Kimama Cinema

観た映画の気ままな覚え書き

わたしはパリジェンヌ(Peur de rien)

2017年01月14日 | フランス映画祭

毎年楽しみにしている「マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル(MyFFF)」が開幕しました!
1月13日〜2月13日までの間、選りすぐりのフランス映画がオンラインで観られます↓
http://www.myfrenchfilmfestival.com/ja/
今年のラインナップは、長編9作短編16作で、フル視聴パック5.99ユーロ。短編だけなら無料。

昨年までは視聴時間の制限があったけれど、今回は30日間見放題とのこと。
わーい、1ヶ月たっぷり楽しめるなー。さっそく視聴パックを購入!
1本目は長編「わたしはパリジェンヌ(Peur de rien)」を視聴しました。

大学進学のためにレバノンからフランスにやってきたリナは、居候させてもらう予定だった親戚の家で
叔父に襲われそうになり、無一文で街に飛び出してきた。
居場所を失った彼女は、あらゆるつてを使って、時にズルくも、したたかにパリで生きていく。

友人の服を借りてクラブへ出かけ、男に花を贈られ、講義で醜さを愛することを学び、恋をして・・・
昔の映画なら、これで異国から来た一人の女の子が「パリジェンヌ」になる、のだろうけど
今では滞在許可証の問題がずっーと、ついてまわる。
法廷で認められてこその「パリジェンヌ」というところが、なんとも世知辛い。
どんなに肩身が狭くても、希望のない祖国にいるよりはマシという移民たちが山ほどいるのだ。

花の都だけではいられないパリ。それでも、そこで生きることを選んだリナの姿がたくましく映った。