蒼ざめた馬の “一人ブラブラ、儚く、はてしなく”

山とスキー、車と旅、そして一人の生活

雨の自然園と貫禄の山小屋

2012-02-28 17:01:41 | 山とスキーでブラブラ

老人が雪降ろしで屋根から落ちたり、夕張の美術館を押し潰したり、今年の豪雪のニュースは尽きないが、白馬、栂池周辺はいつもより少ない。昨年より積雪量は1m程度少ないはずだ。

23日は予報通り朝から雨。この辺りでは雪になるのでは、と思っていたが雨だった。前夜は屋根雪の落ちる音が、あちこちから聞こえた。
朝食時、定宿の食堂から見える、ボードを抱えた若者たちの行き来が、さすがにこの日は少なかった。

しばらく部屋でウトウトしていたが、とりあえず自然園辺りまで行くことにした。

11時過ぎ、林道には圧雪車のキャタピラーの後が続いていた。082

後ろの整地する装置を上げたまま進んで行った様だ。何故(?)、まぁエエけど。

これは大阪の大学の小屋。今年は入口の扉が見えている。083

ロープウェイの自然園駅は作業中。開店準備(?)、少し早い様な気がするが、余計なお世話。

栂池ヒュッテと栂池山荘。084

昨年まではもっと雪に埋まっていて、こんなに大きな建屋だとは思えなかった。

その隣の古い山小屋。085

086 凄い風格、見事な貫禄。隣はビジターセンター。

振り返ると、雨の自然園。087

貫禄の山小屋は昔の栂池ヒュッテだった。088 当然これも例年はもっと埋まっている。

089_3 鐘を鳴らして見た。意外と大きな音でビックリ。

090 新しい小屋の先には、またもや古びた小屋があった。今まで気づかなかった。

094_2 昨年まではほぼ全て、埋まっていたのかも。

093_2 何の小屋?避難小屋?それともトイレ?

その横にはケッタイな構造物が。096 これは何?

自然園の小屋巡りも飽きてきたので、ここから戻ることにした。

この下は、緩急が著しい斜面が続く。今年は雪が少ない為か、まさに段々になっている。少し滑れば直ぐ平坦を歩く様な感じの繰り返しで、ツマラナイ。

シラビソの森の中で、ウサギが前を横切った。雪より白さが目立つ野ウサギ。公園などで飼われている白ウサギより白い。野生は美しい。そして、軽快に走り去った。

13時過ぎ、栂の森カフェテリア着。例年より少ない積雪の中、雨に降られながらの散歩だった。


’12.2.22.の記録:白馬乗鞍岳

2012-02-28 11:22:59 | 山とスキーでブラブラ

今年5回目の信州・雪山通い、久しぶりの好天。

ケンタッキーのオジサンも朝からガンバっている。068

ワタクシも乗鞍までガンバることにする。と言っても、標高差、たった800mですけど。

林道では、既に先行者がセカセカ進んで行く。

ワタクシもシール貼って9:20出発。069

直ぐボード抱えた若者がツボ脚でスタスタと、続いてハクジンの若者3人が追い抜いて行く。
革のブーツに細目の板の、小太り中年テレマーカーもスイスイ追い抜いて行く。

成城大小屋の台地からの白馬三山070

と、小蓮華~白馬乗鞍。071

天狗原への斜面に3~4人、その下にハクジンの若者らしき3人が見える。

天狗原へ登りきる手前まで来て、下の方から外国語が聞こえてきた。上も下もガイジンだらけ(?)

振り返ると、スゴイ勢いで登って来る二人。
直ぐ追い付かれ、うち一人が「ha~i!」
「ハ~イ、どちらまで?」
「No Japanease sorry」
ワタクシ、乗鞍頂上を指し、「あのピーク?」
「Ye~s」
「ミィ ツゥ」
「Yea~h」、と言ってストックを差し出して来た。
ワタクシ、それに自分のストックをカチン、と合わせ、これでボクタチは同士(?)。

天狗原は無風。072

天狗原のカミサンにお参りしていたら、先程のフレンドリィのハクジンが近付いて来た。
「イッツ テンプル」
「Temple?」

ン?カミサンを祭っている祠なので、シュラインだった。言いなおそうとして、見ると、彼は神妙に手を合わせていた。
まぁエエか、いずれアホなニホンジンがいた、と気付くだけだ。

しばらくしてもう一人のハクジンが現れ、またもや3人組となって登りはじめた。

1月は埋まっていなかった、頂上手前で左折して南方向へ向かう谷の部分、ほぼ埋まって雪庇状の崖は無くなっていたが、小さな窪みが残っていて、その上をトラバースする斜面が急で、非常に硬い雪面。
ハクジンの一人は板を脱いで、キックステップで通過した様子。次のハクジンは少し上へ迂回して板を履いたまま登って行く。
ワタクシ、エッジを喰い込まそうと蹴り気味に板を押しつけていたら、いきなり板が外れた。そしてそのままズズズと窪みの底へ、ああナサケナ。
またTLTの誤解放(?)、しかし解放はされていない。雪を噛ましたまま、踏み込んだのかも知れない。つまり装着未完(?)フゥ~ゥ。
3人目のハクジンが、ワタクシがずり落ちた地点で何かガシガシやっている。あのデカイのが落ちて来られたら大変。急いで窪みの反対側へ上がり、そこからまたシール登高再開。
3人目も板を脱いで登って行った。

頂上への緩斜面で、ハクジン3人組の横を通過する時、例のフレンドリィと眼があうと、彼はワタクシに向かってサムアップしてきた。

12:20頂上ケルン着。073

時々強い風が吹くが、いつもの厳しさはない。
ハクジン3人組はケルンには来なかった、船越の頭まで行くのだろうか。

頭上には飛行機。074

雪倉岳~朝日岳方面。075

グルッと振り返って妙高方面。076

ホントにイイ天気だ。

今回は南側の斜面を下ることにする。

滑り出しはモナカ気味で、滑りにくい。自然園が真下に見え、ターンの度に表面の硬い雪(つまりモナカの皮?)がバラバラ、ボロボロ落ちていき、正直、コワイ。

078

なんとか自然園着、13:00。079

ナント、この天気のイイ日に、自然園には誰もいなかった。と言うより、いた形跡もなし。あるのは小動物の足跡だけ。

080

しばらく、ボォーっと自然園を独り占め。081

そのまま南俣方面へ下り、ハンノ木コースのリフト乗り場へ14時前到着、無事オシマイ。