、計測結果を眺めて見ると

目標値の33 1/3 rpmに対して、±0.11% すなわち33.27~33.36の範囲内で回転している という状況みたいです。Dual 1219には回転数の微調整ツマミもありまして、そのツマミを回すと確かに回転数も増減できるので モータープーリーとアイドラーの関係性も問題ナシ だと思われます。

   更にこのソフトにはグラフ表示という機能もあるらしく、グラフを押してみると

という様な表示画面となり、回転のムラが視覚的に判断できるようになっておりました。間違っているかも知れませんが勝手な判定なのですが、回転数rpmが331/3ならば1回転が約1.8sec(秒)となり 上記のグラフでも 凡そ2secで1回転している事が判ります。その中で、1回転の中での増減がほぼ周期的に変化している って事は、もしかするとターンテーブル軸受け部の偏差があるのかも知れませんね~

 

ここで、果たして他のプレーヤーだと どのような結果になるのだろう?という軽い気持ちからウチの常用機 MICRO DD-7 でも計測してみることに

   MICRO DD-7 マイクロ精器のダイレクトドライブ プレーヤーの回転数

先程のDual 1219 の速度偏差=ワウ WOWが±0.11%だったのに対して MICRO DD-7 ではWOW=±0.07 になっておりました。やはり回転数の速度正確性はダイレクトドライブが勝っておりました~ ⇒ 妙な安堵感あり

なのですが、、

 グラフ表示を見たらビックリでしたわ~

   MICRO DD-7 の回転偏差のグラフ

確かに回転数そのものは正確なのですが、微妙な細かなバラツキが気になります!!

   時間軸を引き伸ばして眺めてみると、、 

時間軸を引き延ばして眺めますと、、1秒間に4回半くらいの増減が発生しております 恐らくはサーボ回路の制御信号じゃないかと想像するのですが 如何なものでしょ~?? 一部の本物アナログマニアの方々がダイレクトドライブを嫌う理由がココにあるのかも知れませんねぇ  回転数だけみりゃ正確なんですが、微妙なサーボ制御の影響が聴感にも現れるのかも知れません

と マァ こう云った視覚表示できる回転数センサーソフトが無料で提供されている と云うのも驚きだったし、そんな無償ソフトでも かなり正確な計測ができる事も驚きでした

そして何よりも驚かされたのが、50年も前に作られたビンテージプレーヤー Dual1219 の回転数が意外にもかなり正確だったという事でした

では、次回から、

  ようやくサウンドチェックに入るつもりです~