「廃棄物から現金3100万円 埼玉・所沢の中間処理場」
これは10月21日のasahi.com にあった記事です。
この産業廃棄物処理会社は、私の勤めている作業所の近所だ。
会社名を見てびっくりした。
> 20日午前11時ごろ、収集運搬用ダンプカーが搬入した
> 木くずや廃プラスチックなど廃棄物を
> 従業員数人が手作業で分類していたとき、
> 紙幣が大量にあるのを見つけた。
> ほとんどが1万円札で、千円や5千円札もあった。
> 100万円の束で帯封のあるものもあったという。
あそこは、それこそ足の踏み場もないくらいに、
ゴミが山積みになっている。
それを作業服を着た作業員たちが処理をしている。
どう考えても面白い仕事ではない。
日頃は嫌々だらだら仕事をしているのだろう。
(こんな風に書いてしまっては申し訳ないかな。
いや、送迎車で作業所を出て信号で停車しているとき、
それとなくそこを見てしまうがそんな感じだ)
その日、その中に札束が転がっていた。
産業廃棄物の中にお金を見つけた人はびっくりしただろう。
それからみんな活き活きしてお札を集めたんだろうな。
そんな様子が目に浮かぶ。
> 6カ月と14日過ぎても落とし主が見つからない場合、
> 遺失物法により現金は届け出た所長らのものとなるが、
> 今回はそれ以外にも従業員数人が集めており、
> 同署は「その場合、現金をどう扱うかは
> 会社の中で話し合ってもらうしかない」としている。
おそらく所長はお札の収集には参加していないのではないか。
いや、あの少ない従業員の会社では、
所長も一緒に作業をしているかも知れないな。
もし持ち主が見つからなかったら、
あの会社ではどういう話し合いになるのだろう。
私としては興味津々というところだ。
その日、二日酔いで会社を休んだ人もいたかもな。
その人は、地団駄を踏んだだろう。
札を集めなかった人に権利はない。
「あの所長は気にくわねぇ。こんなとこ辞めてやる」
と思っている従業員も絶対いるはずだ。
しかし、この人は少なくとも半年と14日は、
辞表は書かないだろう。
いや、またこんなことがあるかも知れないと思い、
定年まで勤めるかも知れない。
人騒がせな“現金3100万円”ですね。