ぱそらぼ (ぱぁと1)

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余白の美

2007年08月10日 | 社会派らぼ
雲三つくらいの青空に、街中には贅沢なほどの緑。甍の黒が白壁に地味に鮮やかな京の一角にいました。千年を遡って、恐らくは変わらぬ風景の間を歩き、現実の日常をしばし忘れました。

背丈の低い当時の体格に合わせた鴨居は、今の若い方なら頭がつかえるかもしれません。にも関わらず、天井までの空間は倍近くもあり、贅沢な空間が広がります。更に平屋の住空間の何倍もの高さの屋根がその上に美しいカーブを描き、屋根の四方には見えぬ邪気を鋭い眼差しで追い払うかの鬼瓦がその存在を誇示していました。

日本文化を支えてきたものは「余白」かもしれません。無駄をなくしたギリギリの合理性ではなく、無限を思わせる大空間をイメージできる日常。長く目を閉じた瞑想の後の一瞬の筆捌きのように、物事は大いなる無駄と余裕の上に、初めて凝縮される気がします。

…と、現実に戻ると何か自分の感情をもてあましてしまいそうです。「ボンズの756号ボール、キャッチした人は売らない方針」「<ネクタイ着用>西岡氏の義務付け提案、次期国会に先送り」「<朝青龍>高砂親方、交渉いったん打ち切りへ「情けないね」」…いずれもネット上のニュースの見出しです。一体、私達は進歩しているのでしょうか?


元表を変更してもグラフが変更しない
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