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マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル2016にて、短編「La Fin du dragon(ドラゴンの最期)」鑑賞。
脳死状態の母の延命装置を外すことになり、最期のときは10日後と決まった。
マリアンヌ、マイク、アンジェルの三姉弟妹は、ホスピタルで母の死期を見守ることに。
姉のマリアンヌは10日もかかることに不満を隠せないで、仕事を気楽に休める人はいいとマイクに当たり散らす。
とまどうマリアンヌの姿を窓からそっと見守るアンジェルは、「姉は母を許そうとしています」と傍にいる医師に静かに告げる。
マリアンヌと亡くなっていく母が、どんなに壮絶な母娘バトルを繰り広げてきたか、想像に難くない。
扉越しに見つめるだけで、病床にも寄れないなんて。「ドラゴンの最期」などとタイトルをつけねばならないなんて。
施設の医師の寄り添い具合が良かった。あのマリアンヌが安心して話しているのが伝わる。
そして、犬も。
あからさまに邪険にされてもマリアンヌを気遣い、そっと寄り添う。
これは犬が助演賞だよと思って、勝手に救われた気分になる。