pure's movie review

鑑賞した映画の感想です。

ドクター

2008-10-10 20:01:17 | アメリカ映画(た行)


1991年 アメリカ作品 123分 ワーナー・ブラザース配給
原題:THE DOCTOR
CAST
監督:ランダ・ヘインズ
脚本:ロバート・キャスウェル
STAFF
ウィリアム・ハート エリザベス・パーキンス クリスティーン・ラーチ マンディ・パティンキン


重い話になってしまうのですが…。実はこの主人公が犯された病魔に今、家族が闘っています。この映画はそれ関連の本を読み漁ってるうちに、小倉恒子さんという方の本に出会い、そこで紹介されていた作品です。小倉さんも医師であり、この病魔に襲われてしまった方で、「この映画を通じて、医師として大切な事を教わりました。」と述べていました。

医師が患者一人一人に感情移入してたら、数こなせないっていうのは分かるのだけれども、患者の立場から言えばこれは生死をかけた問題。医師にとっては毎日のことでも、患者やその家族から見れば地と天がひっくり返ってしまうショックな出来事です。医師の言葉や接し方一つ一つが、我々にとっては「すべて」なのです。「もうダメなんだ。」か、「頑張ろう!」と思えるかは、医師の言葉一つで決まるといっても過言じゃない。医師にはそれを肝に銘じて欲しい。うちの家族の担当医も、この配慮に正直欠けた人です。慰めて欲しいわけじゃないし、病状について嘘をついて欲しいわけでもない。でも「頑張ろう!」って希望を持たせて欲しい。「進んでますね。」「生存率は□%ですね。」「他に何が訊きたいんですか?」じゃ、うなだてれてしまいます。あの医師に、ぜひこの映画を観てもらいたい。

他にも、課が違うからと同じ書類を何枚も何枚も書かされたり、手術の日程も患者の意志は完全無視など、患者の立場になって分かるまどろっこしい病院システムも上手く書かれてた。
無事職場復帰した主人公が、研究生達に課したあの実習は、是非ともすべての病院で実行してもらいたいね。

【字幕翻訳:進藤光太】

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