てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

朝の来ない夜はない

2008-10-23 18:55:40 | ビジネスと社会
 米国不動産バブル崩壊が金融危機を引き起こし、世界的な景気悪化への懸念にまで発展した。それらに伴う投資家の不安心理を背景に、世界で大幅な株式相場の急落が続いている。株価下落による景気の減速に続いて、急速な円高が実体経済に影を落としている。

 昨日のニューヨーク・ダウの大幅下落を受け、欧州株や東京に続いて取引の始まったアジア市場でも大きく値を下げ、いったんは収まったかに見えた世界同時不況の様相が一段と強まった。
 今日の東証は、一時10月10日に付けた日経平均最安値8,276円をも下回る値を付けたが、結局は8,460円(前日比-213円)で今日の取引を終えた。

 例によって昼のNHKニュースの街頭インタビューに対して、ある市民は「塩漬けですよ」とか「上がるのを待つしかない、それまで生きていられるかどうか分からないが」と答えていたが、善良なる一般投資家の偽らざる心境だろう。このところの株価暴落は、優良企業でさえ3割、4割ダウン。大きな含み損を抱え、多くの投資家が頭を痛めていることとお察しする。

 20日付の新聞報道によれば『エリザベス英王女は、この数週間で最大3,700万ポンド(約65億円)の損失を被った。女王は世界的に優秀とされる投資顧問と契約しており、3億2,000万ポンド(4月現在)の資産のうち、約1億ポンドを主に英国の優良株などに投資しているとされる。
 しかし、4月には6,000前後だったロンドンのFT100種株価指数は、10月に入って4,000をしばしば割り込むなど大きく下落。それに伴い、投資資産の価値が37%目減りしたという』と伝えられていた。

 金融危機を契機に、金融が世界を席捲する構図が変化する可能性はあるが、いまなお処方箋は見つかっていない。
 しかし、株価がいくら下げた所で、売りさえしなければ評価損は出ても実損にはならない。余っ程お粗末な企業でない限り、いつかは回復に向うはず。夜明け前が一番暗いと言うが、「朝の来ない夜はない」と確信して、日がまた昇ることをひたすら待望している。もうここらで株価が底を打って反転し、企業の業績回復を祈るばかりだ。
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ワタリガニ(ガザミ)

2008-10-21 11:16:57 | グルメと料理
 家族揃って大好物のワタリガニ(ガザミ)が旬を迎えた。お祭りには欠かせない一品で、ズワイガニや毛ガニ、タラバガニよりも美味くて「カニの王様」とさえ思う。
 ただ、値も安くないのでそうそう口に出来ないが、その度に「ビフテキやうなぎと比べれば…」と手前勝手な等価性を引き合いに出して自己弁護しながら、このところいつも店頭のカニコーナーに目が釘付け。

 「身の味を楽しむならば、断然オン。オンはメンと比べて、旨み成分が10倍含まれている」。そして「今秋のワタリガニの漁獲量は少なめで、タコの多かった年はワタリガニが少ない」と知ったのは、玉島魚市場お魚情報の記事。タイムリーな魚情報が満載であり、魚食いにとっては貴重な情報源としてブックマークに追加しているほど。
 またご指示に従い、旨みが逃げ出さないためにも、わが家では茹でるのではなく「蒸して」いる。更に翌日のほうが甘みが増すそうなので、今度試してみよう。

 ワタリガニとの出会いは20数年前に遡る。仕事がらみの親睦会で底引き漁に出掛け、初めて経験する大漁に目を丸くした。一人当たりトロ箱1杯の分け前を持ち帰り、到底食べきれる量ではなく近所に配りまくった。

 「月夜の晩、カニは水底に映る己の姿に恐れおののき、身が痩せる」というギリシャ神話「ナルキッソスの伝説」を彷彿させるような言い伝えがあるそうだ。
 それはさておき、カニは脱皮を繰り返して成長し、脱皮の際に身が痩せるとか。脱皮した直後のカニはブヨブヨと柔らかく身も美味しくないので安値で売られると聞く。

 天高く馬肥ゆる秋、沸き上る食欲を抑えるのに一苦労、また悩みの種がひとつ加わった。
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初生りの柿

2008-10-20 13:19:09 | 暮らしと生活


 俗に桃栗3年柿8年と言われるが、3年ほど前にわがアパートの庭先に植えた富有柿の幼木に初めて実を付けた。花は10数個咲いたのだが、やっと6㎝大にまで育ったのは僅か4個だけで、日毎に色づくのを心待ちにしていた。

 ところが今朝見ると無残にも1個だけ残して、何者かの手によってもぎ取られていた。道路沿いの駐車場に面しているので、手を伸ばせば難無くとれるが、たった4個から何の躊躇いもなくよくぞ盗れたもの。
 同場所には以前温州みかんの木があり、同様の被害にあったことがあるので、同じ犯人なのだろうか。心ない人の無神経な行為に胸が痛む。

 初生りの1個は勿体なくて、すぐ食す気にもなれず、そのまま仏前へお供えした。さぞかし親父も苦笑いしていることだろう。

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トリプルまつり

2008-10-18 20:25:54 | 暮らしと生活

220のテントが並ぶ会場

大勢の買い物客でごったがえす

会場の一角ではデザインコンテストが

道の駅・みやま公園

 今日と明日は町内の秋まつりで、夕方からは子ども会の子供たちが引くだんじりが町内をねり歩く。小学6年生を中心に太鼓や鐘を鳴らし、3年生以上が笛を吹き、1・2年生は大きな声で歌を唄って盛り上げる。

 秋本番の今は、あちらでもこちらでもまつりだらけ。毎回楽しみにしているもう二つのまつりが、いつも時期を同じうして開催される。その一つ「秋のせんい児島瀬戸大橋まつり」が18日と19日の2日間、国産ジーンズ発祥の地として知られる繊維産業集積地・倉敷市児島の競艇場を主会場に開催となる。
 更に県東部の備前市では、恒例の焼き物の祭典「備前焼まつり」があるので、いずれを優先するか逡巡したのだが、今日は「せんいまつり」の方へ出かけた。

 5年ほど前に求めたウォーキングシューズが気に入り、以来お目当ては着るものよりも、専ら履くものに決めている。
 会場には飲食物販売を含め220張りのテントが並び、地元特産のジーンズや学生服を格安で求める大勢の買物客でごったがえしていた。
 豈図らんや今年は履くものを扱う店が極端に少ない。いくら“せんい”を冠するまつりとは言え、靴を目当てに来た者には期待はずれだった。
 せっかくなのでかみさんがTシャツを1枚だけ求め、飲食店テントで地元下津井名物のたこ飯とたこの唐揚げのたこづくしを食した。しかも同じ1パック400円でも、料理店のたこ飯と別のものを食べ比べたが、見た目は同じでも味において軍配は前者に上った。また別の下津井漁協婦人部の作っているたこ飯には行列が出来ていた。
 また会場では、元職場の人や顔見知り3人を見かけたが、故あっていずれも声をかけず仕舞だった。狭い岡山のこと、こちらが気付いていないだけで、恐らく同数以上の人からも見られていたはず。

 「せんいまつり」からの帰り道、口直しに玉野市の深山公園の隣にある「道の駅・みやま公園」へ寄り道した。岡山県内には道の駅が15カ所あるが、その中で最も集客力のあると言われているのが同道の駅。
 深山公園は岡山市の後楽園の約10倍の広さを持つ。松の緑に囲まれた5つの池が点在する自然がいっぱいの公園。春は花見、これからは紅葉の名所としても名高いが、少し早かった。
 着いた時には既に3時を回っており、時間が遅くて残り物ばかり。入口にある鮮魚店でアナゴの蒲焼と辛子明太子を求め玉野を後にした。
 我らが家にたどり着くのに合わせるように、子供たちが引くだんじりも戻って来た。


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名刺の波紋

2008-10-17 08:30:49 | ビジネスと社会
 小欄「2008/10/13 名刺」の記事を巡って、その後も波紋を呼んでいる。

 寺澤屋より。
『2008.10.15(水)立場
 たまたまこの日誌に書いただけで全く他意はないのだが、昨日の名刺の肩書きの件で、大先輩のブログとは真反対(?)の意見を書いていたことに気付く。
 今、ワタシの名刺には所属と肩書きが入っているが、 まだまだリタイヤは先だし、いざ自分がその立場になったらとの想像もつかない。』
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