ぱそらぼ (ぱぁと1)

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ツール

2007年08月05日 | 社会派らぼ
社保庁内の不正が明るみに出てきました。今までの「信じられない」それでも「ミス」に加えて、今度は「人為的な」「不正」というわけです。ただ、今更驚かないというのが、今の日本の悲しい現状です。1,000万円を超す不正額を指摘されている、ある職員は事態発覚後自殺を図ったため、数千万円が回収不能になっているとの内容でした。例えば、この職員という人の一生って、何だったんだろう?とすら思えてきます。楽しかったのだろうか? 幸せだったのだろうか? 愉快だったのだろうか?…

先般は、医者不足の実情も報道されていました。枚方の病院で医師が引き上げたため、診療窓口を閉鎖しなくてはならない科が出てきたということです。地域医療の破綻といった見出しがつけられていましたが、枚方にしてこの現状なら地方は推して知るべしです。

様々な背景があるのでしょう。今までの医局制度が刷新されたため、医局に所属せず都会の民間病院で研修する医師が増えたのも一因のようです。又、内科・外科などを選択する医師が殆どであった以前と比べると、急患などの少ない眼科や耳鼻科などが増えているとのことです。「医者の給料が下がったから」と指摘をする人がいました。ダントツに収入の多い職業という偏見?のある中、医者の報酬が下がって看護士と同様になっている。例えばデパートのコンタクトレンズ室などに勤める眼科医の年収は驚くほど高額で、それくらいのお金を出せば医者が集まるというものです。

そんなに「お金」というのが第一義的に大切なのでしょうか。武士は食わねど高楊枝…という時代は過去なんですね。「お金」のことを云々するのはさもしいとでもいうある意味偏った時代もありました。が、逆転した時代はあまりにも「資本」至上主義に走ってしまったかのようです。思うに、「お金」というのもあくまでも「ツール」なのではないでしょうか。「ツール」はその名のとおり「道具」であって「目的」ではありません。「何か」をするために「お金」が必要なはずなのです。…という意味で、私達も企業自身も「お金」以外の目標を見失っているのではないでしょうか。「営利」や「地域経済の活性化」といったことでなく、違うところにその目線を置く必要を感じます。

日本の企業にはボランタリー的な要素がともすれば欠けがちだとは感じていました。それは恐らく企業が「お金」以外の目標を持っていないところから来るものかもしれません。パソコン技術を修得される目的が「パソコン」そのものにある方より、「したいもの」のためにパソコンを身につけようとされる方の方が、圧倒的に修得度が高いのと似ているかも知れません。




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