・・・各地の古墳を訪れるといくつかの共通点があります。
一番はその地方で見晴らしの良いところにあり、そして、川岸段丘などの交通の要所にあります。
また、各地の戦国時代以降のお城や城跡を訪れると、先に記した古墳とよく似た地勢の場所にある事に気づきます。
ゆうめい有名なな古墳で例に挙げると、真の継体天皇陵とされている今城塚古墳、応神天皇陵とされている誉田山古墳、河内大塚山古墳、高屋築山古墳など日本でも有数の大阪近辺の大きな前方後円墳が中世では城になっている。
そのほか地方でも多くの古墳が城に活用されている。
昨日の新聞に池田輝政という安土桃山時代から徳川時代に生き抜いた有名な大名が、豊橋の吉田城の石垣に、近くの後に国史跡になった古墳の石室をつぶして、石材を掘り出して、吉田城の石垣に活用していることが最近のこの古墳発掘で分かったという報道があった。
この大名は、吉田城で古墳の石を取って、石垣に使うやり方を、懲りずに、次に城主になった姫路城の石垣にも、近くの古墳の石材を使ったことが広く知られている。
古墳と城は作られる場所が、前記のように、同じような見晴らしの良い場所なので、上記のようなことが多くなされているのも納得である。