きのうも一人でいた、真夏は極暑、セミも暑いと鳴いている。 誰にも会わず、誰とも話さず。
玄関のチャイムを鳴らすヤツはいた、見覚えのある顔、 時々ひとり生活にピンポンする。
男はしつこく2度鳴らす、それからボードに何かメモして去っていく。 NHKの集金人か。
静かな娘と老女のペア、10秒以上じっと立ってから頭を下げて去っていく。 ナントカ教の勧誘か。
半分溶けた脳みそ、半分腐った肉体、欲しいものは何もなく、何もしたくない。 足りているのにやるせない。
夕方から呑み始め、 夜の帳が降りる頃には酔っぱらい、 汗臭い布団に横たわると意識が徐々に落ちていく、 こちらからあちらへと。
明日の朝、 目覚めなくてもまぁいいか。 たくさん税金払ったし。 義務だと言われて充分年金も払ったし。 義務はない。 そして何もない。
しかし、今は死にたくない、片づけものが残っているからね。 遺品整理で見つけられるとハズカシイものもあるし。
あぁ、早く涼しくなれば、 早く葉っぱの色が変われば、 早く空の色が冬に変われば、 もう少し、もうチョットだけ元気になるのにね。 秋よ来い、冬よ来い。 ボクの周りだけでいいから。
先週のある朝、目覚めて食べ物がない。 暑いので車で買いに、エアコン効かせて走った。 ついでにもう少し遠くへ、 さらに遠くへ排ガス撒き散らしていたら、 県中西部の山のふもとまで来ていた。 名水の里、などと書いてある。まだ昔の山村が残っていた。 閑散として良い所でした。 しかし、手前の峠では車外温度40℃!!!
神サン、仏サン、どないかしてくれぇ!!!