♪ほたるの宿は川端柳
柳おぼろに夕闇よせて
川のめだかが
夢みるころは
ほ、ほ、ほたるが
灯をともす
最近ではあまり聴くことのない唱歌だが、先日の朝我が庭のピオーネの葉っぱで翅を休める一匹のほたるを見つけ、ほたるの寝床は“川端柳”だけじゃないんだと思いを新たにした。
同じほたるかどうかは不明だが、翌日の夕刻、やはり庭先で明滅する一匹のほたるがいた。かみさんに告げると「あら、おばあちゃん(おふくろ)じゃわ!」という。
過日、母の取越法要と納骨を済ませたばかりだが、正式の七七日忌(四十九日法要)は、4日後の11日である。かみさんのいうように、まだ三途の川を渡る途中で彼岸へ辿り着いていないのかも知れない。確かに母の化身のようにも見える。
あるいは残された私どもの行く末を案じているのだろうか?何かと悩みの尽きない此岸なれど、もう元気を取り戻し、しっかりと歩み始めたので心配無用。こちらのことは心配しないで、無事成仏できますようにと改めてお祈りした。