~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

走れメロス

2009年06月06日 23時10分55秒 | 家族・友人等
金曜日、中学の面談(先生と親)がありました。
息子の学校では、中間テストの結果は親が先生から直接受け取り、期末および学年末の成績表は郵便書留で自宅送付されます。
・・・・なかなか「参る」システムです(汗)。

中学といっても中高6年一貫教育なので、科目が多く、中2にして、ええとなんだっけ・・・・
国語甲、国語甲´、国語乙、代数、幾何、地学、物理、歴史、地理、英語A、英語B、とあるわけです。
これだけあると、うちの子なんかは点数も山あり谷あり(笑)。今年の担任は若いけど静かな語り口の先生で、成績表を渡して「いかがでしょう・・」と。
目クジラものの「悪い」教科もないですけど、手ばなしでほめるわけにも・・というわけで、「はあ・・そうですね」でしばしの静寂(笑)。幸いというべきかなんというべきか、担任の先生の教科である国語がびっくりのいいデキだったので、国語の話になりました。
以下世間話なみのことなんですが・・・
私 「うちはほんとに何を習っているのか何も知らない親でしてほんとイケナイのですけど、この前はじめて国語の教科書を見せてもらいまして・・・カラーでびっくりしました」
先生「そうですか。何年か前から教科書も色数の制限なしのカラーになりまして、資料集かっ?と思うくらいカラフルです。またうちで使ってる教科書がすごい絵でして・・・(笑)」
私 「『走れメロス』は私も教育実習でやった懐かしい教材なのですけど、いやもう絵にはびっくりいたしました」


ほんとにすごい絵なんですよ。それもたくさん入っていて絵本かっ?といいたくなるくらい。
授業では、教科書に書かれていない部分を創作してグループで劇仕立てで発表したようでしたが、息子に聞く限りではかなり盛り上がったよう。
私がこれを実習でやったのは、大学4年の9月でしたが、いろんなことでいっぱいいっぱいな時期で、ろくな授業ができず、短期間とはいえ、当時の生徒には悪いことしたなあ・・と思っています。
というより、文学研究の一環で太宰のあんなことも(笑)知っている一方で、作品を中学生向けの教材として扱うギャップを埋められず、妙に居心地が悪かったというのが正直なところかもしれません。
こういうのって、音楽に関してもあります。大人が聴くとどう聴いても「15禁だろう」みたいな曲を子どもが弾いたりすることがあるわけですけど、これを冷静に教材として鑑賞できないです(殴)。幸いにして、そういう曲を教えることはまだないですし、これからもないと思いますけど。

・・・あ、別に『走れメロス』が〇〇禁だとかそういうことではないんですよ。あれは中学生にふさわしい文学作品だと思います。

そういえば太宰治の命日、桜桃忌がもうすぐ。
1948年6月13日に玉川上水に山崎富栄と投身し、6月19日に遺体が発見されました。
奇しくも6月19日は太宰の誕生日(1909年)でもあり、今年は、生誕100年ということなんですねえ・・。