~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

西宮まで聴きに行ってきました!

2013年05月19日 22時07分26秒 | 交響曲・管弦楽曲等

今日は早朝からメールがきたり、西宮まで往復したりでへとへとなんですけど、忘れないうちにアップせねば、・・・ということで頑張ります。

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2013. 5.19(日) 兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール

ウィーン交響楽団日本公演、 指揮:大野和士、 ピアノ:インゴルフ・ヴンダー

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op.58

 第1楽章 アレグロ・モデラート、 第2楽章 アンダンテ・コン・モート、 第3楽章 ロンド、ヴィヴァーチェ

 (ピアノアンコール ドビュッシー:月の光)

マーラー:交響曲 第5番 嬰ハ短調 

 第1楽章 葬送行進曲、正確な歩みで、厳格に、葬列のように

 第2楽章 嵐のような動きで、より激しく

 第3楽章 スケルツォ、力強く、速すぎずに

 第4楽章 アダージェット、非常に遅く

 第5楽章 ロンド=フィナーレ、アレグロ

 (アンコール J.シュトラウスⅡ: ワルツ「春の声」、 トリッチ・トラッチ・ポルカ、雷鳴と稲妻)

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ひさしぶりの芸文遠征です。

過去にツィメルマンを聴きに行ったり、コンペの西日本本選(2006年)があったりで、少なくとも2回は来てるはず。・・はずなんですが、もう全然行き方覚えてなくて、それでも行きはがんばってスルっと着いたのですが、帰りが・・・三宮で40分くらいウロウロ、ウロウロ。なにが起こったか、恥をしのんで申し上げましょう。

まずは西宮北口から阪急電車に乗って三宮に行き、ここでうっかり地上に出てしまった。出てしまったら仕方ないので、ぐるっと回って駅に入った。

この駅が・・・・JRだった(汗)。JRじゃダメじゃん、地下鉄だよ、地下鉄、と地下鉄の駅に行ったのですが、

・・・・なんと海岸線の駅にきてました。で、戻って戻って、西神・山手線の駅に出たわけです。いや歩きましたよ、もう(泣)。

ということで、今年もさっそく迷いました。梅田でも毎年迷ってますから、今年も順調、幸先良くて結構です(わけわかんなくてすみません)。

・・・・・ということはどうでもいいです。コンサートについてですね。

ここはサイドが5階席まであるのですが、完全満席ではないまでも、いわゆる「見た目満席」という状況。ホワイエも人がいっぱい。着物姿の奥様もけっこうおられたりして、雨の日曜昼下がりですが、華やかな感じでした。

私の1階のほとんどド真ん中。指揮者については残念ながらまるっきり背中しか見えません・・・という席です。

ベートーヴェンは編成が小さいこともあり(マーラーに比べて)、柔らかい雰囲気で、ピアノもそのような音色。とくに速いスケールなんかは淡水パールの趣。どちらかというと室内楽的な演奏に聴こえ、もしかして弾き振りでもいける??

ただ高音部がかなり立つピアノだったのか(たぶんスタインウェイ)、ときどきオ―ケストラの音色と離れてしまうようなところがあり、これがベーゼンドルファーだったらどんな風に聴こえるのかしら・・・と考えたりしました。

第1楽章のカデンツァはよく耳にするもの(ベートーヴェンオリジナル)でしたが、第3楽章のは「あれ??」。帰ってから調べましたよ(汗)。

どうやらウィルヘルム・バックハウスのものだそうです。ダイナミックかつ現代のピアノ(ということは本日のピアノ)にもマッチした感じで聴きごたえがありました。

全体に、別にベートーヴェンらしくないとかなんとかそこまでのことではないのですけど、なんというか、「ピアノのせいもあるのだろうけどもう少し新しい時代の表現かなあ」と感じられ、ぜひアンコールでは近現代あたりを聴きたいと思っていたところ、・・・・・きました「月の光」

これは、文句なくすばらしかったです。とくに好きな曲とかいうわけではないのですけど(殴)、いつのまにか落涙してました。・・・・いやあ、生まれて初めてドビュッシーで泣けましたよ。

後半はマーラー5番。

マーラーのなかでは私は比較的聴いている曲ですけど、演奏についてどうこういえるほどの知識はないです。

印象としては、1&2楽章が濃密でかつ重たく、3楽章でちょっと薄くなり、4楽章で拍も小節線もないような漂う世界になり、5楽章で戻ってきた・・・・というところです。

1&2楽章はまるでオペラを見ているように劇的。家のなかでとぐろを巻くようにぐるぐる考えている人がいるのに、いっぽうで窓の外は軍隊が行進したり、お祭りさわぎがあったり、小さいころに聴いた歌がよみがえってきたり(あくまでも個人的な想像というか妄想です)。細部にわたって物語と人の声を伴って聴かせてくるところはいかにも大野さんなのかも・・・と思いました。

ただ今までの大野さんの指揮の印象は(これまたあくまでも個人的なものですが)、あまりドロドロしてなくて、知的に洗練されて、振りも胸から上・・みたいなものだったので

振りも大きいし、相当下からもくるし、感情ぶつけるようなところもあるし、なんかこれまでと変わられた?・・と感じました。

ちょっと戸惑った部分もあったのですが、50過ぎられて、さらに変わっていかれるんだ~とわくわくしましたね。

それにしても、あれだけ動かれたら身体的にもすごく消耗されますよね。頭から水かけたみたいに汗びっしょりで、それもまた、そこまでの大野さん見たことないかも・・・という気がしました。

オーケストラは金管のうしろにコントラバスが8台配されていて壮観。それもあってか想像していたより重い響きのオーケストラでした。

 

大野さんは、7月には昨年に続き広島でまたオペラのレクチャーコンサートをされるそうなので(19日県民文化18:30。一般販売は6月1日より)、とても楽しみにしております。

 



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2 コメント

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マーラー (桃まま)
2013-05-20 22:12:35
20年以上前にブームになったとき、まだ地元に音大がありまして、結構一般市民も巻き込んで盛り上がっていました。で、大阪以西で初演の「復活」の合唱に参加したのが、いい思い出になっています。5番もエアチェック(死語)して、聴いてました。よくあんな長いものを日常的に聴く暇があったものです(^^;
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そういえば (仮装ぴあにすと)
2013-05-21 00:14:47
たしかにブームありましたね~
ふだんはマーラーをじっくり聴くことはほぼないです。
ここ2年くらいでブルックナーやマーラーを生で聴き、たしかに「長い~」と思いましたが、メシアンの「トゥーランガリラ」のほうが、「長い~~~~」思いました(汗)。
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