国際情勢の分析と予測

地政学・歴史・地理・経済などの切り口から国際情勢を分析・予測。シャンティ・フーラによる記事の引用・転載は禁止。

ヒズボラvsイスラエル 続報

2006年08月04日 | イスラエル・ユダヤ・国際金融資本
●陳胡痒のWorld view - 楽天広場ブログ(Blog)8月3日
http://plaza.rakuten.co.jp/chinkokaiworld/diary/200608030001/

▼中東問題:ヒズボラ、ロケット弾乱射@タイムス(今日の覚書)
http://blog.goo.ne.jp/kitaryunosuke/e/f516456b94747fdf9dfdebaa4f833f01

【抜粋】ヒズボラは昨日、前代未聞の数のロケット弾をイスラエル北部の町々へと降り注がせた。Baalbek攻撃で戦闘員5名を捕獲された事への明らかな返礼だ。少なくとも230発のカチューシャと長距離ロケット弾がイスラエルに落ち、ナハリヤで防空壕に向けて自転車に乗っていた52歳の男性1名を殺害し、他123名を負傷させた。

★カチューシャの斉射っうのは、こうでなけりゃならん。カチューシャがうなりをあげて頭上を飛び越える地獄の戦場をウラー!じゃなかった・・・神は偉大なり!と叫ぶコマンド達がカラシニコフやRPG-7を持ちながらメルカバに突撃する!発煙弾を放ちながら後退するイスラエル軍地上部隊。敵ミサイル陣地を確認、大規模な歩兵のアンブッシュ!近接航空支援を要請だ!空軍のF16が飛来しカチューシャ陣地にクラスター爆弾を投下する!吹き飛ぶヒズボラ兵!イスラエルの豚野郎!これでも食らえ!とゲリラが放ったストレラ携帯対空ミサイルが戦場の空を乱舞する!ビービービー!ミサイル接近警報だ。フレアを放ちミサイルを華麗にかわすF16!そこに一旦撤退したメルカバ戦車が主砲を放ちながら突撃だ。輪帯(キャタピラー)にミサイルごとおしつぶされるヒズボラ兵!そのはるか上空を何事もなかったかのように飛行するアメリカ軍のグローバルホーク無人偵察機。送られてくるデーターは戦場から何百キロも離れた地中海上のコントロールルームで処理され、リアルタイムでイスラエル軍司令部に転送される。冷房が効いたコントロールルームではアメリカ軍の将兵たちがホットドックとコーヒーを食べながら、地上の戦いを観戦している。赤外線センサーに反応、ミサイル陣地左翼に敵の歩兵の生き残りが一小隊いるな。テルアビブに連絡してヘリコプターで攻撃させよう・・・合成開口レーダーに未発見のミサイル陣地らしき地下構築物反応・・・空中待機中のストライクイーグルに連絡、座標XYZのに地下構築物、バンカーバスターをお見舞いしてやれ・・・ラジャー、攻撃した!大爆発だ、ミサイルに誘爆したようだ!

▼No.390 「制空権をアメリカに渡したイラク」2006年08月02日(東京財団)
http://www.tkfd.or.jp/news/today/1_20060802_2.shtml

これはさりげなく重要な記事だな。

▼No.389 「イスラエル軍のレバノン侵攻の目的は水か??」2006年08月02日(東京財団)
http://www.tkfd.or.jp/news/today/1_20060802_1.shtml

【抜粋】戦争に善悪はない。あるのは国家の明確な利益であり、その目的のために戦争は行われるのだ。

▼ 「レバノン危機(1): 大きな転換期を迎えたパレスチナ紛争」(東京財団)
http://www.tkfd.or.jp/news/islam/43_20060803_1.shtml

【抜粋】イスラエル国防省幹部が、「イスラエル版キューバ・ミサイル危機」だとの喩えで表現していることが、現状の深刻さを表している。

←この発言は重要アルネ。キューバミサイル危機がなぜ核戦争の引き金となり得たのか?アメリカは何ゆえにソ連との衝突を覚悟でキューバ空爆の一歩手前まで行ったのか?つまるところ、それは対応時間の問題である。キューバに核ミサイルが配備された場合、その核弾頭は発射から15分でワシントンDCの政府首脳部を蒸発させ、オマハの戦略空軍司令部(現戦略軍指令部)を直撃する。この時間的な短さの前には、アメリカはソ連に対して報復攻撃の命令を出すことすらできないのである。それゆえにアメリカはキューバに何があっても核ミサイルを配備させるわけにはいかなかったのである。またソ連が潰れた大きな原因の一つが西ドイツに配備されたパーシング2型ミサイルの軍事的圧力がある。パーシング2型ミサイルは15分でモスクワを始めとするロシア中枢部を直撃し、ソ連首脳部を壊滅させることができたのである。現在、合衆国が中共に対して圧倒的な軍事的優勢を確保している理由も同様の対応時間の優位を確保しているからである。合衆国海軍はインド洋・太平洋に展開した戦略ミサイル原潜から発射されるトライデントミサイルで15分以内に中共の全ての核戦力を全滅させることができるのである。これに対して中共軍のICBMは発射に時間がかかるものが大部分であり、固体燃料のミサイルも極めて数が少ないばかりでなく、アメリカ本土に到達するまで30分かかるのである。すなわち、アメリカは中共を奇襲攻撃できるが、中共にはアメリカを奇襲攻撃することができないという立場が、合衆国の戦略的な圧倒的な優位性を保証している。以上の視点に立ってイスラエル国防省の幹部の発言を考えれば、イスラエルにとってヒズボラのミサイル攻撃の脅威が取り除かれるまで(キューバ危機ではソ連がミサイルを撤収するか、キューバの共産政権を粉砕するまで)は戦争が終わりようがないということがわかる。更に重要な点は、キューバ危機を引き合いに出している以上、イスラエルはヒズボラのミサイルに核兵器が搭載されることを近い将来の現実の可能性として想定しており、恐れているということである。であるならば、この戦争は必然的にイランの各開発問題とリンケージせざるを得ないのである。つまり、戦争がある一線を越えると、必然的にシリアやイランとの軍事的衝突に発展せざるを得ないのよ。レバノンはキューバと違って島国じゃないから海上封鎖もできんしな。先日この可能性について話した国会議員のオッサンでな、そんなの考えすぎだよ、国連の偉い人がちゃんと考えてるよといったあんたな、もういいかげんにしてくれや。日本の政治家ってほんとレベル低杉だぜ。

●浅井久仁臣 私の視点「パレスチナ問題」:ヒズボッラーの潜在能力 8月3日
イスラエルの攻撃再開に合わせるかのようにヒズボッラーはイスラエル領内へのロケット攻撃をステップ・アップさせた感がある。

 戦闘が始まって3週間、ヒズボッラーは1日におよそ数十発から100発のロケット弾をイスラエルに撃ち込んで来た。それを、昨日は200発以上撃ち込んでおり、これまでの爆撃でヒズボッラーの7割から8割の砲撃能力を破壊したとしていたイスラエル軍部の面目を潰す結果になった。また、3日になってもその勢いは止まらず、昼過ぎまでに50発以上が発射されており、6人のイスラエル人がその犠牲になった。

 これを見ても分かるように、ヒズボッラーの潜在能力は相当高い。開戦直後は、イスラエルの圧倒的な軍事力の前にヒズボッラーはひとたまりもないのでは、とする声が支配的であったが、どうやら軍事評論家が推察する以上の戦闘能力を有しているようだ。また、レバノン軍や同じシーア派組織「アマル」の支援を受けていることも充分考えられる。

 こうなると、戦闘の長期化は避けられないだろう。
http://blog.goo.ne.jp/asaikuniomi_palestine/e/8de6de7bfee054b80c8a01c981119c26

●次世代総合研究所・政治経済局:米国の轍を踏むイスラエル 8月3日

http://www.ft.com/cms/s/5067d974-228c-11db-bc00-0000779e2340.html
http://www.ft.com/cms/s/68483d5e-228c-11db-bc00-0000779e2340.html

ついにイスラエルが米国の轍を踏みかねないという論調が出てきた。FTが軍事専門家の見方という形で載せているのだが、「強力な軍隊がはるかに弱小な敵に悩まされている状況に陥る」可能性があるという。

 ヒズボラは2日、190基のロケット攻撃(イスラエルに70KM入った西岸のJeninに達したものもある)を敢行したが、同紙におれば、こうした攻撃に対するバッファーゾーンを確保することは、米軍がコソボ、アフガン、イラクにおかしたのと同じ過ち=ハイテク兵器や戦略的有利性に依存して、世論の戦略的重要性を軽視すること=をおかすことになるという。

 ヒズボラ戦闘員の推定数は2000人から3万人まで幅があるが、一戦闘単位はせいぜい3人から10人だとという。そして、以前とは異なり、戦闘者が指揮官の判断を仰がずに個々に戦闘する態勢をとるようになってきており、いわばゲリラと正規軍の中間的性格を持つに至っていて、その点、イスラエルが過去に簡単に掃討に成功した経験はもはや参考にならないというのだ。

 また、ヒズボラが一般市街地から攻撃していることもイスラエルにとっては応戦するのに不都合という。しかし、ヒズボラはこうした計画をイスラエルの2000年の南レバノン撤退以来温めており、

 さらに、イランからやシリア経由で輸入したミサイルは数千基で、イランは戦闘指導者を40名、一説には数百人も派遣しているともいう。

 こうしてみると、実はイスラエルが泥沼化を避けたがっていることが分かる。撤退前に15000名規模の国連派遣軍の出動を要請したというのもおそらく本音によるものだろう。
http://blog.goo.ne.jp/jisedaikenkyu/e/0b4ce1eb4c236ff24e8f670524ba8d78

●イスラエルが戦争に勝てないのではないかという懸念が高まる(シドニー・モーニング・ヘラルド)
http://www.asyura2.com/0601/war83/msg/291.html

●<レバノン攻撃>元政府高官3氏(キッシンジャー、スコウクロフト、アーミテージ) ⇒ 米政権のイスラエル擁護を批判(赤旗)
http://www.asyura2.com/0601/war83/msg/275.html


【私のコメント】イスラエルの旗色が悪い。そして、そのことが大々的に米英系マスコミに流れ、共和・民主両党の米国政府元高官(ユダヤ人のキッシンジャーを含む)もイスラエル批判に廻っている。米英系マスコミ・米国の共和民主両政党はユダヤ金融資本の支配下にあったことを考えると、ユダヤ金融資本がイスラエルを切り捨てる決定を既に行っており、マスコミや元高官を使って米国の政治家に政策変更が可能な環境を作り出そうとしている様に思われる。

 一般庶民はテレビや新聞の報道をそのまま鵜呑みにして、それが自分の考えであるかの様に勘違いする。そうやって、ユダヤ金融資本や国家は自己の思いどおりの世論を作り出すのである。ユダヤ金融資本に支配された米英系マスコミは911自作自演テロにイラクのフセイン大統領が関与したと多くの米国人に思い込ませることに成功したのがその一例だ。マスコミ報道(特に米英系)はプロパガンダ機関であり、人民日報や聖教新聞と大差ない存在であるという認識のもとに、報道の意図を慎重に探っていく必要がある。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ズビグニュー=ブレジンスキ... | トップ | ネオコンのクラウトハマーが... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿