once in a blue moon

.:♪*:・'゜♭.:*韓国で子育て.:♪*:・'゜♭.:*

ミュージカル Green Day's American Idiot Musical (2013年来韓公演) Part.2

2013-09-24 | ミュージカル・演劇・コンサート


ミュージカル Green Day's American Idiot Musical (2013年来韓公演) Part.1の続き。

21 guns (ビデオ)

Do you know what's worth fingting for? (戦うほど価値のあるものなの?)
When it's not worth dying for? (命を懸けるほどのものなの?)

まっすぐな「彼女」の言葉は、ジョニーの心に突き刺さりますが
ジョニーは、「彼女」の言葉を受け止められるほど心は強くなく、うずくまって泣きじゃくります。

一方、戦地で負傷し療養しているタニーも
エクストラオーディナリー・ガールにこう諭されます。

One, 21 guns (21の礼砲が、一度なったわ)
Lay down your arms (武器を捨て)
Give up the fight (戦うことをやめなさい)

そして、カウチに座り酒浸りになっているウィルのもとを離れたヘザーも
生まれた赤ん坊を抱きながらウィルを思い歌います。

One, 21 guns (21の礼砲が、一度なったわ)
Throw up your arms in to the sky (空へ武器を放り投げなさい)
You and I...(あなたと私で…)

この21 gunsというナンバーは、とてもシンプルな歌詞で
それほど難しい単語はないにも関わらず、すごく難しい歌です。
翻訳も当然ながら、解釈も多様であると思います。

そもそも21 gunsとは、大統領の就任または退任の際にはなたれる礼砲を意味し
このナンバーは21st Century Breakdownに収録されています。
Green Dayの前作American Idiotから5年後にリリースされた
この21st Century Breakdownの頃には
イラク戦争に対する正義について
アメリカ国民も本当にそれが正義であったのか
命を失うほど価値のある戦いであったのか
皆が皆、疑問に感じ心に傷を負うような事態となっていた頃のことなのです。

そして、この2作の間にアメリカで大きな変化が起きたことといえば
ブッシュ政権からオバマ政権へ変わったこと。
21の礼砲が、一度なったのです。

21st Century Breakdownというコンセプトアルバムの中だけで言えば
クリスチャンが、壊れていくグロリアに向けて
「You're in ruins」と声をかけ、戦いを放棄しようと投げかけている歌です。

歌詞に何度か登場する「You're in ruins」はどう翻訳をすべきか
とても難しく、私なりの解釈ではありますが
「もう、これで十分だろう」「キミはもうボロボロじゃないか」という印象を受けます。

エクストラオーディナリー・ガールもヘザーも
「One,21 guns (21の礼砲が、一度はなたれたわ)」と歌います。
これは、はじまった時と今では状況も違う(=大統領の交替)
いい加減キチンと前を、未来を見るときよ、と言っているのだと思います。

ジョニーも、タニーも、ウィルも身も心もボロボロに傷つき
すがりついたドラッグ、軍隊、お酒すべてに裏切られ
失意のどん底のなか、こう歌います。

ジョニー:Your faith walks on broken glass (信念は砕けたガラスの上を歩き)
ウィル :And the hangover doesn't pass (二日酔いは治ることもない)
3人 :Nothing's ever built to last(永遠に続くものなどなかった)
3人 :You're in ruins(もう、ボロボロなんだ)

ジョニーからドラッグを奪い捨てる彼女は、必死でジョニーを説得します。
その姿を、暗闇でジッと見つめるセイント・ジミーは
面白がっているような、もの珍しそうな目で眺めています。

何度も、何度も「One,21 guns」と言い
立ち直るべきだ、あなたと私ふたりで立ち直ろうとジョニーを励ます「彼女」。

Did you try to live on your own? (あなたは、生きようとしているの?)
When you burned down the house and home? (いつ、家も家庭も焼き尽くしたの?)
Did you stand too close to the fire (燃え上がる火のちかくにいすぎたんじゃないの?)
Like a liar looking for forgiveness from a stone? (あなたは、墓石を前に許しを請ううそつきの様)

ちょっと、この部分だけの訳詞は難しいですね…^^;
歌詞そのままだと、反戦的な意味が強いため
彼女がジョニーに向けて話す内容とあいませんが
要は、生きようとしているのか、罪の意識から逃れようとしていないか
力強い歌声で、ジョニーに投げかけているのです。

その後ろで、セイント・ジミーが睨みを利かせ反抗心を顕にします。
ジョニーは彼女の目を見ることができなくなります。

放心状態のジョニーと彼女はベッドをはさんで背を向けあいます。

その隙に、またセイント・ジミーがやってきて
ジョニーの耳元に毒の言葉をささやき、やがて1枚の「紙」をわたしサインをさせる。
セイント・ジミーはジョニーのサインが入った「手紙」を手にし
おどけながら、笑顔を見せます。
ちっとも悪びれることなく。

この手紙は、「ジョニー」が「彼女」にあてた手紙。
ジョニーは、セイント・ジミーとの破滅の生活を選択してしまったのです。

ヘザーがベビーカーを押しながら歌う

Nobody likes you,everyone left you (誰も、あなたのことなんか好きじゃない、みーんな離れていく)
They're all out without you havin' fan(あなただけのけ者にして、みんなは楽しんでいる)

この歌詞は、実は21 gunsにはもともとはない歌詞で
この後に続く、Letterbombというナンバーの最初に登場します。
21 gunsのさいごに登場する歌詞と、のちほどHomecomingという組曲で登場する歌詞は
まったく同じなのですが、意味合いがちがうところがミュージカルっぽいなと思いました。



                ”本物のロック・オペラだ!”ニューヨークタイムズの評価です。

ジョニーはセイント・ジミーとドラッグにおぼれ
破滅的な毎日を送る。
そんなジョニーを見放した彼女はジョニーにLetterbomb、手紙爆弾をお見舞い!!!

このナンバー、実際にお芝居を観て大好きになりました!
女性アンサンブルのパワフルな歌声に圧倒されます。
すっごく、カッコイイ!!
迫力満点のLetterbombに圧倒されました。(ビデオ ←悪ガキジミー…?)

「彼女」は言う

You're not the Jesus of suburbia (あなたは「郊外のジーザス」なんかじゃない)
The St.Jimmy is a figment of (「セイント・ジミー」は)
your father's rage and your mother's love (あなたの父の怒りと母の愛が生んだ空想の産物で)
Made me the idiot America (アメリカの愚か者にさせた)

St.Jimmyというナンバーではじめてセイント・ジミーが登場したのは
ジョニーの心が崩壊するカウントと共に、でした。
そう、ジミーはジョニーが頭の中で作り出したもうひとつの人格。
ジョニーの別の顔、とでも言いましょうか。

まるで、悪友のようにジョニーとつるんでいた悪の権化セイント・ジミーは
ジョニーの前にしか現れない
ジョニーと同じ服を着て、同じ動きをするジョニー自身であったのです(バレバレですが…^^;)

「彼女」の一言は、ジョニーをジミーを打ちのめし
100%純粋で迷いのない悪であるはずのジミーでさえジョニーに近寄れず
アタフタと逃げ出します。

「彼女」は、ジョニーを追い詰めます「Wake up!!(目をさましなさい!!)」

セイント・ジミーは「彼女」の強さに圧倒され手も足も出せず遠いところから
床に横たわるジョニーを眺めるばかり。
そうして、拳を突きあげジョニーの元を去っていく「彼女」

「彼女」に見捨てられ、打ちひしがれたジョニー
そして、カウチに座るウィルと療養中のタニーそれぞれが
ギターを抱えて歌い始めます。

Wake me up when September ends (ビデオ ←このジョン、モリッツっぽい。)

この物語は、2月から12月までのほんのわずかの期間で起きたものがたり。
「彼女」が去ったのは、9月10日。

アノ悲惨な事件の前日です。

この9月(September)は、米国同時多発テロの事件を髣髴とさせます。
また、Green Dayのヴォーカル、ビリー・ジョーのお父さんが
ビリーが10歳のときに亡くなった日が、この9月10日なのです。


Like my father's come to pass (父が亡くなってから)
7 years has gone so fast (7年の月日はとても早く過ぎていったように)
Wake me up when September ends (9月が終わる頃、起こして欲しい)

ビリーは、お父さんが亡くなって7年後
ミュージカル「American Idiot」のジーザスのように街を飛び出し家出をします。
そうして、バンドGreen Dayの道がはじまっていったのです。

As my memory rests (記憶にのこすことはやめよう)
But never forgets what I lost (でも、失ったものは忘れない)
Wake me up when September ends (9月が終わる頃、起こして欲しい)

このWake me up when September endsは大好きなGreen Dayの楽曲です。
本当に、何度も何度も聞いたナンバーです。
でも、今回ひとつ気づいたというか見落としていた歌詞がありました。
それが「But never forgets what I lost」の後の「Wake me up when September ends 」
このWake me up(私を起こして)って、もしかして失った「記憶」を呼び起こして、だったんじゃないのかと
ミュージカルを観てふと感じました。
そういう意味として改めて歌詞を読み直してみると
繰り返されるWake me up~のフレーズが活きますね。

Summer has come and passed (夏がやってきては通り過ぎ)
The innocent can never last (イノセントは永遠には続かない)
Wake me up when September ends (9月が終わる頃、起こして欲しい)

9月の終わりだけは、イノセント(こども)だった自分を
呼び起こして欲しい、ってことかな?
でも、永遠にこどもではいられないから…。

そして、さいごにこう締めくくります。

Like my father's come to pass (父が逝ってからの)
20 years has gone so fast (20年の月日はとても早く過ぎ去ったように)
Wake me up when September ends (9月が終わる頃、起こして欲しい)

Wake me up when September ends (9月が終わるころ、思い出させて欲しい)

Wake me up when September ends (9月が終わる頃、目覚めさせてくれ)

ビリーのお父さんが亡くなって、ちょうど20年の月日が経ったころ
この楽曲をつくり、American Idiotというアルバムがリリースされました。

「イノセント」という単語が、ここで登場し
この「イノセント」もまた様々な意味で解釈できると思います。
わたしは、あえてここは「こども」と訳させていただきましたが
純真だったり、無邪気だったり
セイント・ジミーがそうであるように、あるべきままの姿でい続けられるのは
実はそう簡単なことではなく、人はやがて大人になると失ってしまう
まぶしくて、ちょっと寂しい「イノセント」であるのでしょうね。

3人が3人とも、失ったものを思いながら
歌うWake me up when september endsはとても良かったです。

ちなみに、ブッシュ政権が地方の人々に支持されていたのは
「軍人」という「就職先」を若者に与えたことが理由のひとつ、というのはFavorite sonのときに
お話したと思いますが、その様子が分かりやすいのは
Green Dayのオフィシャル・ビデオ
仕事もない、お金もない、二人の未来を思い少年は軍隊へ志願をします…。
若いカップルを演じたジェイミー&エヴァンの熱演がすばらしい!
ふたりの間にはこどもも生まれて、とっても幸せそうです^^

ジョニーは「Time to wake up(いい加減、目を覚まさなければ)」と言い
「心」のよりどころにしていたドラッグを捨てます。
ジョニーと向き合っているのは、純粋な悪セイント・ジミー。

クスリが抜け始め、苦しむジョニー。

Homecoming

セイント・ジミーは高いところから、歌い始めます。(ビデオ ←ビリー版)

My heart is beating from me (オレの心臓の鼓動が聞こえる)
I am standing all alone (オレはたった一人で立っている)
Please call me only if you are coming home (「キミ」が家に帰ったら、できれば電話をくれないか。)
Waste another year flies by(無駄な1年をまた過ごした)
Waste a night or two(無駄な数日を過ごした)
You taught me how to live(キミはオレに「生きる」ことを教えてくれた)

これは、ジョニーの声?ジミー(悪の権化)の声?
すごく、寂しさが伝わる歌詞です。
きっと、ふたりの声なんでしょうね。
ふたりは、同じ人間なのだから。
ジミーはもがくように歌います。

ジミーは続けます。

In the street of shame (羞恥だらけの道)
When you've lost your dreams in the rain (雨の中お前は夢を失った時)
Thre's no signs of hope (希望の兆しなどあるわけもなく)
The stems and seeds of the last of the dope (あるのは、破滅の道の種だけ)

地べたを這いながら、ジョニーはジミーの言葉と己の言葉を重ねます。

There's a glow of light (輝く光がある)
The St. Jimmy is the spark in the night (セイント・ジミーは暗闇で光り輝く)
Bearing gifts and trusts (欲しいものを運んでくる)
The fixture in the city of lust (それは、欲望の街では欠かせないもの)

同じ言葉を言いながらも、ジミーは身動きひとつとらず淡々と
ジョニーはもがきながら搾り出すように。

そして、ジミーがこう言い放つ。

What the hell's your name? (お前の名前はなんだ?)
What's your pleasure and what's your pain? (何に喜びを見出し、何に痛みを感じるんだ?)
Do you dream too much?(夢を見すぎたんじゃないか?)
Do you think what you need is a crutch? (支えとなるものを考えているのか?)

夢を見すぎたんじゃないか、というジミーは冷酷そのもの。
ジョニーの支えだと思っていたジミーは冷たく言い放ち続けます。

In the crowd of pain, St. Jimmy comes without any shame
(痛みに耐える人々の中、セイント・ジミーは恥ずかしげもなくやってくる)
He says"We f XXked up" (彼は言う「オレたちはお終いだ。)
But we're not the same (でも、オレたちは同じじゃない。)
And mom and dad are the ones you can blame (罪があるのはお袋と親父だけ)

ふたりは、上着を脱ぎ胸に真っ赤な血のようなハートを描く。

セイント・ジミーが歌う。

Jimmy died today (ジミーは今日、死んだ)
He blews his brains out into the bay (追い詰められて、脳みそを吹き飛ばした)

ジョニーも一緒に歌う。

In the state of mind it's my own private suicide (それは、オレの頭の中で起きた「密かな自殺」)

ジミーはおもちゃの銃でバン!と頭を打ち、消え去った。

ここまでが、Homecomingという5つの楽曲から構成された
さいしょのThe death of St.Jimmy(聖ジミーの死)です。

いろいろ解釈の難しい楽曲は多いですが
この曲の最大のポイントは、IだのYouだの誰が誰をさしていっているのか
そもそもジョニーとジミーは同じ人物であるので
どこまでがジョニーの表の顔で、どこからがジミーというもうひとつの顔なのか
判断をする事がすごく難しいです。
ショーを観て、歌パートを監視(笑)しながら上記のような翻訳をさせていただきました^^;

このパートで、ジミーというひとつの人格がわからなくなります。
彼が言いたいことは何なのでしょう?

ジミーはジョニーに「生きろ」と言っているようには感じません。
むしろ、「生」にしがみつくジョニーを嘲笑っているようです。
ジミーと決別しようともがくジョニーは
徐々にジミー(ドラッグ)という支えを不必要と感じるようになってきます。

それが「St. Jimmy comes without any shame (セイント・ジミーは恥ずかしげもなくやってくる)」という
表現から見て取れるのです。

ジョニーがジミーと決別しようとしているのか。
ジミーがジョニーと決別しようとしているのか。

ジミーが「オレたちはお終いだ、でもオレたちは同じじゃない」と言います。
その「same」はなにを持ってしての「same」なのか。
ジョニーというひとりの人間の中にあるふたつの人格は
同じではない、という事。

まっとうに生きることを選んだジョニーに対し
ジミーが浴びせる言葉はどれもこれも毒ばかりだけれど
なぜだか、ジミーの「善」が見えてしまうんですよね。

だからSaint Jimmy(聖ジミー)なのでしょうか。

ジーザス(ジョニー)は、就職をした。
東12丁目で。

けれども、居場所が見つからず心細い。

Somebody get me out of here (誰か、オレをここから連れ出してくれ)
Anybody get me out of here (誰でもいいから)
Somebody get me out of here (頼む、ここから連れ出してくれ)
Get me the fXXk right out of here (こんな場所から抜け出させてくれ)

自由になりたい、と嘆くジョニー。

This life like dream ain't for me(こんな人生じゃなかった)

Is this my life?(これがオレの人生なのか?)と田舎を飛び出し
都会で大人になろうと、イノセント(こども時代)を卒業しようと飛び出したはずが
自分がなりたくもなかった「American Idiot(アメリカの愚か者)」に
成り下がってしまった自分が許せないジョニー。

ふと、「彼女」の不在をどうしてかな、って思い始めるジョニー。
田舎では埋められなかった「心」の隙間
それを埋めてくれたのは、ジミー(ドラッグ)ではなく…「キミ」だったんだなぁ…。
Where'd you go?(キミはどこにいる?)

ジングルタウンで酒浸りになっていたウィルも酒断ちをして
去っていったヘザーを思い出す。

Nobody likes you

このシーン、かなり高音で歌われていたのですが
ウィル役のキャシー・O・ファレルの声が女性のようにキレイでビックリしました。
最初は虚ろな雰囲気が出ていて、途中から男性っぽい力強い声で歌うので
ウィルが立ち直っていく様も確認できます。

Nobody likes you,everyone left you (誰も、あなたのことなんか好きじゃない、みーんな離れていく)
Where'd you go?(キミはどこにいる?)
They're all out without you havin' fan(あなただけのけ者にして、みんなは楽しんでいる)
Where'd you go?(キミはどこにいる?)
Everyone left you,nobody likes you (みんなが離れていく、誰もあなたのことなんか好きじゃない)
Where'd you go?(キミはどこにいる?)
They're all out without you havin' fan(あなただけのけ者にして、みんなは楽しんでいる)
Where'd you go..go..go..go?(キミはどこにいる?どこ・・?どこ・・?どこ・・?)

21 gunsの後に、ヘザーが毒気たっぷりに歌った歌とは違い
己の愚かさを悔い、失った幸せを思いながら歌うこのNobody likes youは
どこか清々しいものです。

Green dayのアルバムでは、このパートはベースのマイク作詞&歌。
続いては、ドラム担当のトレ作詞&歌のRock and roll girlfriend(笑)

いや、笑うところじゃないんですが
何度聞いても笑っちゃうんですよね^^
トレっぽくて。
興味のある方、このビデオでGreen Dayのライブバージョンが観られますよ^^ 汗だくトレ、ウケる!

そして、ついにジョニーは帰路の旅に発つ。

Dear dad…と始まり、ジョニーはバスのチケットを買うために
ギターを売ることにした。
同じ頃、タニーも家路へ。

Home (家へ)
We're coming home again (オレたちは地元に帰る)
Home (家へ)
We're coming home again (オレたちは地元に帰る)

ジョニー、タニー、ウィルの3人がジングル・タウンで再会した。
少し衝突はしたけれど、お互いの顔を見て喜び合う3人。

タニーはエクストラオーディナリー・ガールを彼らに紹介した。
ウィルのもとを去り、別な男性とあたらしい生活をはじめたヘザーが
ウィルを訪ね、赤ん坊を抱かせる。

3人は、イノセントを失い、また帰ってきた。

ジングルタウンの人々が集まり始める。
そして、みんなで笑顔一杯で歌い上げる。

Nobody likes you,everyone left you (誰も、あなたのことなんか好きじゃない、みーんな離れていく)
They're all out without you havin' fan(あなただけのけ者にして、みんなは楽しんでいる)

みんな誰もが孤独を感じ、心の隙間を埋める「何か」や「誰か」を求め
さまようけれど、それらは実はすぐそばにあったのです。

序盤に聞くJesus ob suburbiaも鳥肌たつけれど
このHomecomingは、それにも増してすごい組曲だと思います。(ビデオ ←フルバージョン。長い)

ホーム(地元)へもどったジョニーは、都会で恋をした「彼女」を思い出す。

I remember the face (顔は覚えているのに)
But I can't recall the name (なんて呼んでいたのか思い出せない)
Now I wonder how WHATSERNAME has been (ふと、「名もなき女」はいま何しているかなって思うんだ)



             怒りにのまれイノセントだったタニー、ジョニー、ウィルの3人もオトナになる。

病んでいたジョニーは、セイント・ジミー(ドラッグ)から引き離し
「生きる」こと教えてくれくれた「彼女」の名前が思い出せず
ただ、Whatsername(ワッツァーネーム)、名もなき女としか呼べなくなっていた。

Remember,whatever (思い出とか、なんだったか)
It seems like forever ago (永遠に昔のことのようで)

The regrets are useless (後悔先に立たず)
In my mind (そんな言葉が頭に浮かぶ)
She's in my head (彼女の姿が脳裏に浮かぶ)
I must confess (白状するよ)
The regrets are useless (後悔先に立たず)
She's in my head (彼女の姿が脳裏に浮かぶんだ)
From so long ago (もう、長い間ずぅーっと)

ジョニーは、ワッツァーネームが忘れられない。
遠い記憶のかなたに残る、ワッツァーネームの姿。
霧のような記憶の中に燦然ときらめくワッツァーネーム。
だけれど、名前が思い出せない。

そして、ジョニーはこう決意する。

And in the darkest night(そして、真っ暗な夜)
If my memory serves me right (思い出を整理できたならば)
I'll never turn back time (オレは決してあのときには戻らないけれど)

Forgetting you ,but not the time (キミのことは忘れるよ、でもあの時間は忘れないから)

ジョニーがいう「This is the end or the begining?(これは、始まり?お終い?)」

そして、それぞれが言う。

This is my rage (これがオレの怒り)
This is my Love (これが私の愛)
This is my country... (これがオレの国)

ジョニーが胸は張る。

This is my life

これが、オレの人生。

ジョニーは、Jesus of suburbiaの冒頭でこんな人生真っ平だ!と怒りをあらわにして
ジングルタウンを飛び出したけれど、孤独と失恋を経験し
「これが、オレの人生」と言い
向き合える大人になりました。

彼のイノセント(純真無垢)さは、迷いのないセイント・ジミーの密かな自殺と共に
死の床に付き、9月が終わる頃に、ちょっとだけ目覚めることがあるのかも知れません。

The innocent can never last(イノセントは永遠には続かない)

そういうものであるから。

一度、キャストは舞台をはなれます。
そして、再びキャスト全員でギターを抱えてGood Riddance(Time of your life)を合唱。
(ビデオ ←歌いだしのビリーはGreen Dayバージョンのぶっきらぼうな歌い方^^;)

このナンバーは、サウンドトラックにも収録されていませんが
アメリカでは、誰もが口ずさめるほど有名な楽曲です。

人生の岐路にたたされて、ひとつの道を選ばなければならないとして
それは試練でもあるけれど、きっと価値のあることなんだよ
キミの人生に幸あれ。

そんな、ジョニーよりずっとオトナになった(ならざるを得なかった?)
ビリージョーから全ての若者へのエールでしょうか。

It's something unpredictable (予期せぬものだとしても)
But in the end is right (最後は正しい方へ進むから)
I hope you had the time of your life(良い時間を過ごせるといいね)

キャスト全員がアコースティックギターを抱えて歌うGood Riddanceはとても温かで優しさに満ちています。

ジョニーたち、郊外のジーザスだけに関わらず誰もが「心」のよりどころ「支え」を必要としていて
程度の差はあれど、誰の「心」にもセイント・ジミーは存在しているのだと思います。
ジミーは生きることにすら興味もなくストイックに悪の道を、
まっとうな人間からみれば、「恥ずかしげもなくやってくる」ほど純粋です。
人の無邪気さって、時には悪にも感じられるほど残酷なものです。

多くの人が若い頃胸の中にセイント・ジミーが巣食っていて
オトナにならなければならない時にジミーは「密かな自殺」をするのでしょう。
死の床へ、ここでも迷うことなく行ってしまう、消え去ってしまうものなのでしょう。
純粋だとか、無邪気だとか、イノセントを封じたオトナには到底敵わないものです。
でも、それに変わるものもまた手にいれます。

ヴォーカルで作詞・作曲も手がけるビリージョーの半自伝的とも言えるこの作品は、
セイント・ジミーの死を光のある独立として描いています。

この作品から8年後、Green Dayは3枚のアルバムを一気にリリースしました。
その中で、私が感銘を受けて、でも何かが引っかかった楽曲がありました。

最後のアルバム「トレ!」に収録された「X-Kid」です。
このナンバーは、自殺をしたビリーの友人を想い書かれた曲だと聞いております。
オトナになれず死んでしまった友への追悼だそうです。

ただ、同時期にビリーは心を病み活動中止をよぎなくされました。
彼は長い年月の間、数々のプレッシャーに耐えながら次々とヒット曲を発表し、才能を惜しげも無く披露しておりました。
たぶん、郊外のジーザスのごとく家を飛び出し、
やがて彼はプロミュージシャンとしてセイント・ジミーと決別をしなければいけない時が来たんだと思います。

イノセントは永遠ではないから。

しかし、ビリーの友人はジミーと決別できず、
オトナになれないままジミーと共に消え去ってしまった。

X-Kid」は、かつてのビリーの姿、郊外のジーザスの姿が重なります。

ジミーは決してジョニーを道ずれにはしませんでした。
彼は、「オレたちは同じじゃない」と言い、消え去りました。

でも、X-Kidはジミーと離れられなかった。
だから、命を共に落としたのでしょう。
まったく違うアルバムですが、X-Kidとジョニーの姿がどうも重なり、余計な深読みまでしちゃいました。

嫌でもオトナにならなければ、生きて行けないんですよね。
One,21 guns(21の礼砲が、一度なる)
そういう時が、誰にも訪れる。

予期せぬものだとしても、終いは良くなるもの。どうか、あなただけの時間を大切に。

Green Dayが伝えたかったメッセージは、実にシンプルで温かいものだったのかも知れません。

American idiotは、観る人の数だけ解釈があると思います。
これは、あくまで私の感じたAmerican Idiot

19歳、はじめて就職をした会社でオトナになろうと奮闘し
私の中のジミーと決別する頃に出会ったアルバムです。

ああ、9月も終わろうとしている。
私のイノセント、少しだけ懐かしく思い出してみようかな…。

*いつも遊びに来てくれてありがとうございます*
↓最後まで読んでくださり、ありがとうございました!↓

ブログランキング・にほんブログ村へ 人気ブログランキングへ

copyright (C) 2010-2013 onceinabluemoon_2010 All Rights Reserved.
このブログは著作権を放棄してません。無断の文章・画像の持ち出しはかたく禁じます。


Comment    この記事についてブログを書く
« ミュージカル Green Day's A... | TOP | 次の記事へ »

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。