蒼ざめた馬の “一人ブラブラ、儚く、はてしなく”

山とスキー、車と旅、そして一人の生活

栂池冬景色’14年その10、雲上の白馬乗鞍

2014-03-23 15:06:29 | 山とスキーでブラブラ

17日、信州・小谷までの路面、路肩にあった、前週の雪は完全に溶け去り、栂池の積雪量は2.9mとの事。

これまでは火曜~金曜に訪れていたが、この週の後半、定宿は団体サンで埋まるらしく、一日前倒しして、今回は月曜~木曜。
当初の天気予報では、二日目の火曜が晴れ、上の登るためには月曜からの方が都合がイイ。

Imgp0641 しかし予報は外れ、晴天は初日だけらしい。

Imgp0642 晴天の鐘の鳴る丘。

Imgp0649 ハンノ木コースの上部まで来ると、晴天の白馬乗鞍が見えた。 

Imgp0650 晴天の栂の森。

Imgp0652 前週から馬ノ背の凸凹がなくなっている。圧雪車がここまで来て均すのはムリだろうから、雨が降ったりして自然に溶けたのか。

上から下まで6往復して、初日はオワリ。

Imgp0653 18日、予報は午後から雨。早目に出て登れるトコまで登ることにする。

しかし、鐘の鳴る丘でリフトに乗ると、直ぐポツリ、ポツリ。

上へ行くに従って、雨は徐々に増え、栂の森では雪がシンシンと。

Imgp0654 栂の森ではヒットパーク造成中。最上のリフトを降りて、斜面を横切って林道へは出れない。オレンジのフェンスで上から下までキッチリと分断されている。

上へ登るならロープウェイか、林道を栂の森から歩け、との貼り紙が、ゴンドラの駅に掲示されていた。

Imgp0655 しかしロープウェイは運休。

そう言えば昨日、ゴンドラで下ってくるスノーシューと思われるグループをいくつも見た。スノーシューは中高年ハイカーなどに益々流行りそうな感じ。
そんなノがこの悪天の中、ロープウェイで自然園に上がりウロウロされると大変、運休は当然でしょう。

Imgp0659 9:20、取りあえず自然園まで行くことにしてシールを貼る。

「天狗原へ行くンですか?」、ロープウェイ運休中の貼り紙を見ていた、テレマークのご夫婦が声を掛けてきた。こんな天気だから自然園までです、と答え、林道へショートカットする方向等をお話しした。

Imgp0660 シラビソの森を抜け、谷筋を登って行くとブナとダケカンパの森。

林道へ上がり、次のショートカットを登っていたらポーダーが2人下って来た。モノ好きは他にもいた。

Imgp0662 ロープウェイの駅にナゼかスノーモービルが駐車されていた。

Imgp0663 10:30、自然園着。

Imgp0665 小屋の軒を借りて暫し“雪”宿り。

Imgp0666 雪シンシンと降る中、30分程ボォ~ッとしていたが、何も悟れなかったので下ることにした。

Imgp0667 南俣の谷を下る。

Imgp0668 視界が悪く、急に斜面がなくなったり、表れたりで、2度ひっくり返った。

11:20、ゲレンデに戻ったが宿へ帰るのには早すぎる。しかしハンノ木コースを少し下ると、雨がポツポツなので、雪がシンシンの栂の森を4往復したが、この雪も直ぐに溶けてウェアはボトボトになった。

宿へ戻って、ボトボトのウェアを干す。
そしてザックもボトボト、中のツェルト、シュラフカバーもボトボト、部屋の中に細引きを張って、ザックの中身を全て干した。

Imgp0671 19日、天気は午後から回復とのことなので、遅めに宿を出る。

しかし、ホントによくなるのだろうか。早速、ヘリスキー中止との場内アナウンスが流れている。

Imgp0673 昨日の雨が夜に雪になったのか、上に行くに従って樹氷が増えてきた。

Imgp0674 前後のリフトには同じウェアの若者が載っている。あれはスキースクールのインストラクター?

栂の森へ着くと、インストラクター集団がロープウェイの駅の方へ向かって行った。

Imgp0675 10:30、昨日と同じ辺りでシールを貼る。周りのシラビソも樹氷になっている。

歩き始めて直ぐ、頭上をロープウェイが追い越して行った。

林道へ上がるといくつかのスノーシューとスキーの跡、そして急に晴れあがり、真っ白な乗鞍が見えた。

Imgp0677 11:15、成城大小屋着。下は雲海の様だ。

Imgp0706 雲海の中へ下って行くロープウェイが見えた。

Imgp0701 天狗原への斜面を登っているのはインストラクター集団?

Imgp0682 雲海を見下ろす。

Imgp0683 12:30、天狗原着。

乗鞍への斜面には6~7人見える。別々にかなり離れた所を登っている。インストラクター集団はどこかへ行った様だ。
いずれにせよ、雪面はガチガチなのでトレースに続くメリットはない。前回、前々回と同じ状況、どこを登ってもズズズッと滑り落ちてしまうので、ガシッガシッとエッジを刻み込ませて登るしかない。

頂上台地に上がってオドロいた。前回、前々回はあった、強風が作った溝が無くなっていた。鐘の鳴る丘のゲレンデの様だった。

Imgp0684 13:40、頂上ケルン着。

今まで露出していた岩やハイ松が、この日は雪に覆われおり、ここで下る準備をする。

風が弱いのでシールもスムーズに畳んで、いつもの様に涙と鼻水拭いて、ゼリー飲料を飲んで、板と靴を滑降モードにして出発。

この日は東よりの斜面を下ることにした。

鐘の鳴る丘ゲレンデの様な緩斜面が終わると、ガリガリの急斜面になって、正直、コワイ。板を開いて先落とししてザァ~っと廻って、少しずつ降りるしかない。
ターンの度に面を削り取った氷の粒が、ザザザッと追いかけて来て、更にコワイ。

Imgp0688 しかし直ぐ下からは締まった滑りやすい斜面になって、チョー快適。

Imgp0689 自然園への斜面も快適。

Imgp0691 斜面が荒れてきた。雪崩の跡の様だ。

Imgp0692_2 その右隣に、キレイで快適な斜面があった。

そのまま真っ直ぐ、重力に任せると、自然園を横切り、端近くで止まった。

Imgp0693 振り返ると、そこそこ大きい雪崩の跡が見えた。

Imgp0694 誰もいない南俣へ下る。

Imgp0698 ワタクシ一人、快適な滑りが続く。

Imgp0696 14:30、天気は下り坂で既に高曇り。雲上の晴天はたった4時間弱だった。

ここからも楽に滑って5分程でハンノ木ゲレンデ着。

20日、予報通り朝から雨。

定宿は団体サンの準備でバタバタしていた。その団体サンが帰ると、毎年恒例の団体サンが来るので、もう3月は泊ることが出来ない。
そして定宿の営業は4月第1週まで、それで今年の栂池通いは終了となる。

今年最後の予約をして、雨の中、帰る。神戸へ帰っても、なにもする事は無いけれど。