ぱそらぼ (ぱぁと1)

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孤独感

2008年05月18日 | 社会派らぼ
我が家の子どもは成人しましたが、子育て中のご家庭は大変なご時勢です。道を歩くだけで危険にさらされるうえに、塾や習い事などが半ば当たり前。嫌でも行き帰りの不安から「携帯」の選択肢が浮かびます。ですが、携帯は持たせたら持たせたで、行動を把握しきれるわけではありませんし、金銭的負担も問題です。

今や、子どもも携帯を持って当たり前。携帯の使用で増えたものは?との調査では「友人とのコミュニケーション」という答が多いようです。「生活の楽しさ・面白さ」「行動半径」なども広がったものの一つ。逆に減ったり狭まったりしたものは「睡眠時間」や「学習時間」に並んで「孤独感」という答も気になります。

誰かとつながっている安心感を携帯に求める子どもが増えていると思います。ただそのつながりが決して本当の絆ではないことに、彼らが気づいているのかというと自信はありません。四六時中、携帯を片手にメールで「何をしてるの」「どこにいるの」とつながってみたところで、結局それは本当の心のよりどころにはならないのです。だからメールを送って、返信がないと「不安に」かられてしまいます。信頼関係が先で、だからこそのつながりなのに…。信頼関係を構築する術を知らずに、ただべったりとつながっているだけの安心感を求めるから、結局のところ常につながり続けないと不安に苛まれてしまうようなのです。

曽野綾子氏が、いつか「ストレスは、自我が未完成で、すぐに単純に他人の生活と自分の生活を比べたり、深く影響されるところに起きるもの」と看破されていました。叱られたことも、家事を分担させられたこともない子どもたちが、人格を作る努力さえできぬ前に「携帯」で安易に人とつながっても、互いに吸収しあえるものは少ないように思ってしまいます。けれど、狼が闊歩する街中では、何とか通信手段を持たせておきたいというのも、切実な親心です。




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