・・・子供のころは、師走には母親にこき使われてガラス戸の拭き掃除など、雑巾を持って家の中を一日中、掃除をさされていた。
また、今と違って、私の子供のころは、師走の大掃除には、家中の襖戸とか障子戸の張替をするために、戸を外して、庭で襖や障子の紙を張るために、古い紙をはがして、戸を洗う作業をした記憶がある。
・・・振り返って、今年の、大掃除は、母親に代わって、女房の叱咤激励は同じようにあるが、主にガラス戸と網戸の掃除と蛍光灯などの照明器具の拭き掃除で割合、簡単に終わった。
・・・最近の大掃除が簡単に終わる理由については、昔に比べて、掃除の対象が激減したように思うし、さらに家の中は密閉度が昔に比して格段に向上したために汚れが少なくなったことなどが考えられる。
・・・掃除道具の進歩も汚れが少なくなったことも、理由のひとつかと思う。
日ごろ使う掃除機性能が、昔に比べ格段に高いので、最近は、大掃除といっても綿ぼこりなどは皆無に近い。昔はハタキとか箒で、小さなほこりは、部屋の中で、かき回していただけだったように思う。
・・・何にしても、そのうち、世の中から、大掃除は必要でなくなって、消えていくように思う。