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節度

2020年09月15日 | 社会派らぼ
mercariというのは、ラテン語で「商いする」という意味だそうです。おそらくそこから名付けたのであろう「メルカリ」は、ネット上のフリーマーケットで、若い女性層に大変人気のあるアプリです。不要になったものを売る、買いたいものをリーズナブルに買うことができます。何と言ってスマホだけで全てやれてしまうところが手軽で、大変多くのユーザーを抱えています。

すぐにサイズアウトしてしまうような子ども服や、絶版になった書籍など探すには大変便利なサイトで、売る側も中古品だったり、不要になった品だったりしますから、大変リーズナブルな値段で手に入るのも魅力です。また取引を「評価」するシステムがあり、次の商談に際し有利な評価をもらうといった心理も働いて、郵送も丁寧で大変素早いようです。

家庭で眠ってしまうだけの商品を、他の家庭で役立るというのは、エコの観点からも大変良い事で経済的にも大いに家計に貢献しています。反面、国の経済の観点から言うと、店舗の新品が売れないというのが、大きな打撃にならないのか多少気がかりです。

先日、メルカリに「甲子園の土」が出されて、話題になりました。夏の高校野球大会では、試合に負けた球児たちが、甲子園球場の「土」を持ち帰るのは、お馴染みの光景になった感があります。その持ち帰った「土」がメルカリで売られているというのです。特に今年はコロナの影響で高校野球は中止になりました。頑張ってきた球児たちの夢が、ウイルスの前にあえなく砕け散りました。阪神タイガースと甲子園球場は、球児たちの夢を何とか縫い合わせたい…と、甲子園の土を閉じ込めたキーホルダーを対象の学校宛に贈りました。

メルカリでは、これらも相次いで出品されたようで、1000円から10000円くらいまでの様々な値段で売られており、売る側も売る側であれば、買う側も買う側だ…と嘆く羽目になりました。

また今回は、国勢調査の調査員に貸与している「令和2年国勢調査総務省統計局」と書かれたバッグが販売されていることが分かりました。悪用の恐れがあるという事で、総務省がメルカリ事務局に出品取り下げの要請を実施し、メルカリは出品禁止の対象に当たるとして商品を削除しました。

経済というのは、売る側と買う側があって成立します。若い世代を中心に、大変リーズナブルな利用の仕方で成長を遂げて来たシステムを、これからも健全に育てるには、双方の節度があって初めて実現する事かと思われます。ネット上というのは、何でもありの「無法地帯」であるとはよく言われます。そうした闇に飲み込まれないサイトの在り方を探っていただきたいと切に思います。

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