2/3の午後から雨が降り、安曇野の雪はほぼ消え、周りは枯れ木の森となった。
2/5、栂池までの道も、路側の雪は嵩が減り、前週の帰りT/Uを依頼した板を引き取って定宿に着く。
板のT/Uは数年やってなくて、安曇野で店を探すと、店名には安曇野となっているが、行けば松本ICの近くで、取りあえずファットはそこへお願いした。しかしセミファットが残っていて、松本ICより近いトコに店はないものか、と思案していたら、定宿の近所にあることに気が付いた。レンタル屋サンのイメージが強かったので思いつかなかった。
いつもより少し早く、T/Uしたてのセミファットを提げて鐘の鳴る丘に出る。
この日は上の鐘の鳴る丘のリフトも動いていた。
天気よく、風もヌルく、ベチャ気味の雪、もう春の感じ。
馬の背へ行ってオドロいた。入口から少し下った狭い所で、ハクジンボーダーが寝そべっていて、その横に突っ立った仲間らしきハクジンスキーヤーと、何か楽しそうに話している。
つまりこの二人、完全にコースを塞いでいる。ワタクシが近付いたので、スキーヤーは更に下った後、ロープをくぐってコース外へ出て行き、ボーダーは寝そべったまま、並びの悪い前歯を剥きだし、「ハァ~イ」と言った。何ぬかしとンねン!ダボがッ!と思ったが、ジェントルなワタクシ、極力感情を出さないようにしてそこを通過した。そもそもエイゴ喋られへンし。
ワタクシが、他人様の行儀、マナー等に対し、とやかく言える人物でないことは重々承知しているが、最近のハクジンのマナーはとても悪いと思う。
傍若無人、まず彼らはところかまわず立ち止まる。
リフトを降りてもサッサと行かず、デカイ図体が数人固まっている。初めてボードに載った女の子が、リフトからうまく降りれずコケて、突っ込んできたらどうするのか。
とは言え、ヤツらがワタクシの行く手を塞いで、それで時間を費やされることはない。ヤツらはワタクシにヌルっと気付き、ノロっと道を開ける。それはイタズラを教師に見つけられた児童が、センセに叱られなくても、ダメなコト判ってますよ、と言った雰囲気。マナー云々などと言うレベルではなく、単に幼稚なだけかも知れない。
春の感じにもなった好天と陽気はこの日までだそうで、午後を廻るとベチャとしていた表面はカリッとなり始めた。
2/6は高曇り、10時過ぎに鐘の鳴る丘に出る。
陽が当たらないので、ガリガリ、ゴリゴリ。時々カチカチの塊にケツマずきそうになる。
ハンノ木~中間駅への連絡林道もカチカチ、テカテカのペラペラで、そこで遂にケツマずいた。と言うか、塊に右内エッジが引っ掛かってコケて、そこそこ飛ばしていたので、ホントに林道から飛び出しそうになった。
馬の背でも同じような状況でコケ、尾根から飛び出しそうになった。
栂の森から中間駅まで4往復したので、このまま下ってオシマイとする。
鐘の鳴る丘の下まで戻って、またもやオドロいた。リフト乗り場の前が、大阪の小学生(?)で溢れている。スキー学習で午後に着いて、明日からのレッスンのオリエンテーションらしい。
こういう光景はよく見るし、リフトの前で整列し終礼している時も、しばしばあるが、それにしても稀に見るスゴイ群れ。
栂池ではレンタルが量的に無理なのか、大阪のTスポーツがトラックで来て板を降ろしていた。それほどの大人数なのだ。
まぁ商売繁盛で結構なコトですが、ただこの小学生達がいる場所は、校庭ではなく、スキー場のパブリックスペース、通路でもある。鐘の鳴る丘を滑って来たスキーヤーは、その勢いでここを通過しゲレンデを出て行く。
要するにこの小学生達は、群れてスキー場の出口を塞いでいる。それは群れて馬の背コースを塞いでいた、ハクジンのおバカ達と変わらない。
スキー学習とは言え、教師は一般客のジャマ等を配慮し、教え子を指導しないといけない。と言うか、通路でオリエンテーションなどしてはいけない。
しかし、群れの中を見ると、スキーインストラクターが混じっている。
そうか、ここは小学校のセンセのエリアではなく、スキー学校のテリトリーなのだ。
それなら栂池スキー学校が全てに配慮し、適切な処置をすべきだ。ハクジンのデカイのが突っ込んできたらどうするのか。そういう事は常に念頭に置いているハズなのに。
スキー学校と言っても商売、滅多にない(?)大口の注文を受け、只々浮かれていたのか。
ワタクシ、小学生の群れを廻り込んで、出口に通じるスペースを見つけ、そこをパスしようとした。その時、はなはだ奇妙な視線を感じた。
それは小学生の群れの中にいた、インストラクターからの視線だった。そこそこ年輩の男だった。
そして「滅多にない(?)大口の注文で混雑して、ご迷惑を掛けております」と言った視線ではなく、「こんな所で滑りやがって」との非難が込められている様だった。交通違反や犯罪などを監視して、交番の前に突っ立っている警官の視線の様でもあった。
なんだこの男は。この尊大な態度は何なのか。ここはスキー学校の縄張りと思っているのか。
自然の中の行為をなりわいとしている人達の中には、自然を自分の縄張りというか、占有を主張する輩が確かにいる。山小屋のオヤジなんかには、偶にそう言うノがいる。
遭難や事故があれば、真っ先にお世話になるのは警察や消防ではなく、山小屋のオヤジ。(ワタクシはまだお世話になった事はないが)
これは仕方ないことで、我々登山者は小屋に泊めて頂いている立場であり、片やオヤジは泊めてやっている、そしてここら辺はワシの縄張りだ、という流れになる。登山道の整備などもやっているハズだし。
そう考えると、山小屋のオヤジの尊大な態度は、ある程度認めざるを得ないかも知れない。
しかし、スキー学校のインストラクターはどうなのか。
ワタクシ、スキー学校にお世話になった事はなく、スキー場がヤツらの縄張りだとは思わないし、このインストラクターの尊大な態度は、はなはだ不愉快だった。
(実際に確認したわけではないが)そもそも自然に縄張り意識を持ち込むなど、それは非常にチンケでセコく、スキー学校のセンセにあるまじき意識だと思う。
まぁ今後も、ここのスキー学校にお世話になることはまずないので、どうでもイイことだけど。
2/7、朝は晴天、しかしこれは午前中だけらしい。
自然園まで行くことにして、11時過ぎ林道出発。
12時過ぎ、ロープウェイの駅着。駅舎から何人かが出て来て、自然園方向へササッと立ち去って行く。
自然園の小屋は1階が埋まっていない。1階の高さ分、雪不足という事なのだ。
予報通り天気は悪くなり、白馬乗鞍を見上げる。山はもう眺めるモノになって、今年は乗鞍のテッペンですら、行けないものになるのだろうか。
ところでこの自然園の灌木、エライ大きく感じる。一階の高さ分、埋まっていないから、そう言う事なのか。
この後、南俣側の谷へ降りるつもりだった。しかし自然園は山小屋一階分雪不足。この下の谷も同様に雪不足のハズ。かなり上から雪は割れているかも知れない。その中を降りたり登ったりはシンドイ。
いずれ、また、必ず、という事にして、圧雪された林道をスゴスゴと戻ることにした。
風か時折り強く、冷たい日だった。丸山ゲレンデで遊んで帰るつもりでいたが、リフトが停まっていた。そんなに風が強かったのだろうか。近くの食堂でしばらくボォ~っとして、宿に戻った。
池の側の遊戯施設は、冬でも営業しているらしいが、遊んでいる客を見たことはない。
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