蒼ざめた馬の “一人ブラブラ、儚く、はてしなく”

山とスキー、車と旅、そして一人の生活

初日は降雪中の高速を走り、好天になった3日目は強風で天狗原に登れなかった、3月第一週

2016-03-05 18:26:20 | 山とスキーでブラブラ

前週末の強風が治まり、1日早朝、名神・大津あたりで路肩には積雪、その先、降雪の中をノロノロ、岐阜手前まで走る。
チェーン規制はなかったが、彦根あたりでスピンして反対向き止まっているワンボックスあり。 
その先で雪が現れたのは、いつもと同じ大町から。高齢者マークを付けてトロトロ走る軽四に続いて、しばらく走る。

 定宿に着いて1時間ほどダラ~っとして、鐘の鳴る丘に出ると12時を廻っていた。

 八方尾根の上部には雲に隠れている。

 積雪量は前週より50センチUPして、栂の森のリフトを脇の灌木は、大分埋まっていた。
栂の森~ハンノ木~ゴンドラを3往復し、最後は鐘の鳴る丘を下ってオワリ。

 2日、天気はスッキリせず、朝食後しばらく部屋でダラ~ッとして、鐘の鳴る丘に出たのは10時過ぎ。
色んな高校や大学、あちこちでスキー教室中。

 栂の森はドンヨリている。

 鐘の鳴る丘まで下るとややスッキリ。

再度リフトを乗り継いで栂の森へ戻り、振り返ると、「アレッ?」、続いてリフトを降りて来たのは、松川村の写真家、Sさんだった。
栂の森の未圧雪エリアを滑っておられたそうで、お付き合いさせて頂く。
最後にハンノ木を一緒に下り、丸山ゲレンデの所でSさんは駐車場がある親の原方向へ、ワタクシは定宿がある鐘の鳴る丘方向へ、滑りながら手を振った。

しかし、定宿を戻るには早すぎる。もう一度、丘の上へ上がる。

 これは、鐘の鳴る丘ゲレンデを開業、と言うか、栂池スキー場や白馬一帯の観光開発に、大きな功績を残したエライサンの像らしい。正に大会社の創業者の"雰囲気"、と言うか代議士センセイ?、実際、県会議員でもあったとの事。

しかし、ある事業において、一人の人物だけの功績のように、その人物を崇め、銅像を作ったり、作られたりする"雰囲気"、ワタクシどうも好きにはなれない、まぁエエけど。

 3日、好天となったので、天狗原まで登ることにする。

鐘の鳴る丘のリフトから、よ~く上の方を見ると、ゴンドラが動いていない。

 2つ目のリフトを降りると、その上のリフトも止まっていた。風が強いらしい。

しかしまだ9時、リフトが動くまで鐘の鳴る丘を、滑っておく事にする。
数グループの学生がスキー授業中、また何年もスキースクールに通った感じのオジサンが、いかにも上手そうなフォームで滑っている。

 ゲレンデの右側、真ん中、左側、それぞれ3回ずつ滑って10時半、まだ上のリフトは動かない。
天狗原へはもう諦め、他のゲレンデへ、動いているリフトを横に乗り継いでいく事にした。

 丸山ゲレンデもスキー授業が数グループ。

 白樺ゲレンデもそこそこ混んでいて、4人乗りリフトは毎回並び、他者と同乗するコトもあり、ナゼか話しかけられた。

ザックを背負っているワタクシに、「バックカントリーですか?」と、聞いて来た若者、小中高と親に連れられてスキーをやっていたが、大学生になってボードに乗り換え、自分で運転して来れるようにもなって、年間30日程滑っている、とか言っていた。

「どちらから来ました?」と、聞いて来たオジサン、昭和20年7月生まれで、ギリギリ戦中派、伊那谷松川町在住で、定年後リンゴを栽培している、とか言われていた。

白樺ゲレンデを6回往復し飽きて来たので、チャンピオンゲレンデに行く。

 同じメーカーの板がズラ~っと並んでいる。デモか何なのチーム?

幼少期からスクールとかチームとかに属して、いかにも競技者と言った感じのスキーヤーのグループが、見事なフォームで滑っている。
以前もここでやっていたはず。

 そして彼らはリフトに乗る時、ストックを股に挟んで座っている。ナンデ?

リフトを降りて訊いてみた。まだあどけなさが残る、一生、お金の苦労などとは無縁、と言った感じの女の子だった。

「リフトに乗っている時、両手が自由になって安全?だから、だと思います」と、マジメに答えてくれた。
そう言えば、リフトに乗る時は、両方のストラップから手を抜いて、2本とも片手に持って、空いた片手でリフトをキャッチしてとか、昔、乗り場に注意書きされていた。
確かに股に挟んで座れば、載っている間、片手に持つ必要はない、ナルホド。
「しょ~もないコト、訊いてゴメンネ」、その後、彼女も見事なフォームでスッ飛んで行った。

チャンピオンゲレンデを5回往復し、親の原を下まで降りて、またリフトを乗り継いで白樺ゲレンデから覗き見ると、ハンノ木のリフトが動いていた。

 ハンノ木のリフトを乗り継ぎ、栂の森まで上がる。

晴れてはいるが風がスゴイ。リフトも時々止まっている。

結局、ザックを背負ったまま、リフトを30回乗って、3日目は終了。急にスピードが出たり、ブレーキが掛ったりするヘンな雪だった。

4日、今シーズン初めての、快晴の後立山連邦を松川の畔から見る。