かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

話を聞くのも仕事のうち

2011年02月08日 18時54分18秒 | 医者仕事
今日は新患が4人。簡単に済む場合もあればそうでない場合もあった。インフルエンザは最近あまり目立たない印象で、どちらかというと不定愁訴が増えてきた。不定愁訴はかなりやっかいで、診る側からすればブラックボックスのようなものである。何が潜んでいるかしれたものではなく、その意味では恐ろしい。話を聞いて分析した上で構成しなおさなければならず、解釈をして一連のストーリーまで持ち込むことができればしめたもので、あとはその仮説を検証するために検査をしていけばいい。
問題は、仮説を立てられないときでそうなるととても困る。まず第一歩をどこから踏み出すか。これだけでも一冊の本ができるくらいのテーマである。
糸口だけでもいいので話を聞いて、いかに攻略点を見つけるかにかかってくる。ポイントはそこである。