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Yaqin MS-12B 中華製真空管プリアンプ 雅琴 大改造 その4

2022年05月31日 | 真空管アンプ

長きに渡り 大いに悩まされてきましたが、、、

ようやく 中華製真空管プリアンプ 雅琴(ヤーキン) MS-12B に目処がついてきました~

  ◎  日本製品では考えられないような奇抜な外観ですわ

何しろ 普通の国産アンプならば入力部も出力部も後面にあるところ、コチラの 雅琴 MS-12B はフォノ入力部が正面にあるので、とてつもなく使い勝手が悪いわけです。

今回の 大改造 では回路を改造した後のテスターチェックで2箇所 どうしても規定値と外れてしまう問題と、真空管4本のうち2本のヒーターが灯らない 問題が課題として残っておりました。

その内 ヒーター問題は、ヒーター電源のラインがつながっていなかったわけでチョチョイとジャンパー線を飛ばして完了

 

  そんな、かんなで、、 ようやく動作できるまでに辿り着きました~

が、しかーし

世の中 そう簡単には うまいこと いきませんでしたわ~

  一応は音は出力されてはいるのですが、、、

          とにかく極端に音が小さい!!

ならば出力部の分圧抵抗を変更すれば大きくできるだろうと、上記写真の黄色囲み部分の抵抗をアレコレと交換してみたのですが一向に思うようにはなりません。

 

じゃあ、真空管そのもののゲインを上げられないかと回路図から検討することに

基本的には単純な増幅回路なのですが真空管アンプは初めてでもあり、そう簡単ではありませんわ~

果たして正しいのかどうか判らない?ものの黄色丸の抵抗を(1.2kΩから0.9kΩに)変更してみました。

 

上記回路図の黄色矢印の抵抗を変更し、更には青色?の部分をショートしました。コチラは英文マニュアルには何ゆえコンデンサーをオープンにしているのか?の説明がされておらず(単に英文を読み切れていないだけかも)、ほとんどのアンプ回路にてはコンデンサーが入れてあるので 思い切って繋いでやりました。

あと、テスターチェックでどうしても規定の抵抗値が得られなかった原因は、赤矢印の入力切替用リレーの端子にて、微妙に容量性?漏れがあるようでした~ 

 ココまで苦労を重ねてきて、

   音は小さいものの

    極めて良質な

       アナログサウンドが

         聴けるようになりました~

アッ あと  ついでながら、電源電圧を110Vにしてやりました。コチラは元々中華製アンプなので基本の電源電圧が110V仕様ですし、真空管アンプの利得はプレート電圧も重要なファクターなので 少しでもトランスの二次側電圧が上がり出力が増えたらばウレシイなぁ と考えた苦肉の策ですわ

 

アレコレ 考えられる対策を施し、プリアンプもパワーアンプもVRを1時、2時まで上げて ようやく小さい音が聴こえる程度ですが、、、

が、しかし、、、

これまで聴いてきたレコードとは、何だったのか 

と感じる程の 極上のアナログサウンドです!!

CDとかハイレゾとかのデジタルとは全く別のサウンドなのです。

言葉で表現するのがムツカシイですが、、、 デジタル系のサウンドと レコード・アナログ系のサウンドとは  全く別の音源(出る音の仕組みが異なる感じ)であること を再認識しました。

 

 ◎ こうなると手持ちのレコードを次から次に試したくなるわけで、、、

弦楽四重奏とか、

入手したものの数秒しか聴いてなかったチック・コリアとか

デジタルとは まるで異なるサウンドに  

        完全にメロメロですわ~

 

  ◎  そんなわけで、レコード再生における フォノイコライザー の重要性がハッキリしました!!

レコード会社によって、場合によってはプレスにより、イコライザー曲線が微妙に異なっていたりして、それを正しく補正しなければ本来のサウンドが得られない    

また イコライザー補正がうまくできた際には、それこそ極上の生々しいサウンドが得られる  わけです。

なのでレコードマニアの方々は、その極上サウンドを求めて  正しいイコライザ補正を求めて アレコレ苦心される  のですねぇ~

レコードと真空管との組合せはバッチリだし、そのうえ McIntoshプリアンプに付いている『5バンドイコライザー』の存在意義が明確に判りましたわ~ 本来のイコライザー補正ではないもの簡易的にはかなりの補正が効きます!!

イヤハヤ、レコード芸術というか、アナログの世界は奥が深そうです 

まるで底なし沼  そのものか・・・

  恐  ろ  し  や  ~


Yaqin MS-12B 中華製真空管プリアンプ 雅琴 大改造 その3

2022年05月23日 | 真空管アンプ

基板改造後のテスターチェックにて、2ヵ所だけ どうしてもマニュアル通りの抵抗値が得られず 何度も繰り返しパーツと配線等をチェックしましたが、、

やはり回路図との間違いは見当たりませんでした。

 

信号経路としては間違いは無い (?) はずなので、思い切って組み上げる事にしました~

音声信号がモロに通過する出力コンデンサーは、サウンドに与える影響が絶大だろうと見越してお気に入りの PARC社のフィルムコンデンサー(赤矢印の大きい黄色の立方体)を付けております。(後ほどコチラが大問題!となります)

 

◎ 前にも紹介した通り、基板の上は大混乱状態でありまして 、、、

ジャンパー線が飛びまくり、抵抗は二段並列は当たり前、中には抵抗3本直列なんて箇所もあり 高音質とは およそ縁遠い といった風情でございます。

 

◎ とは言え、とにかく一度 組み上げてしまうことを優先し 基板を本体に戻そうとしたところ

写真からは判りにくいですが、最初に紹介した  お気に入りの ” PARC社 の 黄色い大きなフィルムコンデンサー ”  が 邪魔になって、基板がシャーシーから浮き上がって取り付けできない状況ですわ~

それでまた基板を取外し、普段からお得意の デカイ コンデンサーの基板裏面への移動作業を行いました  ホットメルトで仮固定まで施しました~

 

◎ 再びシャーシー内に納めると、ほぼギリギリで裏板も取り付けられる感じです

 

 ◎ さ~て、これで ようやく、電源を投入できるぞ と

電源投入後のイッパツ昇天だけは避けたい  と思いまして、AC入力両端のショートのチェックだけはOKだったのですが、、、

手前側の真空管12AX7は2本ともヒーターが灯って温かくなるのに、奥側の2本 =12AU7はヒーターが灯りません!!

    ウ~ム まだダメか・・・

が、しかし、 爆発もしなかったし、入力切替のリレー回路も正常動作している様子なので、コレはそれ程ムツカシイ状況ではない みたい  との 素人の勝手な推測

それに、テスターチェックで正常な抵抗値が出なかった箇所も なんとなく真空管の電源に関する回路に絡んでいる様にも思えたので、もう一度じっくりと回路を確認すれば 何とかなる!! という気がしてまいりましたヨ~  

  きっと夜明けは近い!!


Yaqin MS-12B 中華製真空管プリアンプ 雅琴 大改造 その2

2022年05月15日 | 真空管アンプ

初めての真空管アンプの大改造に 思いっ切り  てこずっております!!

ネット検索からの情報で、中華製真空管アンプの大改造に取り掛かったものの

  只今 大ピンチに陥っております~

欧米のオーディオマニア?の方により懇切丁寧に書かれた改造マニュアル『Putting 'LIFE' into the Yaqin MS-12B 』に従って改造を進めているのですが、、 如何せん  全て英文ですから 詳細部分(そこが肝心なところ)が正しく読み取れていない可能性もあり 作業が中断しております。

 

そもそも、元の中国メーカー(雅琴ですかねぇ?)が作った回路から  恐らくは工夫を凝らした部分を削ぎ落し 極めてシンプルにしようとするのが、この大改造マニュアルの基本だと考えております。

あくまで真空管アンプ初心者の憶測ですからアテにはなりませんが、恐らくはそんなところだと思います。イコライザー部も増幅部も基本回路に徹して、更に電源部の安定を目論んでいるのだと思います。

 

 ★ 下記のリストが交換に必要なパーツリスト

これまで使ってきたオペアンプとかの半導体アンプのパーツとは随分と様子が異なり、抵抗の耐圧も大きくなり また指定値も微妙な値が多くパーツの入手にも一苦労いたしました。

 

★ 70数ページにも及ぶ マニュアルなのです~

交換すべきパーツのリスト、基板に施すパターンカットやスルーホール増設など事細かに解説してあるものの、ネイティブならでは言い回しみたいな表現もあり 肝心なところが掴み切れない感じがあります!!

 

★ ようやく一通りの作業が終わったところ

とにかく時間を掛けて、間違いの無いように、じっくりと丹念に改造作業を実施してきたのですが、、、

◎ 改造作業を終えた後のテスターチェックで滞っております

マニュアルには30ヵ所以上にも及ぶチェックポイントが記載されておりテスターチェックしたところ、次から次にマニュアルとは異なった抵抗値を示してくれました。

一つ一つ回路図と基板パターンを見比べ、間違いヵ所を見つけ出し修正していきまして、、

   あと2ヵ所

     あと2ヵ所だけ、どうしても正しい抵抗値になりませぬ~

何度も繰り返し 回路図と基板を見比べ 間違いを探しているのですが、未だに間違いが発見できません

ここまで来たら、慌てず、じっくりと、真空管回路の学習も兼ねて 取り組んでゆきたいと思います~

    ト  ホ  ホ  ・ ・ ・


McIntosh C34V パネル照明 ランプ切れ ムギ球

2022年05月09日 | オーディオ

長年愛用しております McIntosh C34V プリアンプですが、先頃のヘッドフォンジャック交換作業の後から新たな異変が起きております!!

このアンプは 明るい環境で使用する限り ほとんど意識することはありませんが、実は密かな仕掛けがありまして操作パネルの文字が浮き出すようになっております。

この写真のように明るい環境でも 文字がクッキリとしているのはパネルの裏からランプで照らしているからなのですわ~

 

実は 先頃のヘッドフォンジャック交換の際に、かなり激しく ガリガリ とヤスリで穴を拡げてやりましたので、その影響からかランプが切れてしまったようです。

暗がりでの撮影なので うまくは表現できていませんが、何となく右半分の文字が浮き出していないのが判るのではないか・・ と思います。

まあ実用上は何ら問題はなく、よほど暗い環境にしない限りは気付きもしないわけですから放っておけばいいのですが、、、

そして、このパネル照明についてネット検索したところ、とある業者さんが純正(?)交換ランプを販売しておりました。 が、いささか値段が高い!! 小さな電球が2、3千円となると、ウ~ム  果たして、どうしたものか・・・

そこで更にアレコレ検索すると、どうやらコチラのランプは『ムギ球』と呼ばれる電球で ACでもDCでも点灯するという不思議な電球だということが判りました。

 

その『ムギ球』を追い求めてパーツショップを探し回ると、、 遂に見つかりましたわ、それも極めて良心的な価格で!

左側の黒いリード線のランプが取り外した球切れしたモノ(オリジナルのムギ球)で、右側の2個並んだ白いリード線の小さい灯体のモノが新たに入手したムギ球です。 

前出の純正(?)ムギ球を販売している業者さんによると、純正のムギ球は一般的な通常のムギ球に比較し 灯体内の発光部(ニクロム線かな?)が前方に位置しているので通常品よりも前方が明るい との事でした。そこまで純正にこだわる必要もなく、切れてるよりかは多少でも点灯してりゃOK程度のことですから問題無しです。 

 

  交 換 作 業 は チョチョイ で す

上写真が切れたムギ球を取り外した状態です。右側の2か所の赤い丸(上下中央付近の横方向)が抜けております。

そこに新たなムギ球を取付けたのですが、オリジナルに比べサイズが小さいので赤いブラケットにホットメルトで固定しております。

 そして試しに点灯してみると、こんな感じ

( 作業を終えて、後から写真を見て気付いたのですが、どうやら左側の3個並んだ中央も切れている?   またその内にパネル分解した時に処置いたしましょ~ )

では、判り易いようにムギ球のランプ切れ状態と交換後のビフォーアフターです

 

 

今回は、直流でも交流でも発光するランプ=珍しい電球ムギ球 を知ることができ有意義な体験となりました~


Yaqin MS-12B 中華製真空管プリアンプ 雅琴 大改造 その1

2022年05月02日 | 真空管アンプ

このところのアナログ気運の盛り上がりにて、長年放置していた中華製プリアンプを動かし始めております。

コチラはプリアンプというよりは、フォノイコライザーアンプという位置づけなのかも?

実に不思議なデザインになっておりまして、メーカー名やモデル名が明記された正面(なのかなぁ?)フォノ入力アース端子があります。

裏側と考えられる面に、AC電源の入力やCD入力と出力端子がある、という変則的な構成になっているので非常に使い勝手の悪いアンプです。

既に内部基板が外されているので、丸い穴が目立ちますが改造が完了すれば その部分に真空管やコンデンンサーが取付く予定

これまではメーカー製のアンプやプレーヤを改造すると云っても、回路はそのままで抵抗なりコンデンサーなどを自分の好みのパーツに換装するというのがメインでした。ところが今回は、たまたまネット検索で見つけた 大改造=回路そのものを変えてしまう を実行しようとする 危険極まりない暴挙なのです。

何故 いきなり真空管アンプの大改造に挑戦するかと云いますと、、

当機の情報が何かないだろうか と Yaqin  MS-12B にてアレコレ検索していたら、 [ Putting LIFE into the Yaqin MS-12B ] (= MS-12Bに生命を吹き込む!!)という刺激的なタイトルの Les Carpenter 氏が紹介する75ページにも及ぶ大改造マニュアルに巡り合ってしまった からなのですわ~

当初は、改造作業が難しそうでかなり複雑な内容なのでチョットハードルが高いなぁ と諦めかけましたが 時間をかけてマニュアルを読み込んでゆくと案外出来そうな気に成ってきたのでトライすることにしました。

しかし一旦完成している基板の回路を換えるという作業は相当に面倒臭いのは間違いないです!!

コチラがメイン基板で、既に回路を換える部分のパーツをほとんど取り除いております。

 ◎ 下が取り外したパーツになります。

モノが良いのか悪いのか判りませんが、左側に並んでいる青い四角の部品はフィルムコンデンサーでありまして、私が好んで使っております PARC Audio のフィルムコンデンサーに酷似した形状・サイズなのでひょっとすると高音質なのかも?

◎パーツを取り除いたあとは回路変更の大作業です

  ★ここで百均工具が大活躍してくれました!!

パターンをカットしたり、ジャンパー線を飛ばしたり するのですが、それに併せて新たなパーツを取付けるために基板に穴を開けなければなりません。直径1mm位の穴を開けるのに手頃なハンドドリルはないものかと検索すると百均でピンバイスなるドリルを発見

     ★ これは便利ですネェ~ 

ダイソーでは1mmと1.5mmの二本組、セリアでは1.2mmの一本モノを入手。 やはりダイソーの二本組よりセリアの一本モノの方が切れ味が良い感じでした。

真空管アンプなので回路自体はそれほど難しくはないのですが、求められる抵抗やコンデンサーの数値が微妙なモノが多く、それらの数値を得るために並列合成したり直列合成したりと かなり手間取っております~

真空管の周囲には、これでもか! と云わんばかりにパーツが乱立し、これでは高音質は望めないだろうなぁ・・・

求められる抵抗値を実現するため  ナント3本の抵抗を直列合成したり  とか 無 茶 苦 茶 ですわ

一旦入手したパーツがどうにも気に入らなくて、また別の業者から取り寄せたりと中々完成が近付いてくれません

 

果たして作業が完了し、無事に音出しができるのか? 

全くの未知数ながら、ともかく大改造作業を続けております~