食べて(マンジャーレ)、 歌って(カンターレ)、 愛して(アモーレ)、 というのが、イタリア人が生きていく上で日々大切にしている事、 という話をどこかで聞いた。 なるほど。
マンジャーレ、しかし歯がないと食べれない。
「芸能人は歯が命」とかいう歯磨き粉のコマーシャルがあったが、 芸能人でなくても歯は命。
先々週の金曜日、鍋蓋山を下った所でカエルを捕えて呑み込もうとしているヘビを見て、摩耶山テッペンのシャレたレストランで冷えたビール飲んで、青谷からカワイイ女子高校生サン達と前後しながら灘駅へ着いて、色んな出来事があった日の夜、 歯を磨いた後、グラグラになっていた下あごの左奥歯を触っていたら、ポロっと抜けた。
歯医者サンで抜いてもらわなくても抜けるのだ。
歳をとると、歯は外側に広がって隙間が空くそうだ。
抜けた様になるので、歯を見せて笑うとマヌケ面になる。 ワタクシもそのような処が2ヶ所あって、一段とマヌケ面になっている。
何年か前にオフクロから 「 年寄り臭いしみっともない、なんとかしィ 」 と言われ、歯医者サンにお願いしたが、どうにもならないらしい。
抜けた奥歯もその前にある歯との間に隙間ができて、その隙間に何か固いモノが嵌り込んだり、外れたりしている間にグラグラになって、 そのうち抜いてもらうしかないか、と思っていたら抜けた。
痛くはなかったが、少し出血したので、正直言って、不安だった。
しかし、翌朝血は止まっていた。 そして、その後唾液に血が混ざらなくなった。 あの奥歯の歯茎から出血していたのか。
この様に次々と抜けていくのだろうか、ポロっポロっと。 命も少しずつポロっポロっと減っていくということか。
オフクロは亡くなる何年も前から入歯を使っていなかった。 「 なくても歯茎でかめるワ、そう言えばおばあちゃんもそう言うてたワ 」 、 歯が全てなくなっても、しばらくは食べれて生きれるということですね。
取りあえず、奥歯抜けた後、9日間は生きていた、何事もなく。