先月、布引(新神戸)から我が家に至るかつての通学路(ハイキングコース)が不気味になった、と報告したが、他にも???と言うモノがある。
例えば貯水池にいるコイツ。 アオサギ(?)、田んぼや平地の溜め池で良く見かけるヤツ。 昔、この山にはいなかった。 池の色も何となく白っぽく、軟らかく(?)なった。 昔はもっと濃い、硬い、カッキリした深緑だった。
これは貯水池オーバーフローの流路にある滝。 大量の水がオーバーフローする時だけ滝になるので、最近 " かくれ滝 " と命名された。 しかし、夏は生い茂った木々でかくれ、茂った葉が散り落ちた冬だけ見える " かくれ滝 " だと思うけどね。 枝を少し払えば良いのにね。よく見ると、コケが生えている。 昔は苔むしてなかった。
そして、滝の下の水溜りには、何故かアブクが浮いている。 時々、藻のクサいにおいがする、特に夏は。 神戸ウォーター、布引ウォーターの谷なのに。
さらに下流の滝、コケだらけ。 清流のコケではない、ヌルヌルのヤツ。 上流に住宅地のある谷に似た形相。
この谷の一部が涸れているのは、ほぼ真下を新神戸トンネルが通っているから、でしょう。
このトンネルが出来てから、我が家周辺の湧水が涸れた。 村の大半が利用していた井戸、 これは摩耶山登り口の手前にあり、全てのハイカーの水場でもあったが、同時期に涸れた。
当時、村にはまだ20人以上住んでいた。 隣の茶店の先代サンもご存命だった。 オヤジも東隣のご夫婦も生きていたし、茶店もまだ4軒あった。 ワタクシもここから通勤していた。
水涸れと トンネルとの物理的因果関係は判らないが、こう言う現象はよくある。
そこで神戸市は、川の上流から取水し、給水設備でろ過、殺菌して約20人の家庭へ供給する対応をとった。
ハイカー向けの給水口はなく、この恩恵は受けられるのは村民だけ。 井戸は今も涸れたまま。
その後、隣の先代サンも、東隣のご夫婦も、2軒の茶店のオバサンも、我がオヤジも亡くなり、2代目は次々と街で住居を構え、オフクロが亡くなる頃は常住6人程になった。
この6人の為に給水設備を維持管理しているのは神戸市道路公社。 ここが3年程前、給水をハーブ園まで届いている水道に切り替えたい、と申し入れてきた。 これは当然と言える。
水の保証に対するイニシャルコストは負担しても、その後約30年、ランニングコストを負担し続けるのは、もう勘弁願いたい、と言うことだろう。 しかし、ハーブ園に繋がっている水道は阪神上水道、淀川の水。
なんで布引ウォーターの里に住んでルのに、京都の下水、飲まなあかんネン、 ワタクシはここの水を守りたかった。 しかし、いつまでも道路公社にオンブにダッコはよくない。 それなら村で自主管理すればどうか、そう思って維持管理費用を道路公社に尋ねた。
その回答は、H19年の実績がナント200万!エエっ!ホンマ?! いくら切りつめても半分か。3分の1に切りつめられたとしても、70万。これを6人で負担するのはまず無理。
その後、各家の側に井戸を設け、その維持管理は各自が行うとかの検討、調査があったが100m程掘っても水は出ず、まだ道路公社は6人に布引ウォーターを供給している、タダで。
自宅の水は美味いのに、何故校庭の蛇口から出てくる水は不味いのか、小学校の時そんな事を文集に書いた。 変な事を言う子だと教師は思っていたらしい。
その後、何かの授業で神戸ウォーター、布引ウォーターの話があり、これが美味いのは花崗岩でろ過されたからと教わった。
この水の美味さはワタクシの自慢だった。 街へ住むようになっても定期的に汲みに来ていた。 ウィスキーを割るのはこの水でないとダメ。 遊びに来た友人にも無理にすすめていた。
今はワタクシの事すら判らないアルツハイマーの叔母も、この水で炊いたご飯は美味しい、お茶も美味しいと言っていた、ボケる前の話しですけど。
しかし、その美味さが判らない人も多い。 今この村でこの水にこだわっているのは、ワタクシだけかもしれない。
蛇口ひねったら布引ウォーターが出て来る、ワタクシにはありがたい事だ。 だか、この贅沢を、いつまでもタダでいただき続ける訳にはいかないだろう。
何ヶ月か前、一人で茶店を維持続けておられるオバサン( ワタクシの小学校の20年先輩です ) とお話ししていたら、今は蛇口からの水は飲んでいない、と言われていた。
もう一人の先輩のオジサン ( この先輩も一人住まい) も、飲料用にペットボトルの水を買っているらしい。 この川の水、最近チョット変、と感じておられる様だ。
取水口は飯盒炊さん ( 最近はバーべキュー) で賑わう市ケ原の河原の上流。 その上流には森林植物園、六甲山牧場があるが数km以上離れており、充分浄化されているはずだ。 何故だろう。
ある夜、風呂に貯めた水、ナンカ変。 緑がかっている。
コップやポットボトルを透かして見ても、その量では判らない様だ。 雨後の為だろうか。 大して降らなかったのに。
多分なんの害もないとは思うが、不気味だ。
景色が不気味、谷も不気味、そして水も不気味。 さぁて、これからどうするか。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます