かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

プロはプロとして

2011年02月16日 22時19分30秒 | 医者仕事
仕事は仕事。それがプロたるもののつとめである。いかに自分が辛い状況に陥ろうと、体調が悪かろうと、しんどかろうと、そんなことは受診する患者にとっては知ったことではない。したがって、心の中は泣きたいほどであっても応対するときにはそれをみじんも見せずに何事もなくこなさなければならない。
周りはうらやましそうにもてはやそうが、何を言われようとも状況は変わらない。私にとっては悔やんでも悔やみきれない失敗の数々が今襲いかかってきているわけで、誰のせいでもなく、他の誰のことでもなく、誰に相談することもできず、ただただ苦悶する日々である。もはや健康体とは自信を持って言い切れず、ストレスの逃げ道などありはしない。食べるに食べられず、飲むに飲めず、寝るに寝られず。
だが、日はまたのぼり、朝はまたやってくる。そして仕事は始まる。何事もないようにつとめて笑顔で。茨の道である。