pure's movie review

鑑賞した映画の感想です。

ツナグ

2012-10-16 09:00:15 | 邦画



2012年 日本作品 129分 東宝配給
STAFF
監督・脚本:平川雄一朗
原作:辻村深月『ツナグ』
CAST
松坂桃李 樹木希林 佐藤隆太 桐谷美玲 橋本愛 大野いと 遠藤憲一


あなたがもう一度、
会いたい人は誰ですか?

奇跡は、一度だけ、想いをつなぐ。

■Story

“使者(ツナグ)”とは、たった一人と一度だけ、死者との再会を叶えてくれる案内人。
そんな都市伝説のような噂にすがって依頼に訪れたのは、癌で亡くなった母との再会を願う中年男性、畠田。
しかし彼の前に現われたのは、一見ごく普通の高校生、渋谷歩美だった。
その歩美のもとにはさらに、喧嘩別れしたまま事故死してしまった親友・奈津に会いたいという女子高生、嵐、7年前に突然失踪してしまった恋人・キラリの消息を知りたいサラリーマン、土谷が依頼を持ち込んでくる。
しかし当の歩美は、ツナグを祖母から引き継ぐ見習いの身だった。
やがて、死者との再会を仲介するという行為に疑問を感じ始める歩美だったが…。
allcinemaより)


■Review



いい作品だったんだけど、原作が良いからなぁ。原作の力のような気がします。
原作をぶち壊すようなことにならなくてよかった、というのが正直な感想。
でも、劇場内は号泣しているお客さんが多かったです。あちこちからズルズルと洟をすする音。
でも皆さん、最後の恋人のエピソードに一番号泣している様子でしたが、私はやっぱり自身の経験と重ねてか、一番最初の母子のエピソードに泣かされた。
私も母に会いたい。
でも、朝が来たらもう一度別れなくてはいけない。それは何だか辛すぎる気がします。
叶うなら、絶対に母に会いたい。最高の一晩になるだろう。でも朝が来たときの絶望感はハンパないんじゃないだろうか。追いかけたくなってしまうかもしれない。
だから、「ツナグ」って果たして幸せなことなのかな?なんて思いもグルグル…。

ってか、そもそも、そんな真剣に考えても仕方ないっつぅの。(苦笑)

そういえば、母を亡くしたばかりの頃、とある人から言われた一言が引っかかってました。
「大切なのは生きている人の生活だからね」
亡くしたばかりということもあり、反論したくなったこの言葉。
でも、今ならなんとなく分かります。
作品中にもこんなセリフが出てきます。

「事実はわからない。でも今一番大切なのは、今目の前にいるばぁちゃんの震えを止めてあげること。死者の物語りは、生きている者のためにあってほしい」

丸暗記しているわけではないので若干違うかもしれませんが、こんな内容。

これは原作を読んでいるときも、ハッとさせられた言葉。

なんか、、、それでいいんだなって。
人間、生きてるだけで自分本位なんだし、都合のいいように解釈して生き易いように生きて、いつか天国で再会したとき、「え?違った?ごめんね~あはは!」
って言えばいいのかなって思いなおした。

うん、色々考えさせられた作品だったなぁ。


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