蒼ざめた馬の “一人ブラブラ、儚く、はてしなく”

山とスキー、車と旅、そして一人の生活

痛ましい事件ではあるが、幸せって

2010-10-13 20:46:33 | 朽ちゆく草の想い

神戸市北区は広い、が近い。

先週の北区の痛ましい高校生刺殺事件、 現場は三田近くの新興住宅地かと思っていたが、 布引谷を遡って森林植物園を越え、 西六甲ドライブウェイを横切って、その下の山腹に広がる住宅街だった。  山の向こう側になるが、布引谷の家から直線距離で4キロも離れていない。 
いきなり高校生に切りつけたキチガイが先週、近くにいたことになる。 ホントにこの世はキチガイだらけ、医学が発展し寿命は延びているのに、 狂った凶行で若い命が奪われる。

しかし、色んな記事をよく読んでみたら、ン (?) と言うしょ~もない想いがいくつか生まれて ・ ・ ・ 。

まず、夜中の11時という時間。
昔ならこんな時間に高校生と中学生カップルがウロウロしていたら、近所のオバチャン、通りかかったオッチャンが 「 こんな時間に何しとン! はよウチ帰り 」 と注意される。 最悪、補導される。

また、二人がいたのは自販機の横、普段から若者のたまり場だとか。
我がマンションの1Fにも自販機があって、夜は中高生のたまり場らしい。 騒いでいても直接声をかけず、警察に連絡してください、との注意書きが貼ってある。  「 あんなンに言うても素直に言うコト、聞きよらんし、逆に何しよるか判らんし 」 と近所のダンナさんも言っている。

親と子の関係、大人と子供の関係がおかしくなっている、とよく言われる。
子供の育て方を間違った親が沢山いて、 ひとりでいる事がイヤ、コワイと言う子供が沢山いる、とも言われる。

中3のカノジョから 「 幸せ 」 と言われ、 「俺もめっちゃ幸せや 」 とブログにつづった高2のカレシ、 この二人の親は深夜に外出することを咎めなかったンだろうか。  刃物を持ったキチガイがいると言うのに。 
それとも、もう親の言うことを聞かない間柄になっていたンだろうか。
そのような子供の親は、自分の親からどのように育てられたンだろうか。
そして、そのまた親は ・ ・ ・ 。

50年以上前の映画 " 黒いオルフェ " 冒頭のシーンで流れる曲、 " 悲しみ果てしなく、 幸せははかない "  と字幕が現れる。
フェリシタージ ( 幸せ ) という曲なのに暗い。  別にトリステーザ  ( 悲しみ ) という曲があって、それは、悲しみよとんで行け、と逆に明るいけど。

何気なくテレビを点けると、「 幸せって何だっけ、何だっけ 」 と言うコマーシャルが流れていた。

幸せって何?