蒼ざめた馬の “一人ブラブラ、儚く、はてしなく”

山とスキー、車と旅、そして一人の生活

チョット昔へ散歩しに-2

2010-08-26 21:43:19 | 一人ブラブラ

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「 赤色エレジーから小梅ちゃんまで 」 林静一展へ行って来ました。 この絵描きサンを知ったのも10代の頃、漫画月刊誌に連載された作品 「 赤色エレジー」 を題材にしたフォークソングだった。 
フォークの雑誌に載っていたこの人の作品を見たオフクロ、 「 これ、竹久夢二やン 」。 展示作品は70年代、80年代のものが多く、又々チョット昔への散歩になってしまった。 
しかし今回は、通販で買った昔のCDを聴いただけの散歩ではなく、明石の文化博物館までミニバイクで20分、ホントの散歩になりました。

作品のほとんどは女性の横顔、伏目、長い首をわずかに傾け、憂いを帯びた表情。 顎のラインが清楚、いや蠱惑的な美しさ、素晴らしい。 こんな女性、ホンマにいるンでしょうか。まッ、実際いてもお近づきにはなれないでしょうが。 

「 女性画も含めて、頭の中にあるイメージが創作の原型である。僕の頭に宿った想像は、また誰かの頭にも宿っていると思われる 」 とパネルに書かれていた。 フムフムなるほど、確かにワタクシの頭の中にも宿ってます、想像は。 夢の中ででも良いから一度お会いしたい。

会場売店で文庫版の 「 赤色エレジー 」 を買った。 「 幸子ォの幸ィは、どォこにィあるゥ~」とあがた森魚サンが歌っていたフォークソングは知っているが、 元になるマンガは知らない、当時ガロは読んでなかったし。  
これ、マンガではありませんね。 抒情画で構成された物語と言うか、挿画で謳った抒情詩と言うか。 幸子と一郎の物語、しかし二人なのにさびしい、暗い。 一人暮らしのワタクシの方がもっと明るいです。 二人とも若いから、さびしく暗いのかも知れない。

で、一人のワタクシ、いつものように酔っぱらって洗いモノしてたら、手が滑って茶碗割りました。
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ウチの食器のほとんど、洗っている時、落して欠けてます。 しかし、今回は真っ二つに割れた。
このお茶碗、オフクロが 「使いィ」 と言ってくれたメオト茶碗。 片方は6年前奥さんが出て行った時、持って行ったはず、今どうなっているか。  まぁ奥さんとも年に数回、法事何かで会うだけの友達みたいな関係、 メオト茶碗が無くなっても良いか。