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アメリカ人は算数から始めよう・・・オバマ演説

2011-09-09 08:58:00 | 時事/金融危機
  

■ オババマの演説に共和党も満足 ■

ホテルのTVでCNNを見ていたら
オバマが議会で演説をしていました。

内容は雇用対策のため財政出動と
企業の新規雇用に対する50%の減税。

減税原理主義の共和党もこれなら満足とばかりに、
満場の拍手とスタンンディングオペレーションでした。
 
気持ち悪い映像を朝から見てしまいました。

アメリカの議員は基本的に算数からやりなおした方が良いでしょう。

財政赤字(100)+ 財政出動(10)- 新規雇用の減税分(-5)=財政赤字(115)

適当な数字ですが、マイナスの数字を引き算すると、
足し算になります。

そう。オバマの演説の内容は。
「財政赤字を膨らめる」という事です。

確かに今後発生する新規雇用に対する税金は
現在徴収されてはいませんが、
予算の歳入では、この新規雇用に対する税金はカウントされています。

ですから、オバマの雇用対策は歳入の減少を意味します。

確かに、一人の雇用と二人の雇用で税負担が同じなのだから
多少の雇用は増加します。
しかし、企業が二人分のサラリーを払う事には変わりないので、
劇的に雇用が増加する事はありません。

結果、2倍の新規雇用を生まなければ
を税収は減少します。

お金の世界に「ただ飯」は無いのです。
こんな政策に満場のスタンディングオペレーションで拍手を送る
アメリカの議会は、「茶番劇場」にしか見えません。


ところで、アメリカ以上の優しい国があります。
日本では企業が社員に払う給与の一部を国が肩代わりしています。

この国の財務省は減税がお嫌いなので、
お金を払っても、減税はしないのです・・・。

結果は日本もアメリカも一緒です。

アメリカは新規雇用は増えますが、
同時に解雇も順調に進んで行く。

日本は失業に歯止が掛りますが、
新規雇用は生まれない。

雇用の流動化というい意味では
アメリカのプランの方が優れていますが・・・・。



・・・使い慣れないノートパソコンで打ち辛い・・・。


<追記>・・・・私も計算を間違えていました。100+10-(-5)=115でした。