・・・今読んでいる本は、一昨年出版された中公新書の「魏志倭人伝の謎を解く」と云う本です。 魏志倭人伝に関する本はたくさん、出版されていて、最近の手に入るものは大体目を通しているが、この本は中国正史「三国志」の日本人の研究家で、古代日本史の研究家ではないところが目新しい。 以前から、古代史関係の本には、通称の「魏志倭人伝」は「三国志」全体から、読み明かさねばならないと書いてはあったが、史家ではない素人の私にとってそれは難しいことであったが、この本を読んで、かなり細かい解説でその辺が良く理解できた。 特に、後の時代の裴松之(372~451)の本文に匹敵する注の解説がなかなか、面白い本であった。