Kimama Cinema

観た映画の気ままな覚え書き

アデル、ブルーは熱い色

2014年05月10日 | 2010年代 欧州

アデル、ブルーは熱い色(原題:La vie d'Adèle)

2013年 フランス
監督:アブデラティフ・ケシシュ
製作:アブデラティフ・ケシシュ、ヴァンサン・マラヴァル、ブラヒム・シウア
脚本:アブデラティフ・ケシシュ、ガリア・ラクロワ
出演:アデル・エグザルホプロス、レア・セドゥ、ジェレミー・ラウールト、カトリーヌ・サレ、
オーレリアン・ルコワン、サンドール・ファンテック

映画館を出て、通りをまっすぐ歩いて角を曲がって、1区画歩いて又曲がって
そこで座り込んで、アデルの替わりに泣き出したかった・・・。

ひとつの恋に出会い、どっぷりと浸かり、終わらした気分。
ストーリーは単純で、女子高校生のアデルが、ある日街中で青い髪のエマをみかけ、一瞬で恋に落ちる。


わたしは同性愛者ではないけれど「恋はすべてを超える」というのは、わかる気がする。
産まれたところや貧富や、皮膚の色は関係ない。性別さえも。
ただアンチの人には、かなり激しい性表現も入っているのでキツいかなあ。


勝手な想像で、同性愛者のカップルは男女の役割をどちらかが演じてしまう部分もあるのかなと
思っていたけれど、それは思い込みに過ぎなかったかも。
喧嘩をして取り乱すアデルとエマをみていると、どっちの言い分もすごくわかってしまう。
それぞれに「女」の反応だなあ!と感じる。

学校内や、バーやパーティなど日常生活での会話シーンが多くて
セリフ然とした会話もあれば、アドリブをしゃべらせてカメラを長廻しさせてるの?と思うくらいに
とりとめのない話もあり、いろんなテーマが持ち上がっては、頬をなで、過ぎていく。
これが今のパリと、言っているかのよう。

映画を見終えて以来、この数日・・・
青い服ばかりを選んで着て、アデルの好きなボロネーゼばかり食べちゃう。
はまっちゃったなあ。引きずりそうな恋。