ペンギンの憂鬱

日々のうだうだ~読書と映画と酒と料理~

スリープ/乾くるみ

2016-01-15 | 読書
テレビ番組の人気リポーター・羽鳥亜里沙は、中学卒業を間近にした二月、
冷凍睡眠装置の研究をする“未来科学研究所”を取材するために、
つくば市に向かうことになった。
撮影の休憩中に、ふと悪戯心から立ち入り禁止の地下五階に迷い込んだ亜里沙は
見てはいけないものを見てしまうのだが。
どんでん返しの魔術師が放つ傑作ミステリー。
(「BOOK」データベースより)

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ライトSFという感じで、30年後ってどうなってるんだろうね、という
いわゆる子供が「30年後の未来夢の国」というテーマで絵を描いているような
そんな小説でした(言い過ぎ?

駅で、電話ボックスのようなものに入ってボタンを1つ、ポンと押すと、
雨で塗れた髪や洋服が一瞬で乾く、とか。(うん、夢の国~
保湿マスクのような、ぺラっとした樹脂を顔に貼ると、別人になれたり
化粧しなくていいとか。(これは欲しい
いかにも近未来的な映画にありそうなシーンが登場する一方、電車に乗るのは
切符買うんだ!とか…
もう、はちゃめちゃで、別の意味で面白かったです。

冷凍睡眠による永遠の命。
難しい医療技術の話と、生死の倫理観と、大きくて重いテーマに対して、
ミステリー仕立てはちょっとバランスが悪かったかな。
ストーリーとして読ませる部分もあって、それほど悪くはないけどね。
イニシエーション・ラブに衝撃を受けすぎて、いくつか乾くるみを読んでみたけど、
えーっと、もういいかな(笑


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