今年5回目の信州・雪山通い、久しぶりの好天。
ケンタッキーのオジサンも朝からガンバっている。
ワタクシも乗鞍までガンバることにする。と言っても、標高差、たった800mですけど。
林道では、既に先行者がセカセカ進んで行く。
ワタクシもシール貼って9:20出発。
直ぐボード抱えた若者がツボ脚でスタスタと、続いてハクジンの若者3人が追い抜いて行く。
革のブーツに細目の板の、小太り中年テレマーカーもスイスイ追い抜いて行く。
成城大小屋の台地からの白馬三山
と、小蓮華~白馬乗鞍。
天狗原への斜面に3~4人、その下にハクジンの若者らしき3人が見える。
天狗原へ登りきる手前まで来て、下の方から外国語が聞こえてきた。上も下もガイジンだらけ(?)
振り返ると、スゴイ勢いで登って来る二人。
直ぐ追い付かれ、うち一人が「ha~i!」
「ハ~イ、どちらまで?」
「No Japanease sorry」
ワタクシ、乗鞍頂上を指し、「あのピーク?」
「Ye~s」
「ミィ ツゥ」
「Yea~h」、と言ってストックを差し出して来た。
ワタクシ、それに自分のストックをカチン、と合わせ、これでボクタチは同士(?)。
天狗原は無風。
天狗原のカミサンにお参りしていたら、先程のフレンドリィのハクジンが近付いて来た。
「イッツ テンプル」
「Temple?」
ン?カミサンを祭っている祠なので、シュラインだった。言いなおそうとして、見ると、彼は神妙に手を合わせていた。
まぁエエか、いずれアホなニホンジンがいた、と気付くだけだ。
しばらくしてもう一人のハクジンが現れ、またもや3人組となって登りはじめた。
1月は埋まっていなかった、頂上手前で左折して南方向へ向かう谷の部分、ほぼ埋まって雪庇状の崖は無くなっていたが、小さな窪みが残っていて、その上をトラバースする斜面が急で、非常に硬い雪面。
ハクジンの一人は板を脱いで、キックステップで通過した様子。次のハクジンは少し上へ迂回して板を履いたまま登って行く。
ワタクシ、エッジを喰い込まそうと蹴り気味に板を押しつけていたら、いきなり板が外れた。そしてそのままズズズと窪みの底へ、ああナサケナ。
またTLTの誤解放(?)、しかし解放はされていない。雪を噛ましたまま、踏み込んだのかも知れない。つまり装着未完(?)フゥ~ゥ。
3人目のハクジンが、ワタクシがずり落ちた地点で何かガシガシやっている。あのデカイのが落ちて来られたら大変。急いで窪みの反対側へ上がり、そこからまたシール登高再開。
3人目も板を脱いで登って行った。
頂上への緩斜面で、ハクジン3人組の横を通過する時、例のフレンドリィと眼があうと、彼はワタクシに向かってサムアップしてきた。
12:20頂上ケルン着。
時々強い風が吹くが、いつもの厳しさはない。
ハクジン3人組はケルンには来なかった、船越の頭まで行くのだろうか。
頭上には飛行機。
雪倉岳~朝日岳方面。
グルッと振り返って妙高方面。
ホントにイイ天気だ。
今回は南側の斜面を下ることにする。
滑り出しはモナカ気味で、滑りにくい。自然園が真下に見え、ターンの度に表面の硬い雪(つまりモナカの皮?)がバラバラ、ボロボロ落ちていき、正直、コワイ。
なんとか自然園着、13:00。
ナント、この天気のイイ日に、自然園には誰もいなかった。と言うより、いた形跡もなし。あるのは小動物の足跡だけ。
しばらく、ボォーっと自然園を独り占め。
そのまま南俣方面へ下り、ハンノ木コースのリフト乗り場へ14時前到着、無事オシマイ。