pure's movie review

鑑賞した映画の感想です。

許されざる者

2009-07-12 17:50:22 | アメリカ映画(や行)



1992年 アメリカ作品 131分 ワーナー・ブラザース配給
原題:UNFORGIVEN
STAFF
監督:クリント・イーストウッド
脚本:デヴィッド・ウェッブ・ピープルズ
CAST
クリント・イーストウッド ジーン・ハックマン モーガン・フリーマン リチャード・ハリス


グラン・トリノ」のメッセージとは全く逆の作品。まぁ、これは西部劇なんだから、現代劇と比べること自体おかしいのだけれども。最後の西部劇作家と言われているイーストウッドが恩師二人に捧げた作品だそうです。これが西部劇作家・役者として最後の作品、そしてグラン・トリノが役者人生最後の作品と言われてるんだね。一貫してぶれることのない、計画性に溢れた彼の役者人生の送り方、とても好感が持てます。

ただ、彼の出演作品を何作か観てたからこそ「役者人生最後の作品」と言われてる「グラン・トリノ」を観た時は感慨深かったものの、彼の西部劇はこれが初めて観た作品なので特別な感情が何も湧かなかったのが事実…。

以前は酒を浴びるように飲み、女子供を見境なく殺しまくった。今は亡くなった妻のおかげで真人間になれたと語り、お酒も殺しも足を洗った。しかし、生活費と養育費のために再び殺しを行う。かつての相棒が屈辱的な殺し方をされ、復讐にも目覚めた。そんな彼は幸せなのかな?そんな道徳的に考えてしまう自分は、まだ西部劇の楽しみ方を知らないんだろうね。
ミリオンダラー・ベイビー」の、イーストウッドとモーガン・フリーマンというベテランコンビが観れたのは嬉しかったです。


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2 コメント

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こんばんわっ! (ヒッチ)
2009-07-30 22:30:32
久々のコメントをしていますヒッチです。

昔からイーストウッドは好きでして、最近、やたらイーストウッドにはまっています(・U・)

さて、この『許されざる者』ですが、イーストウッドの西部劇を観たことない人にとってはまた見方が違ってくるかもしれませんね。
私も、pureさんと同じように、彼のラストの復讐は決して幸せを見出すものじゃないと思います。
批評にも書きましたが、非常に暗い作品となっていますし、西部劇としてはかなり異色です。

『荒野の用心棒』や『夕陽のガンマン』『続・夕陽のガンマン』などイーストウッドの西部劇を観てみると、その差が明らかになると思いますよ。


生意気な話ではありますが、映画作品の見方は自由です。
西部劇を知らない人には知らない人なりの見方があると思いますし、監督も西部劇を知らない人に観てもらうこと覚悟で作っていると思うので、「西部劇」というジャンルにとらわれず、また、固定観念にもとらわれず、自由に自信をもって批評すればいいのだと思います。
西部劇の楽しみ方なんてあるのかも疑問ですし、道徳的に考えて、彼は幸せにはなれないと思えば、堂々とぶっちゃけていいと思います!

なので、これからもpureさんの個人的な視点で映画を語ってくださると、こちらとしても大変参考になります(・∀・)♪
今回も西部劇を観たことがない人の立場からの意見が素直に書かれていて、とても参考になったと同時にとても考えさせられました!
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お久しぶりです! (pure)
2009-08-05 13:16:31
>ヒッチさん

『荒野の用心棒』や『夕陽のガンマン』『続・夕陽のガンマン』
どれもタイトルは聞いたことあるのですが、未見です(^^;)
ヒッチさんは自分より若いのに、映画の知識豊富ですよね~

映画はエンターテインメントなので、楽しんでなんぼ!独りよがりの感想でいいと思います。周りが何と言おうと、面白いものは面白いし、つまらないものはつまらん!
と思うんですけどね・・・。やっぱり評判のいい作品をみんなと違う感想を述べるのは、「自分がおかしいのかな?分かってないのかな?」と不安になりますね

そんな感想でも読みたいと言ってもらえてうれしいです
これからもよろしくお願いします
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