理性と感情

希望に胸を膨らませて、新しい年度を出発した所なのに、追い詰められて職を辞さざるを得なくなったという悲痛な話を伺いました。自分に非がある場合ならイザ知らず、理不尽なことには、常に正しくある方が傷つく現実が多いような気がします。

どこにあっても、他人と共にあるということは、考え方が様々混在するということです。様々の考え方は共に学び、反省し、深め合うことで、より高いステージに昇華させていくことができるはずなのに、往々にして怠惰で退廃的なものが市民権を得てしまいます。巧く妥協したり、流したりする術を心得ていないと、知らぬうちに心がボロボロになっていたりするものです。

人間の中に理性と感情があり、それが妙に対立していると、どうも感情が理性に勝ってしまう場面が多くあります。頭では分かっているのに、あるいは頭のどこかではいけないことだと知っているのに、目先の情がツイそれらの理性に目をつぶってしまうような場合です。あるいは、いつかその理性は感情に負けて、もはや頭をよぎることさえなくなってしまうような事態に至ったりもします。

自分の中に、1本凛とした理性を崩さずに生きたいと思っています。そしてその理性を根底においた感情で、情感深く生きていけたらいいのに…と思います。傷ついた時に、連絡を取る相手に選んでいただいたことだけが、チョッピリ嬉しかった気もします。



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