国際情勢の分析と予測

地政学・歴史・地理・経済などの切り口から国際情勢を分析・予測。シャンティ・フーラによる記事の引用・転載は禁止。

南シナ海を巡る米中の対決が米国の経済的破綻をもたらす?

2009年03月17日 | 中国
米海軍調査船インペッカブルが南シナ海の公海上で中国艦船から妨害行為を受けた問題は、緊張の度合いを増している。訪米中の楊潔〓外相とクリントン国務長官は11日の会談で「再発防止」に合意したが、中米両国とも実際には事態をエスカレートさせており、近日中に両国が再び対決する事態になることは避けられないだろう。中国側の漁業監視船は軍艦を改造したものであることを考えると、事実上両国海軍が激突することになる。イージス駆逐艦「チャン・フーン」は8、230トンと監視船「漁政311」(4450トン)より大きく、装備も米軍が優っている。しかし、だからといって中国側が戦闘を回避することは考え難い様に思われる。8年前に米偵察機が南シナ海上空で中国軍機と接触して海南島に緊急着陸し、発足間もないブッシュ政権と中国との関係が一時険悪化したことを忘れてはならない。この事件は中国側が米軍偵察機を挑発したため接触することになった。中国側はブッシュ政権の出方を試すためにわざと挑発的行動を取ったのだと思われる。今回の事件も、オバマ政権を試すためにわざと米海軍船を挑発したのだと思われる。中国側は軍事的に劣勢であり、衝突で勝利することは不可能である。しかし、中国には米国に致命的打撃を与える武器を持っている。それは、米国債を今後購入しないと宣言することである。オバマ政権は金融機関や自動車会社の支援のために膨大な額の国債を今年発行することになるが、それを中国が購入してくれないと米国政府が破綻してしまうのだ。中国が「米国が南シナ海から手を引かないと米国債購入を停止する」と米国を脅したとしても、米国が譲歩する可能性は低いだろう。米国は逆に、中国の保有する米国債の返済を中止すると中国を脅すことだろう。そして、両国の対立はエスカレートし、米国は新規発行国債の買い手を失って経済的破綻に至ると予想する。日本は米軍の太平洋艦隊を維持する目的で米国を経済的に支援することになるだろう。米国は経済的破綻をきっかけに世界からの軍隊の引き上げを実行し、イラク戦争やアフガンでの戦争も終結することになる。また、在韓米軍や欧州の米軍も撤退することになり、イスラエルや韓国は米軍の後ろ盾を失って滅亡へと向かうことになる。それと同時に、ホロコーストや南京大虐殺の嘘が暴かれ、第二次大戦後の世界を支配した「連合国の正義」も終焉することになると予想する。 . . . 本文を読む
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