ビンテージプレーヤーのメンテナンスもいよいよ大詰めになってきました~
多いに待たされた60Hz用モータープーリーも無事に到着し、
ようやく取り付てみたわけですが、、
入手した時点では木製キャビネットにもキズが多く 如何にも50年以上の年月を深く刻んでいる様子でしたが、室内リフォーム等で蓄積された木工作業ノウハウにより 概ね気にならない程度にまでは修復できた感じです。この時代の製品だとキャビネットも 合板に突板貼りではなく 本物の一枚板で製作されているので表面にヤスリ掛けして塗装し直すと かなり美しく再生することが出来ます。しかし理屈では判っていながら実際には期待する程キレイには仕上げられないのが素人の悲しいところでもありますが、、
パネル、操作ツマミ類も磨き上げたので かなり美しくなっております。
ようやく入手できた60Hz用モータープーリーを取り付け、実際にレコードを再生したところ聴感上では まともに回転している様に思いましたが、、
何か回転数を確かめる方法がないモノか?と考えたところ、一番に思い浮かぶのはストロボスコープによる回転数チェックなのですが、ふと別の方法が頭をよぎってゆきました。そうそう、このところヤフオクのビンテージプレーヤーの出品者がターンテーブルにスマホを載せて回転数を表示させている写真を見ており 気になっておりました。そこでネット検索してみると、レコードプレーヤー用の回転数アプリが無料で提供されている事が判りました!! スマホのアプリなんてのは滅多にダウンロードしないのですが、無料だし 妙な感じがあれば削除すりゃいいだろう って事で恐る恐るダウンロードしてみました
確かにスマホには高性能の三軸ジャイロセンサーが内蔵されている筈なので この程度の事ならチョチョイなのかも知れませんねぇ
と同時に、50年以上も前に作られたプレーヤーながら、意外に正確に回転しているなぁ・・ と云うのが第一印象ですわ
◎ で、計測結果を眺めて見ると
目標値の33 1/3 rpmに対して、±0.11% すなわち33.27~33.36の範囲内で回転している という状況みたいです。Dual 1219には回転数の微調整ツマミもありまして、そのツマミを回すと確かに回転数も増減できるので モータープーリーとアイドラーの関係性も問題ナシ だと思われます。
◎ 更にこのソフトにはグラフ表示という機能もあるらしく、グラフを押してみると
という様な表示画面となり、回転のムラが視覚的に判断できるようになっておりました。間違っているかも知れませんが勝手な判定なのですが、回転数rpmが331/3ならば1回転が約1.8sec(秒)となり 上記のグラフでも 凡そ2secで1回転している事が判ります。その中で、1回転の中での増減がほぼ周期的に変化している って事は、もしかするとターンテーブル軸受け部の偏差があるのかも知れませんね~
ここで、果たして他のプレーヤーだと どのような結果になるのだろう?という軽い気持ちからウチの常用機 MICRO DD-7 でも計測してみることに
◎ MICRO DD-7 マイクロ精器のダイレクトドライブ プレーヤーの回転数
先程のDual 1219 の速度偏差=ワウ WOWが±0.11%だったのに対して MICRO DD-7 ではWOW=±0.07 になっておりました。やはり回転数の速度正確性はダイレクトドライブが勝っておりました~ ⇒ 妙な安堵感あり
なのですが、、
グラフ表示を見たらビックリでしたわ~
◎ MICRO DD-7 の回転偏差のグラフ
確かに回転数そのものは正確なのですが、微妙な細かなバラツキが気になります!!
◎ 時間軸を引き伸ばして眺めてみると、、
時間軸を引き延ばして眺めますと、、1秒間に4回半くらいの増減が発生しております 恐らくはサーボ回路の制御信号じゃないかと想像するのですが 如何なものでしょ~?? 一部の本物アナログマニアの方々がダイレクトドライブを嫌う理由がココにあるのかも知れませんねぇ 回転数だけみりゃ正確なんですが、微妙なサーボ制御の影響が聴感にも現れるのかも知れません
と マァ こう云った視覚表示できる回転数センサーソフトが無料で提供されている と云うのも驚きだったし、そんな無償ソフトでも かなり正確な計測ができる事も驚きでした
そして何よりも驚かされたのが、50年も前に作られたビンテージプレーヤー Dual1219 の回転数が意外にもかなり正確だったという事でした
では、次回から、
ようやくサウンドチェックに入るつもりです~
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