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渦中

2018年08月23日 | 社会派らぼ
「阿波踊り」が何やらもめています。つまるところ、トラブルの原因は慢性的な累積赤字にあるようです。多くの観光客が集まる徳島県屈指のイベントであるにも関わらず、これまでから赤字で巨額の借金が積みあがっていると言います。先輩格(?)の祇園まつりも、年々諸経費が増加しており、基本的に山鉾町・山鉾連合会の負担だそうですが、今年はクラウドファンディングで費用の支援を募り、あっという間に目標金額を達成していました。ともあれ、阿波踊りの場合は、主催団体が徳島新聞社と徳島市観光協会になるのだそうです。報道によると、慢性的な赤字であるにも関わらず、主催団体である徳島新聞社は資金を負担せず、むしろチケットや広告看板、踊り手のアルバイトなど、多額の費用を観光協会に請求している…とされています。

今年、徳島市は「総踊り」を中止すると発表していました。「総踊り」は祭りの締めとしての大きな見せ場ではあるのですが、会場が一か所に限定されているため、入場者はこの会場に集中してしまっていたのだそうです。入場者を各会場に分散させて、入場料収入の底上げを図ると共に、人の集中を回避して安全面を確保しようとしたにもも関わらず、阿波踊り振興協会つまり躍り手たちが「総踊り」を強行させました。

結局のところ、「阿波踊り」は何ら解決法を探ることなく、今年も無事に終了し、全てはそのまま次年度に持ち越されています。結局「誰が」お金を出すのか、「誰が」主催するのか…といった根本的な利権の奪い合いが解決されなければならないのでしょうが、想像すると「喉元過ぎた」今、次年度への解決を探るリーダーがいない…感があります。

そこへきて、阿波踊りの人出「108万人」に水増し疑惑が起こっています。昨年度主催者が発表した人出は「123万人」。それが今年は「少なかった」として「108万人」が発表されています。…が、その数字は実のところ「20万人」を割り込むとも言われています。

こうした「参加者人数」の発表は大体がいい加減です。考えればすぐにわかる事ですが、バードウォッチングのようにカウンターで人数を数えているわけではありません。主催者発表と警察発表の人数が違っている事など日常茶飯事です。それこそ、報道時に「昨年を上回る人出」などと書くので、参加者の人数は「昨年の記事が2000人だから、2500人に」的な決め方だったりもするのです。この頃はスマホや携帯電話の位置情報を使って、人数を把握するとも言われていますが、そこまでしていない主催者も多いに違いありません。この人数を元に経済効果などが算出されているわけですから、いい加減なものです。

先日の障害者雇用の水増しと言い、入試の点数操作と言い、まさに「いい加減」としか言いようのない現実に愕然とする向きは多いのかも知れません。が、それが自分とは異なる「誰か」が積み重ねた別世界だと思うのはキット間違っています。自身はその渦中にあります。

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2 コメント

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渦中 (sakura)
2018-08-23 23:29:13
自分に甘いリーダーが増えているような気がします。
火中の栗は拾わず、甘い汁を平気で吸っている事を
恥ずかしいと思わない。

ネット社会と何か関係があるのでしょうか?
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事の善悪 (らぼ)
2018-08-24 17:40:52
事の善悪は、子どもでも理解しています。
が、人知れず「善」を積むことに、
何ら価値観を見出せない人が
多いような気がします。
自分なりの「理想」というものを
自分の内に育てたいと思うのですけれど。
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