~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

「第12回ベートーヴェンピアノソナタを弾く会」のご案内

2019年11月04日 21時36分10秒 | コンサート(企画、協力、出演 含む)

さきほど東京から帰宅いたしました。

旅行中は、やれることが限られるので、こそこそと地味作業をしておりました。

なにをしていたかというと、ベートーヴェンピアノソナタを弾く会のプログラムの最終決定とそれぞれの出演者への確認。

今年は、月光が3人、悲愴が2人、熱情が2人、テンペストが2人という、けっこう有名どころが弾かれる年となりました。

監修のH先生は「31番&32番」を弾かれます。

最後のソナタなので、演奏も最後に・・と当初組んでおりましたが、19時過ぎると聴く側の集中力も落ちるし、ピアノの具合もよくないので、

みなさまにもご来場いただきやすい時間、第5部に設定いたしました。

 

出演者の年齢は10代から70代まで。(40代から初めて7~8年の大人もあり)

アマチュアから演奏家まで。

しばりは、ひとりで全楽章弾くということ。(ひとりで2曲演奏する方は3人)

弾く方も聴く方もなかなか過酷な会ですが、年々参加者も増え、もうはち切れそうです(笑)。

 

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11月30日(土)安芸区民文化センター 入場無料

 

(10:15開場) 

【第1部】10:30〜

 第13番  変ホ長調 作品27-1

 第14番  嬰ハ短調 作品27-2 「月光」

 第 8番      ハ短調 作品13 「悲愴」

 

 【第2部】11:40~

第16番     ト長調 作品31-1

第17番     ニ短調 作品31-2 「テンペスト」

第18番  変ホ長調 作品31-3

 

【第3部】13:10~

第20番  ト長調 作品49-2

第 6番   へ長調 作品10-2

第23番  へ短調 作品57 「熱情」

第31番 変イ長調 作品110

 

【第4部】14:30~

第 4番 変ホ長調 作品 7

第 8番    ハ短調 作品13 「悲愴」

第14番 嬰ハ短調 作品27-2 「月光」

 

 【第5部】15:50~

第31番 変イ長調 作品110

第32番  ハ短調 作品111

 

 

【第6部】16:45~

第16番  ト長調 作品31-1

第17番  ニ短調 作品31-2 「テンペスト」

第22番  へ長調 作品54

第23番  へ短調 作品57 「熱情」

 

 【第7部】18:20~

第12番 変イ長調 作品26

第 5番   ハ短調 作品10-1

第14番嬰ハ短調 作品27-2 「月光」

第13番 変ホ長調 作品27-1

 

 (19:30 終演予定)

 

 


大学サークル同窓会コンサート

2019年11月04日 00時11分59秒 | コンサート(企画、協力、出演 含む)

1年ぶりに、出身大学のピアノサークル同窓会の発表会に参加してきました。(@日比谷スタインウェイサロン松尾ホール)

 

昨年初参加して少し様子がわかったのですが、

私が在学していた頃と違い、他大学出身大学の人がいたり、音楽科出身の人もいるし、

大学教員(男性も)もピアノでない楽器で参加していたり、

オリジナル曲や、室内楽もある。

今年は昨年よりはるかに参加人数が増え、エントリーが2929プログラム(+スタッフ2名)、

13:0017:00過ぎまでのかなりの規模の演奏会でした。

 

ボニ作曲の舟歌(初めて聴きました)とか

シューマンのロマンス嬰ヘ長調(これは弾いたことあります)というなかなかオツな選曲、

また、ラフマニノフの39-2は、プログラムノートに書かれた思いが深く表現された演奏で印象的。

昨年と今年と2年続けて聴かせていただいた方々は、変化や成長も興味深かったですし、

やっぱり出てみてよかったです。

思いがけなく、広島で知り合った3人の方々が来場されていて、それも嬉しいサプライズでした。

 

東京在住だったら間違いなくアンサンブルでエントリーするんですが、遠方なのでソロやむなしというのが残念な点。

終了後は、ティーラウンジでレセプション。の後、久しぶりに家族で食事と飲み。

    


「第7回カンマームジークアカデミーin呉」終了いたしました。

2019年04月04日 21時11分26秒 | コンサート(企画、協力、出演 含む)

     

個人的に年間でもっとも大きいイベント、「カンマームジークアカデミーin呉」(3月26日~30日)が無事終了いたしました。

よくリサイタルなんかで「無事終了いたしました」と書きますよね。それはまあ「大失敗なく、なんとかお客さんも来てくださって」くらいのニュアンスだと思うんですけれでも、

このアカデミーについての「無事」は本気です。とくに今回のように、小中学生が多いと、とにかく「体調崩しませんように、事故やトラブルに遭いませんように」と最後まで祈るような気持でした。さらに「おうちに帰りつくまでがセミナーです」ということで、みなさんが無事に帰り着かれた(であろう)ことでほっとしております。

第1回から事務局(呉市文化財団とのコラボ)をやっておりまして、こちらとしてはいろいろ慣れてきたのですが、同時に「こちらだけが慣れている部分」も生じているのではなかろうか?ということもあり、受講生の立場からセミナーを見直す機会をちょっと前から狙っておりました。狙ったから叶うというものでもありませんが、今回は史上最年長受講生として参加することにもなりました。

初日の26日はプレイべントとして、9時過ぎから「はじめてのトリオ体験」(全8組)を開催。「牧歌(ブルグミュラー)」「楽しき農夫(シューマン)」「甘い夢(チャイコフスキー)」を呉周辺在住の小中学生が、上里はな子先生(ヴァイオリン)、向井航先生(チェロ)と初共演しました。ひとり10分という短い時間でしたけれども、トリオとして室内楽として「おお~、なるほど!」というお話等があったように思います。

開講式を経て、午後からはレッスンが始まり、18:30からはアカデミーアーティストによる「スペシャルコンサート」。今回は「小説の中の室内楽」というタイトルで、「船に乗れ!(藤谷治著)」「騎士団長殺し(村上春樹)」の中に登場する5曲を取り上げました。

27~29日は終日レッスン、

30日は修了演奏会。受講生による25プログラムと講師による4プログラムが演奏され、13:30開演、19:17終演いたしました。

期間中の受付手伝いや、ふたつの演奏会ではステージのサポートをいただき、裏方としてはスムーズに運営できたと思っております。

  

 

で、受講生としてですが・・

実は2010年5月にこのセミナーの前身ともいうべき広島市での室内楽セミナーを受講したことがあったんです。なんとブラームスのピアノ五重奏で。

今ちらっと読んでみたら・・・いや、やめとこう(笑)。

私、室内楽そのものは遊び感覚でたまに友人達とやりますけれども、セミナーとしてはほぼ9年ぶり。

9年前でもなかなかの高齢者部門でしたけれども、当時はまだこういうものに一切関わったことのない、主婦兼お母さんのただの趣味のピアノ弾きでした。

今回は事務局歴6年にして50代半ばですから~(文句あるか)。

同時に先生方もその頃からしたら9年を経たベテランです。音楽家としても若手から中堅になられてます。

私も事務局しながら、毎年聴講はしているんですが、さて聴講と受講はどう違うのか?

一言でいうと、「聴講」はいつか役に立つ学び、「受講」は今ここで変わる学び。

9年前は9年前で、背伸び気味の曲(これまた冥途の土産のつもりでの選曲)でしたし、弦とのアンサンブルの難しさはそれはそれで感じていて、

小学2年の娘ほったらかして、期間中それなりに練習しましたし、本番ぎりぎりまでヤマハの練習室借りてたんですが、

なんというか物珍しさのほうが先に立って、「とりあえずどんなものかやってみた」的なところがありました。

今回に関してはこれまでの6回ずっと聴講してきたのと、日ごろ松本先生に教えていただいているのとで、

ピアノの受講生への指導というのは、なんとなく予想がつくし、自分もだいたい言われることは想定内。

ただ、相手があるのと、修了演奏会にはなんとかせねばならない、・・・ということから、普段と違って即修正できないといけない。

私もこの9年でそれなりにいろんな経験したんですけど、

私のようなアマチュアピアノ弾きでも、「仕事として依頼があった場合は、たとえ本番が明日であっても、その曲をなんとかしないといけない」ということが、再々あるわけです。で、相手がある場合はそれにも合わせないといけない。

この「期限があって」「相手があって」という条件ってすごく重要なんですよね、当たり前ですけど。

もちろん音楽的に技術的に急に修正できないことは多々あります。あるけれども、この缶詰状態の5日間でできるところまでなんとかしないといけない。

また、そういう状況下で聴講するレッスンというのは、他人のことながら「刺さる」わけです。

今年も何人もレッスンで泣いてたんですけども、声かけると「でも、そのために来たんだから!」と顔を上げていました。

「極限状態」というのはオーバーな言い方ですけれども、そういう状況下だと「火事場の馬鹿力」的なものがでる。

毎年そういう組があるんですけれども、今回もそういう組を何組か見ました。

とくに大人になって(大学等卒業して)からここに来る人は、自分を変えたいとか、今の状況を変えたい、と思っている人も少なくないです。

私の頭をふとよぎったのは「おかれた場所からシフトする」ということ。

それは自分の今の地位とか職業とかいうことではなくて、音楽的に「このレベルくらい」と自他ともになんとなく認めてしまっているところから、脱出する。

勇気と努力の要ることですけど、可能だと思うんですよね。

14年前、あるコンクールのコンチェルト部門に参加したときに指揮者先生に言われた言葉をみなさんにも贈ります。

「音楽はどこでも、何歳からでもやれます!」

    

 


「松本和将と±15AGEの門下生によるソロ&デュオコンサート」

2019年03月10日 21時15分08秒 | コンサート(企画、協力、出演 含む)

     

 

1月にお知らせしたまま、直前になり、もう今さらと更新せずじまいでしたが、おかげさまで無事終演いたしました。

10月末に突然思いつき、諸都合により3月8日(金)開催という余裕のない日程、しかもチラシができたのが1月10日。

我ながら、思いつきもいいとこだと若干反省しております。

もう少し余裕があれば、会場もアクセスかれこれ考慮して選べたのですけれども。

ただ私としては、なぜか2007年、2012年、2018年とずっと南区民スタジオを使っておりまして、馴染んだ場所ではありました。

 

きっかけはなんだったかというと、

友人のひとりが、難波君のバッハのパルティ―タ2番の演奏をネットで見てファンになっていたということ、

それと昨年の松本さんのリサイタル(ブラームスの「創作主題による変奏曲」を含むプログラム)が広島では開催されなかったということ、

あとは師弟連弾を組んだら面白いのではないか、と思ったこと、

・・・そういうような理由だったと思います。

で、バッハとブラームスを決めて、さて自分も弾かなきゃなあ(地元は私ひとりだし)ということで、

プログラム並びからして、シューマンか?「子供の情景」か?・・となったわけですね。

 

というわけで、

バッハ:パルティータ第2番(難波)

シューマン:子供の情景(浅田)

ブラームス:ハンガリー舞曲 1&2番(浅田&松本)  5&6番(難波&松本)

~~~~休憩~~~~~

モーツァルト:きらきら星変奏曲

ブラームス:創作主題による変奏曲

ベートーヴェン:ソナタ第17番「テンペスト」

<アンコール: エリーゼのために>    (以上松本)

というプログラムでした。

 

平日夜で、しかも市街地から少し離れているので、お客さん数は気になっていたのですが、

結局、昨年の私のリサイタルの時(5月26日土曜日)くらいの人数でした。

この人数って微妙なんですよねえ。キャパ50のとこには入らないし、といって150じゃちょっと寂しいですし。

80~100程度収容の、披露宴会場くらいのスペースないですかねえ(笑)。

(↑ 毎度遭遇する会場問題)

 

出演者3人というコンサートは(しかも全員ピアノ)という経験はこれまで私はないんじゃないかなあ、と思うんです。

発表会みたいにピアノ弾きがドバーっといるか、

5~6人一緒としても、ほかの人は弦楽器とか歌とか管楽器とかチェンバロとか、

よーく考えてみたら、3人ピアノだけ、しかも、15歳年下と30歳年下の男ふたりとか・・・・ないわ(笑)。

いやあ、メイドじゃない、冥途の土産です。

しかも師匠と連弾とか・・・ないわ(← 自分で仕組んでおいて言うか)。

 

というわけで、なにがやりたかったかというと、まあこういうことがしたかったわけですけども、

自分は当然としても、もしみなさんに楽しんでいただけたなら幸いです。

ちなみに私は、「子供の情景」は過去抜粋で(たぶん7曲くらい)2回弾いていますけれども、全曲弾いたのは初めて。

ここ2年ベートーヴェンをたくさん弾いてきて、ふっとシューマンに戻った(といっても好きなだけで弾いた曲数は少ないです)という感じで、

毎日幸せな練習ができました。

 

チラシの写真を提供してくださったMさん、

チラシからプログラムまで作ってくださるNさん、

受付からステージまで力強く支えてくれるスタッフさん、

ドレスに合わせて素敵なお花をいけてくださったKさん、

打ち上げで11人分の素晴らしいごちそうを用意してくれたマスター、

そしてなによりも、松本先生、難波君に厚く御礼申し上げます。

 

   

 

私ごとですが、3月2日午前2時に、緊急入院しながら、1週間頑張ってくれて、今なお闘病中の87歳の同居の母にも感謝を捧げます。 

 


コンサートのお知らせ(松本和将と±15の門下生のソロ&デュオコンサート)

2019年01月12日 22時15分29秒 | コンサート(企画、協力、出演 含む)

以前から、「こういう形でのコンサートができないものか…」と漠然と考えていたのですが、

昨年10月末に突然企画してしまいました。

難波大君は、レッスンで前後したり、ネットで聴いたりして、ぜひ一度広島でも演奏してもらいたいな〜 と思っていた若い弟弟子ですが、やっと願いが叶いそうです。

松本先生との連弾は実はまったく初めてなんです(笑)。

まだ合わせてないので、どうなるかも未知数です。

 

カンマームジークアカデミーin呉に出られないので(スタッフ業が忙しいため)、

せめて、と思って企画したのですが、どういうわけか今年はこれまた突然カンマーを受講することになり(さすがに修了演奏会には出られないと思います)、

3月のコンサート(とセミナー)は裏から表まで、丸ごと関わることになります。

どちらも1月15日発売です。

どうかよろしくお願いします。

 

 

 

○松本和将  ±15ageの門下生によるソロ&デュオコンサート

 

3月8日(金) 開場: 18:00、開演: 18:30   広島市南区民文化センタースタジオ

チケット: 一般 2,000円、学生1,500(当日 500UP)

 

出演松本和将、難波大、浅田陽子

 

 

【プログラム】

難波 

     バッハ: パルティータ2ハ短調 BWV826 

 

浅田陽子

    シューマン: 子供の情景 Op.15 

 

松本和将&浅田陽子、松本和将&難波

    ブラームス: ハンガリー舞曲 1256

 

 松本和将 (以下3曲)

 

モーツァルト: 「ああ、お母さん聞いて」の主題による12の変奏曲(きらきら星変奏曲)ハ長調K.265 

 

ブラームス : 創作主題による変奏曲ニ長調 Op.21-1

 

ベートーヴェンピアノソナタ第17ニ短調 Op.31-2 「テンペスト」


   

 

 

○カンマームジークアカデミーin呉演奏会(追って詳細はお知らせします)

カンマームジークアカデミーin呉のホームページ(https://kammermusik2013.jimdo.com/)もご覧ください。

 

 


「第11回ベートーヴェンのピアノソナタを弾く会」終了しました

2018年12月03日 08時44分18秒 | コンサート(企画、協力、出演 含む)

 

昨年の12月2日にたまたま、さくらぴあのHPを見て、小ホールの空きを見つけ、

「これはなにかの間違いでは?」と事務所に問い合わせたところ、「ほんとに空いてます」との返事。

とるものとりあえず18時過ぎ(すでに真っ暗)に駆け付け、手付金を打ってきたという、奇跡の第11回。

おかげさまでエントリーも多く(22人23曲)、17時までのレンタルを延長するために先月また行かねばならぬほど。

くわえて、裏の話を明かせば、第10回までずっと二人三脚でやってきた相方Nさんが、やむを得ぬ事情で出席できず・・・

今回2回目のエントリーとなる私の生徒3人に、受付・楽屋周り等のお手伝いをお願いいたしました。

 

  

 

23曲をどう並べるかというのも、なかなかアレなんですけど、

まずは時間。一部を50~70分程度にまとめ、かつ今回は、監修のH先生のハンマークラヴィーアをど真ん中にもってきて、

なるべく新規参加のたくさんの方に聴いていただけるように配し、

申し訳ないけれど、最常連の方たちはほぼ18時以降(第7部、第8部)の演奏となりました。

各部の間は10分ずつの休憩でしたが、実際は15分とれたところもあり、

繰り返しがあったりなかったり、遅い演奏も速い演奏もあったのに、なぜか時間通りの進行。(ピティナピアノ曲事典のタイムおそるべし)

中高生さんの初参加もあり、ほかにも初参加がたくさんで、今にしてみれば、注意事項を(ステップやコンペのように)プログラム空きページに刷り込めばよかったなあ、と反省しています。(←今後に生かします)

 

 

さて、今回はNさんの代わりに司会進行、譜面台の出し入れのチェック、譜めくり(5人分)を朝からずっとやっていて、

さすがにおにぎりをつまむくらいでは、夕方にはボーっとしてきて(なかなか食べる時間が取れず)、

このままでは集中力が落ちて、暗譜落ちするのではなかろうか・・・という不安でいっぱいに。

暗譜落ちするのは勝手なんですけど、「あ~ やっぱり疲れてたのね」とか「一人で働いてたもんね」ということで、打ち上げ恒例のえぐるような講評がきけなくなるのは残念(笑)。

私の弾く前ふたりが新規参加の男性だったのですが、その演奏を譜めくりしながら「ああ、こういう細部もらさず丁寧な演奏を心がけるには、楽譜見るしかない」と決心。(→ それを打ち上げでH先生に申し上げたら「え?それであの演奏?」と言われましたけど 笑)

演奏としては、常連大先輩からの「リサイタルのときの音からしたら、かなりマシになった」というお声もいただき(どんだけ酷かったんだという・・・)、

あとは「大トリで10番を弾くというアイディアは良かった」というご意見は多数いただきました。

やはり打ち上げはこうでなくては。運営と演奏はまったく別問題なので、やはり講評はえぐるべし、えぐるべし(これでも実は労力を慮って相当手加減されてると思われ)。

  

 

個人的には、御年77の大先輩が、30番を暗譜で、しかも2年前には弾けてなかった最後の部分をきれいに、美しく弾かれていたことに仰天!

この大先輩の師匠はH先生なわけですが、「教えてる方からすれば言いたいことだらけなんですけどね」とおっしゃりつつも、

「いくつになってもできるようになるんです」と。(これはご自身へ向けた言葉でもあるかと)

 

この会では、54の私なんかほんとにまだまだハナタレです。

ある面では指が回ってミスがない、というのはなんの価値もなく、

よれよれで、ミスだらけ、弾き直しだらけであっても、その奥のものがじっくり伝われば、それが一番大事なこと。

一方で、ミスが生じるのは音を大事にしてないとか勢いで弾き飛ばしていることでもあり論外でもある。(ツェルニーやショパンのエチュードはある意味マスト)

 

そして、H先生のハンマークラヴィーア。1楽章は私のイメージと正反対ともいえるアプローチでちょっとびっくりしましたが、でも納得。

2楽章はほぼイメージ通り。3楽章は涙。4楽章はあの速度でミスがないことに仰天。・・・・恐れ入りました。何言われてもぐうの音も出ません。

 

自分の演奏の準備も(2曲ずつ)、生徒へのアドバイス(なんせ1年かけて1曲レッスンするので)もそれなりの労力なんですけど、

9時間半のベートーヴェン漬けというのもなかなか経験できることではなく(しかもいろんなレベルのいろんな人生の演奏がある)、

こういう会が12月にあるのは、一年の締めくくりとしてふさわしいと思います。

 

ところで、今回で私この会でやっと16曲のソナタを弾きました。「ワルトシュタイン」と「10番」の組み合わせはなかなか楽しかったです。

あと16曲。順調にいけば、8年で終わりますが、「2周目からは丁寧にじっくり弾いていきましょう」とH先生からのお言葉をいただきました(汗)。

 

最後に、

どうやら60部あったプログラムはすべてなくなり、コピーで対応したようです。

長時間でしたので、どのくらいのお客さまがご来場くださっていたのか正確に把握できませんでしたが、多数のご来場ありがとうございました。

 


「第11回ベートーヴェンのピアノソナタを弾く会」のお知らせ

2018年11月27日 19時17分25秒 | コンサート(企画、協力、出演 含む)

 

恒例の「ベートーヴェンのソナタを弾く会」が今年も開催されます。

この会は、「音楽歴・年齢問わず」という参加型のコンサート(弾き合い会のようなもの)で、

しばりは「ひとりで必ず全楽章を弾く」ということだけ。

エントリー費についても、20番でも29番でも同額。ひとり2曲エントリーも可です。

 

さて本年は、奇跡的に、はつかいち文化ホールさくらぴあ小ホールが取れまして、

12月2日(日)、10:45~20:10です。

本日、さくらぴあの広報を読んでのお問い合わせをいただきましたので、

プログラム(名前抜き)をこちらに公開いたします。(レイアウトの乱れはおゆるしください)

 

 

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12月2日(日)はつかいち文化ホールさくらぴあ 小ホール (入場無料)

 

【第1部】10:45-11:55 (70)          

1.第  7 番           Op.10-3            ニ長調                       

2.第 8 番          Op.13             ハ短調「悲愴」            

3.第 23 番        Op.57              ヘ短調「熱情」             

 

【第2部】12:05-13:10 (65)

4.第  8 番         Op.13          ハ短調「悲愴」              

5.第 13 番          Op.27-1          変ホ長調               

6.第 17 番          Op.31-2      ニ短調「テンペスト」        

 

【第3部】13:20-14:30 (70)

7. 第  7番         Op.10-3                 二長調                            

8. 第 12番       Op.26                変イ長調「葬送」                  

9. 第 13番         Op.27-1           変ホ長調                   

10. 第 24番            Op.78                    嬰ヘ長調「テレーゼ」                            

 

【第4部】14:40-15:25 (45)

11. 第29番                Op.106                変ロ長調 「ハンマークラヴィーア」           

 

【第5部】15:35-16:35 (60)

12. 第  2番                 Op.2-2                   イ長調                                       

13. 第 23番           Op.57               ヘ短調 「熱情」                  

14. 第 24番             Op.78                   嬰ヘ長調 「テレーゼ」             

 

【第6部】16:45-17:55 (70)        

15. 第 4番                  Op.7             変ホ長調                               

16.第23番               Op.57                ヘ短調 「熱情」                  

17. 第27番        Op.90        ホ短調                   

 

【第7部】18:05-19:10 (65)

18. 第 21番             Op.53                     ハ長調「ワルトシュタイン」           

19. 第 28番           Op.101            イ長調                      

20. 第 30番            Op.109                   ホ長調                     

 

【第8部】19:20-20:10 (50)        

21. 第 24番                    Op.78            嬰ヘ長調 「テレーゼ」                       

22. 第 28番               Op.101                 イ長調                      

23. 第 10番           Op.14-2         ト長調  

 

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今年は特に参加者が多く、年齢は中3から70代まで。

音大受験生、大人になってからピアノを始めて数年の50代、昔取った杵柄の再燃組、指導者、趣味で長年続けている人、

・・・とさまざまです。

4部の「29番ハンマークラヴィーア」はこの回を第1回から監修されているH先生の演奏で、同曲は2010年の第3回でも演奏してくださいました。

昨年私は、29番1曲でしたけれども、今年は21番と10番の2曲です(どちらも一人しかいないのでバレバレ)

 

よろしければお立ち寄りください。

 

                  

         


6年ぶりのソロリサイタル

2018年05月27日 12時26分35秒 | コンサート(企画、協力、出演 含む)

    

2018年5月26日(土)17:00~18:30 南区民文化センタースタジオ

 

昨夕、57名のご来場、3名のお手伝いをいただきまして、予定通り開催、終演いたしました。

プログラムはオールベートーヴェンで、

1.ロンドハ長調 Op.51-1

2.ピアノソナタ第5番 ハ短調 Op10-1

3.交響曲第5番ハ短調 Op.67「運命」第1楽章(リスト編曲)

4.ピアノソナタ第29番変ロ長調Op.106「ハンマークラヴィーア」

の4曲。(アンコール: メヌエットト長調WoO10-2)

最後にハンマークラヴィーアが入ってる時点で、まったくお客さんのことを考えてない自分本位なプログラムであることは否めません。余裕で弾けることはあり得ないし、下手したら、中断退場の危険すらある。なによりも聴くほうも大変な曲。

このプログラムの前半1~3番はかなり前から決まっており不動だったんです。後半は最初の案はベートーヴェンの小品を集めたものにしており、次の案はベートーヴェンの弟子、そのまた弟子、そしてリストという系譜をたどったものにするはずでした。

ところがどの案を見せても、師匠は「・・・・う~ん、軽すぎるなあ」と。

で、ベートーヴェンのピアノソナタを弾く会(昨年11月23日)で終了にする予定であった「ハンマークラヴィーア」を入れようか、もう少し弾かないとまだなにひとつわかってない気がする・・・と思ってつい入れてしまったのが間違いの始まり。(←これは今でもハメられたと思ってます)

半年やそこらで技術的なことが解決するのは無理なので、ことに第4楽章については「弾けるようにする」などということはまず考えられませんでしたが(もちろん努力はしますが)、さすがに暗譜はね、暗譜はせねば。

昨年は頑張って暗譜するつもりだったのですが、もう昨日覚えたことは、今日はきれいに忘れ、そればかりか曲そのものがどうかすると頭の中で乱れたジグソーパズルのようになって乱舞。1、2楽章はまだしも、3、4楽章はもう完全にダメでした。で、結局11月23日はセルフ譜めくりによる40分演奏。

暗譜のことばかり言って何言ってんだこいつ・・と思われるかもしれないですけど、この曲はなぜか暗譜しないとダメな気がしました。暗譜して初めて曲のことがわかる、というか、暗譜するくらい叩き込まないと何もわからない。

近年の私の暗譜事情は、45歳過ぎてがくっと暗譜が難しくなり、50過ぎてからはそこそこの長さのものは、ソロでもだいたい楽譜見て弾くスタイルになりつつありました。

52で譜読みを始め、53歳で全楽章を譜めくりしながら弾き、もし暗譜で弾くとすると54歳と2週間ということになるのだけれど、それって果たして私の頭で可能なのか?・・・・

今年の1~4月でいろんなことを試みました。「1000本ノック状態で体に覚えてもらう」「こまかに分析する」「ストーリーを作る」「頭に楽譜を再現する」「歌う」「楽譜見ずに左手だけやってみる」

さあ、できるかな?と思った5月初め・・・・全然できてないじゃないですか(泣)

どういうことだああ

ここで「完全に暗譜する」という考えは放棄し、「落ちたときにすぐルートに戻れるように足掛かりを作る」に変更。要は、記憶のうちの「インプット」はできているはずなので、「アウトプット」強化の方法に切り替えました。「落ちること」前提です。そりゃ運よく落ちなければそれに越したことないですけど、落ちるもんは落ちる。落ちたままになってはいけない。で、「落ちること」を恐れない。

これに切り替えてからはずいぶん気が楽になりました。それでも、一人で通し練習するときなんかは、どうしてこんなに緊張するんだというくらいバクバクしてましたけども。

本番は何回か落ちました。落ちましたが、まあパニックにはならずにすぐ対応できたと思う。「アガル」瞬間もまったくなかった。

緩徐楽章(第3楽章)は我に返るとふっと落ちてしまいそうな楽章なんですけども、「次なんだっけ?」とかいうことは20分くらいの間一度も頭をよぎらず、「ああ、次わからないかもな」とうっすら思っていても、腹の中から湧いてきました(笑)。

・・・・・頭に格納してると慌てるけど、腹の中にしまっとけばいいのか(爆)。

いろいろ言ってみても、結局は1年5か月近く時間をかけていたというのは大きいです。ヒマだからやれたことではあります。

ただ記憶装置そのものが破壊されているわけでないことはわかりました。

6ページでも覚えられなかったのに、46ページをなんとかできたわけなので。

もちろん、技術的なこと、表現上のことも、各曲についてそれなりにやったつもりではいますが、あまりにも今回は暗譜要素が重かったので、こういう記事になってしまいました。

5月に入ってからの記憶がほとんどなく(忙しかったわけではないです。ほとんどうちにいました)、弾くか、楽譜や音を脳内再生するかのどちらかで1日のほとんどが過ぎていってました。(そのわりにはSNSとか頻繁にやってたじゃないか、というのはナシです)

 

昨日は、広島にきた当初からのピアノ友や先生、県外から聴きにきてくれた友人たち、広島のピアニストさんたち、大先生、ご近所の交流サロン・デイサービスの方々(9人も!)、音大生のお母さま方、地元ホールのコンサートチューナーさんたち(5人も!)、弦楽器の友人たち、等々、ほんとに温かい雰囲気に包まれて幸せでした。ありがとうございました。

そして、ハメたけども(←まだ言う)、ここまで辛抱強く導いてくださった松本和将氏に厚く御礼申し上げます。

(9日前のひとりリハーサル)

 (同上)

 (当日のステージ)

(いただきもの)

 

大荷物で帰宅したら、娘が「え?今日ってリサイタルだったん?」ときょとん。まあ言ってなかったですけどね。チラシ張ってあっただろうに。

 

 


「第6回カンマームジークアカデミーin呉」終了

2018年04月02日 09時19分24秒 | コンサート(企画、協力、出演 含む)

       

昨日4月1日は、快晴、絶好のお花見日和でした。

5日間、毎朝7時台のバスで呉に向かっていたので、どうしても6時には目が覚め、仕方なく近所をお散歩したという次第(原爆ドーム付近には午後行きましたが)。

 

おかげさまで、3月31日、平成29年度最後の日に、

修了演奏会をもちまして、第6回カンマームジークアカデミーin呉無事終了いたしました。

いや、終了というより「お開き」という感じですね、個人的には(笑)。

毎年夏から募集要項作成に入り、秋に募集をかけ、冬に組み合わせや楽譜のやりとりをし、春に5日間の本番を迎えるという、・・・考えてみれば、春夏秋冬ひとめぐりしてます。誰ですか、こんな企画を始めたのは? よく6回も頑張りましたよ(笑)。

裏はほぼ2人で回しているのですけど、誰か「手伝ってみたい」という奇特な方おられましたら、ぜひよろしくお願いいたします。

 

今年は33人、プログラムにして26の受講生が参加。デュオ(ヴァイオリン&ピアノ、チェロ&ピアノ)からピアノ三重奏、ピアノ四重奏、ピアノ五重奏、弦楽四重奏、弦楽五重奏、弦楽六重奏(スペシャルコンサートや修了演奏会講師演奏にはピアノ連弾、弦楽三重奏もありました)、という実に多彩な形態の室内楽曲に取り組み、講師も8名。今年は特別講師として漆原啓子先生をお迎えしました。

ピアノ含めの形態は毎年そう変わりませんけれども、弦楽三重奏(今回の曲は Vn×2、Va)、弦楽五重奏(Vn×2、Va×2、Vc)というのは、今年初めて聴いた気がします。

 

修了演奏会より、

ゲネプロ:9:30~12:45(6分×26プログラム、講師演奏10分×3プログラム)

     

 

集合写真:12:45~12:50

 

開場後のチェロアンサンブル@ロビー(初の試み)

 

 

本番から講師演奏写真:

  

 

終了:

   

 

また来年お待ちしてます!! 

 

 


カンマームジークアカデミーin呉 開催中

2018年03月29日 23時51分10秒 | コンサート(企画、協力、出演 含む)

ついさっき、もう3月があと2日で終わりということに気づきました。

そして、前回ブログをつけたのが2月28日である、ということも確認しました。

・・・・・もはや完全に月報・・・・・

すでに3日目が終了したのですが、

カンマームジークin呉、現在開催中です。

初日の27日夜には、「映像の中の室内楽」というテーマで、アカデミーアーティストによるスペシャルコンサートを行い、

「大河ドラマ 真田丸」「アニメ/映画 四月は君の嘘」「映画 転校生」「ドラマ カルテット」より

<真田丸メインテーマ>

<ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ「クロイツェル」(Vn&Pf)>

<サン=サーンス:序奏とロンドカプリチオーソ(Vn&Pf)>

<チャイコフスキー:アンダンテ・カンタービレ(Vc&Pf)>

<チャイコフスキー:「眠れる森の美女」よりワルツ(Piano連弾)>

<シューベルト「死と乙女」(弦楽四重奏)>

が演奏されました。

昨年よりはるかに多い来場者と、アンケートの集計を通して、客観的にもいい演奏会だったのではなかろうか・・・と感じております。

  

 

毎日、

 

な景色を見ながら通い、日中は門番というか店番というか受付におり、

だいたいこういう時間に帰路についております。

セミナーそのものは夜21時までやっておりまして、すべてのレッスンの聴講も受け付けております(一日何コマでも1000円)。

31日(土)はアカデミー受講生による修了演奏会が13:30より呉市文化ホールで行われますが、

19時前あたりから、講師演奏も40分ほどあります。

講師演奏は、「ドヴォルザーク:弦楽三重奏曲ハ長調Op.74 1.2.4楽章」「プロコフィエフ:チェロソナタハ長調Op.119 第1楽章」「シューマン:ピアノ三重奏曲第1番ニ短調Op.63第1楽章」です。

詳細は、カンマームジークアカデミーin呉ホームページ

    カンマームジークアカデミーin呉Facebook

    をご覧ください。