毎年書いてきたので、今年もコンペのご報告をさせていただきたいと思います。
この時期にご報告ということは・・・そうです、終了のお知らせです(笑)。
たしかに、結果からいうと私史上最低なんですが、気分的にはとても充実してます。
今年の経過を簡単にいうと
5月の上旬からまじめに練習をし始め、5月末にこれまでに経験したことのないド緊張でステップを受け、
6月の末に地元の予選で、自爆自滅プレイに終始し、
そして昨日の関東某所の予選で、なんとか弾き通し、奨励賞をいただき、・・これにて予選で終了、というわけです。
選曲に問題があったと言えなくもないですけど、やっと本来の自分を取り戻したような気がしてます。
このコンペには2003年以来出てまして、最初のころは1年おきでしたけど、2010年にAカテゴリーに移ってからは毎年出ています。
昨年までの5回はすべて予選通過、そのうち3回は本選奨励賞をいただいているんですけど、
回を追うごとにどんどん違和感を感じるようになってきました。
Aカテゴリーというのはピアノの専門教育を受けた人が基本で(私のようなBカテゴリーからの移動組もけっこういるにはいます)、
こちらのカテゴリーに移ってからは、ほかの方々の実力というか分析力やテクニックがよくわかり、
どう考えても、自分は選曲の妙とたまたま自分の弾き癖みたいなものが相まって、不当な(?)評価を得ているとしか思えなくなりました。
昨年もコンペのあとはどうしたもんか・・とかなり悩んでいたのですけど、その後秋以降のラッシュに追われて取り紛れてしまい・・・・
そして10月、11月にソロを弾く機会が何回もあり、このときは現代曲でもなんでもない超有名曲だったこともあり、苦痛で苦痛でならず、
「ほんとにソロを弾くのが嫌いなんだ」とはっきり自覚もし、年明けくらいまでは(毎年の病気みたいなもんですけど)、ピアノもうやめようかな・・と思ったり(笑)。
実は今年のコンペに向けて、現代曲を2曲ほど選び、高い楽譜(泣)も取り寄せていたのですが、毎年同じようなことをしてもなあ~と。
ちょうどそのころ、生徒でスクリャービン命の子がいることもあり(私自身は弾いたこともありませんでした・・・殴)、
自分にはないテクニック満載の、相当無理目な曲(でもだいぶマイナーな)を弾くことにしました。
その時点では長年の問題であった、指の不具合のことも解決してなかったのですが、それをかなり強引な方法でなんとかし、
「技巧的な曲である」と紹介されるような曲に挑戦したわけです。
正直言って、今までの練習方法や暗譜方法(年齢のせいもありますけど)だけでは難しいことだらけで、
ちゃんと練習に取り掛かれるまでの下準備期間が長く、曲そのものにちゃんと取り組んだのはここ2か月というところでしょうか?
今の時点では前に進んだのか後退したのかまったくわかりませんけど、
不思議なことに、ステップ、コンペのコメントにもこれまでいただいたことのない表現が並び(音や表情に関して)、
自分のもらったコメント用紙とは思えません(笑)。
もちろん相変わらずなところもあるんですけど、自分としては、ミニスカート&ハイヒールのお嬢さんに生まれかわったくらいの事件です(爆)。
5月以来のステップ・コンペを経てソロはますます恐怖になり、もうほんとに弾きたくないんですけど、
14~35歳という、大事な時期がそのままブランクだった私としては、
弾き続けないと教えられないという自転車操業状態ですし、
とりあえず65歳までと思っているピアノ期限を考えるとあと14年しかないわけです。
昨日、コンペ会場で昔からのコンペ仲間と再会し、「結果はともかく、それに向かって練習するというのが、とにかく幸せだしうれしい。ありがたいことだ」と盛り上がりました。
ほんとにそうだと思います。ありがたいことです。