蒼ざめた馬の “一人ブラブラ、儚く、はてしなく”

山とスキー、車と旅、そして一人の生活

二日連続の天狗原

2016-03-19 14:51:50 | 山とスキーでブラブラ

今年9回目の信州・雪山通い、15日は名神の滋賀あたりで雨、中央道の恵那山あたりでは、白い粉をまぶした様な雪景色。
それも北へ進むにつれて融けていき、雪のない道を走り、雪のない定宿の駐車場へ着く。

 部屋に入ってボォ~っとしていたら、いつの間にか寝てしまって、気が付くと11時半、鐘の鳴る丘はドンヨリしている。

 栂の森へ上がると陽が射してきて、先週末からロープウェイの運転も始まっていた。

 ガスが切れ、栂の森に青空が広がって来た。

 しかしハンノ木コースを下っていくと、またドンヨリ。

 ハクジンのグループがワイワイ言いながら滑り降りていく。彼らのバカンスはいつまで続くのか。

 栂池シャンツェに陽が当たり、フッと浮き上がった様に見える。

ゴンドラの係員サンが、松川村のSさんが午前中滑っていた、と教えてくれる。
「逢いませんでした?」
「イヤ、ボク、午後からでした」
「それじゃ行き違いですネ」

 栂の森もガスって来た。上から下まで4往復してオシマイにする。

 16日、朝食後部屋で横になっていると、また眠ってしまい、10時前、鐘の鳴る丘へ出る。

いずれにせよ、天狗原を目指すことにする。

 栂の森10:20、10時半のロープウェイに乗って、寝過ごした分をリカバーすることにする。

ロープウェイの客はスキーヤーよりスノーシューの方が多かった。ナゼかガイジンはいなかった。

自然園の駅に着くと、雷鳥が棲息しているシラビソやダケカンパの繁みに近付くな、との注意を受ける。

駅の外へ出てシールを貼ってさぁ出発、ン?、左のTLTが直ぐ外れてしまう。何度踏み込んでも外れる。
踏み込む部分の隙間に、雪がつまっていると気が付くのに、しばらくかかってしまう。マヌケなハナシだ。

結局、成城大小屋に上がったのは11時を過ぎてしまった。

相変わらず、一歩ごとに休みながら登っていく。大柄のオジサンが挨拶をしながら、別のトレースを大股で追い抜いて行く。

天狗原の台地に上がると、ヘリで上がって来たと思われる、若いボーダーのグループがワイワイ騒いでいた。
非正規雇用だけが増え、ワーキングプァ、ビンボーの若者が溢れている、とよく話題になっているが、ここには1万円程のヘリ代を払える若いグループがいる。
その内の一人、無精ヒゲのダンスグループの一員の様な若者が、ニコッと笑って会釈をしてきた。
「今年のヘリ代、ナンボになったン?」、と聞くと、「ノー、%$#・・・、ジャパニーズ」、中国人だった。所謂、富裕層?

 天狗原着13時、祠の周りには何人も人がいる。ヘリスキーの客を案内、指導するスタッフも数人。

下りも数ターン毎に休みながら滑る。なかなか連続してターンできない。ナサケナイ。

 14時前、栂の森へ戻る。カフェテリアで缶ビール休憩。

その後、ホロ酔い気分でハンノ木~鐘の鳴る丘へ下る。

 鐘の鳴る丘はいつも、北端のあまり滑られていない、圧雪の後が残っているスロープを滑ることにしている。
この日は変な雪、急にブレーキが掛ったり、スピードが出たり、その度にヨロヨロする。そしてコケた。またまたナサケナイ。

 17日、9時過ぎ鐘の鳴る丘に出る。この日は今まで通り林道から歩くことにする。

 10時前、林道出発。

林道にはツボ足の後が二人分。ショートカットにはチャンとトレースが付いていた。

 11時前、成城大小屋着。ロープウェイで上がって来たスキーヤー3人が先行している。

この日も1歩毎に休みながら登る。相変わらずシンドい、フラフラ、クラクラする。
ガイドに連れられたスノーシューの女性二人組が、少し離れたトレースをサクサク登っていく。

急登が始まる所で、ヒールサポートを高い方に切り替えようとしていると、テレマーカー二人組が2組、スゴイ勢いで追い付いて来た。慌ててトレースを譲る。

 13時前、天狗原着。相変わらず林道から3時間もかかっている。しかもフラフラ、とても乗鞍へ登る気が起こらない。只ただ眺めるだけ。まぁもうそれでもイイか、段々そう思うようになってきた。

 ヘリが上がって来て、天狗原に降りるのかと思ったら、更に乗鞍山頂の方へ上がって行って、2階程旋回し、そのまま下って行った。「下山」とかかれたパネルを側面に付けていた。
そして、天狗原に待機している案内、指導するスタッフ達は下る準備を始めた。

ワタクシも下ることにする。

 北方向へ廻り込むと、ナダレて亀裂が入った斜面が現れた。更に北方向にそれを避け、この日も数ターン毎に休みながら、グチャグチャになった斜面を下っていく。

 14時前、栂森着。

2日連続で天狗原には登ったが、相変わらずシンドく、フラフラにだった。
そして、乗鞍と言うか、山は眺めるだけでもイイ、そう悟るようになった。

18日のモルゲンロート、午前中は晴れるらしいが、この日は一旦神戸へ帰る日、また来週。