日曜日が待ち遠しい!(原題:Vivement dimanche!)
1983年 フランス
監督:フランソワ・トリュフォー
出演:ファニー・アルダン、ジャン=ルイ・トランティニャン、フィリップ・ローデンバック、カロリーヌ・シホール
フィリップ・モリエ=ジュヌー、グザヴィエ・サマンカリー
軽快なミステリ映画。ガンのため、52歳で亡くなったフランソワ・トリュフォーの遺作でもあります。
『土曜を逃げろ』というアメリカのハードボイルド小説の映画化であり、
そこから「日曜日が待ち遠しい!」とタイトルにつけたよう。
映画では、幾晩かにわたるストーリーなのですが、日曜日には万事解決!ってわけですね。
快活な女秘書が、勤め先の社長の殺人容疑を晴らすべく、大奮闘します。
単身ニースで聞き込みをし、部屋に忍びこんできた私立探偵をつかまえ、娼婦のふりをして
ナイトクラブの元締めをしているボスに挑んだり、盗聴や尾行も・・・テキパキこなしちゃう。
さすが有能な秘書ならでは! かっこいい!!
と思いきや、半年も前から社長に惚れてるのだ、という。
ええっ、仕事だからこそ、ぱっぱと進めてるのかと思ってたよ。
後半にむりくり、そういう風に持ってきてるのだけど、恋愛ムードにはまったく見えないよね~。
華麗な美人と情けない男っていうのは、フランス映画的ではあるけど(勝手なイメージ)。
とにかく事件解決していくのが、楽しい!という感じ。
長い足で颯爽と闊歩し、探偵顔負けの捜査をはりめぐらすファニー・アルダンの姿が小気味いい。
彼女は、私生活ではトリュフォー監督の恋人でした。
と、聞けば納得。
すでに惚れている人が、すぐ側にいたのですね。